ケネス・ブレイスウェイト米海軍長官が12月2日,上院軍事委員会が開催し た海軍・海兵隊の即応体制に関する公聴会の席上で,FFG(X)の2番艦につい て,艦名をコングレスCongress FFG-63とすることを明らかにした。この艦名 は初めてではなく,1794年に議会からの承認を得て建造した6隻の帆走フリゲ イトのうち1隻で用いられたのが初出。1700~1800年代にかけて5隻が登場した 後,第1次大戦で使われた通報艦(ID-3698)があり,今回の艦が7代目とな る。
米海軍は議会に,2021~2026年を対象とする建艦計画を提出した。6年間で 総数82隻,総経費1,470億ドルという内容。以前の計画では1,020億ドルで44隻 となっていたので,それと比較すると大幅な増加になっている。 主な眼目としては,新型攻撃原潜3隻,大型USV(LUSV)4隻,新型の小型揚 陸艦艇などを挙げている。また,FFG(X)ことコンステレーション Constellation級のセカンド・ソース確保も盛り込んだ。なお,空母について は減勢せず,11隻を維持するとしている。その一方で,以前に話が出ていた小 型空母については「さらなる検討が必要」としている。
台湾国際造船(CSBC:China Shipbuilding Corp.)で11月24日に,同国で初 めてとなる国産潜水艦を建造する作業がスタートした。この1番艦は2025年の 引渡しを予定している。その後に7隻を加えて,最終的には8隻を建造する計 画。
韓国の大宇造船海洋(DSME)で,韓国海軍向けドサン・アン・チャンホ Dosan Ahn Chng-ho級(計画名称KSS-III)潜水艦の2番艦,アン・ムーAhn Moo (SS-085)が進水した。2022年の就役を予定している。
オランダのダーメン造船所は11月17日に,ドイツ海軍向けに建造するMKS180 フリゲイトで使用する戦闘システムについて,タレスに15億ユーロの契約を発 注した。タレス製のTACTICOS指揮管制装置と,新型のXバンド多機能レーダー APARブロック2を中核とするAWWS(Above Water Warfare System)射撃指揮ク ラスタがタレスの担当。なお,独国防省は12月に,MKS180の公式タイプ名を 126型フリゲイト(Fregatte Klasse 126)に決定している。
ジェレミー・クイン英装備相が議会での答弁で,英海軍向けの新型艦「32型 フリゲイト」の構想に言及した。ただし,まだ正式に計画を推進すると決まっ たわけではなく,これから運用コンセプトを策定しなければならない,という 段階。そのため,クイン装備相は「詳細は後日に明らかにする」としている。
ロステック傘下の露統一エンジン会社(UEC)がセヴェルナヤ造船所(北方 造船所)に,アドミラル・ゴルシコフAdmiral Gorshkov級フリゲイト(22350 型)で使用するM55R機関の第1陣を納入した。3番艦のアドミラル・イサコフ Admiral Isakovに搭載する。これは,同級が搭載する機関を国産化する取組み によるもの。
ケネス・ブレイスウェイト米海軍長官が11月17日,ヴァージニアVirginia級 攻撃原潜の艦名を発表した。SSN-805がタングTang,SSN-806がワーフー Wahoo。いずれも第2次世界大戦中に活躍した潜水艦の名前であり,戦後の新 造艦でも同じ艦名を使ったことがある。
ケネス・ブレイスウェイト米海軍長官が11月30日に,強襲揚陸艦ボノム・リシャールBonhomme Richard LHD-6について,廃艦とする決定を下した,と発表した。同艦は7月12日に艦内火災事故を起こしたが,強襲揚陸艦としての原状復旧には30億ドルの費用と5~7年の期間を要するとの見積もりになった。また病院船,潜水母艦,指揮統制艦といった他艦種を新造する代わりにボノム・リシャールを修復・転用する選択肢も検討したが,これも10億ドルはかかると見込まれた。こうした事情から,修復する案は費用対効果がよくないと判断,廃艦とする決定がなされた。
ケネス・ブレイスウェイト米海軍長官が上院軍事委員会で,第1艦隊の復活 に言及した。新設する第1艦隊に南アジアとインド洋を担当させるという趣 旨。現在は第7艦隊がハワイ以西の太平洋からインド洋までを一括して担当し ているが,広い担任海域をカバーすること自体が課題になっている。そこで二 つの艦隊に分割することで,適正化を図る考え。ただし第1艦隊に専属の艦を 割り当てるのではなく,第3艦隊や第7艦隊と共有するとしている。
ブラジルのサンパウロ州イペローにあるアラマー実験センターで10月21日 に,国産原潜SN-BRに搭載する原子力主機のプロトタイプを組み立てる作業が スタートした。これは,実艦で使用するものと同じ原子炉,タービン,発電 機,電動機を組み合わせた機関一式を組み立てて,陸上施設で運用試験に供す るためのもの。
台湾海軍が「国産潜水艦の建造計画は予定どおりに進捗しており,11月から 建造を始める」と発表した。これについては計画先送りとの説が取り沙汰され ていたが,それを否定する格好。台湾ではこの計画のために,高雄に専用の建 造施設を建設している。1番艦の建造経費は,493億6,000万台湾ドル(17億 2,000万ドル)を見込んでおり,2024年の第3四半期に竣工,2025年に公試を 実施するというスケジュールを組んでいる
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