フランス海軍の攻撃原潜ペルルPerleが,2020年6月12日に発生した火災事故 による損傷の修理作業を終えて,5月17日から試験航海を開始した。まず浮上 航走で機関と操艦に関する試験を実施した後,5月22日に最初の潜航試験を実 施したところ。同艦は,火災で損傷した部分の船殼と中身を,退役した同型艦 サフィールSaphirから転用して修復された。
英海軍の戦略原潜ヴァンガードVanguard(S28)が,2015年12月からバブコ ックで実施していた重整備・炉心交換(LOP〈R〉:Long Overhaul Period 〈Refuel〉)を終えて艦隊に復帰した。経費の上昇に加えて,技術的支障や COVID-19の影響に見舞われたためにスケジュールが延びて,7年もかかった。
沿海域戦闘艦(LCS)向けの対機雷戦ミッション・パッケージとAN/AQS-20機 雷探知ソナーが,5月1日付で初度運用能力(IOC:Initial Operational Capability)を達成した。米海軍海洋システム軍団(NAVSEA)が5月2日に発表 したもの。これに先立ち2022年の秋から,インディペンデンスIndependence級 のシンシナティCincinnati LCS-20を用いて,運用評価試験を実施していた。
ロナルド・レーガンRonald Reagan CVN-76に代わって,2024年から横須賀へ の前方展開を開始する予定の米空母ジョージ・ワシントンGeorge Washington CVN-73が,遅れていた炉心交換を含む大規模オーバーホール(RCOH: Refueling and Complex Overhaul)を完了した。2017年からハンチントン・イ ンガルス社のニューポート・ニューズ造船所で作業を始めたが,予定の完了予 定だった2021年から,2年も長引いた。
オーストラリア政府が,AUKUSの枠組みに基づく原潜導入を担当する組織と して,オーストラリア潜水艦庁(ASA:Australian Submarine Agency)を発足 させることになった。原潜の調達,納入,建造,維持管理,廃棄までを所掌す る組織。現在は原潜タスクフォース(Nuclear-Powered Submarine Taskforce)が作業を担当しているが,これを7月1日付けでASAが引き継ぐ予定 となっている。
ロシアのアドミラルティ造船所で4月27日に,ロシア海軍太平洋艦隊向けの キロKilo型(636.3型)潜水艦モザイスクMozhaiskが進水した。通算11番艦, 太平洋艦隊向けとしては5隻目にあたる。続くヤクーツクYakutskもアドミラル ティ造船所で建造中。
中国の滬東中華造船で建造したタイ海軍向け揚陸艦チャンChangが,4月18日 に上海を出発,本国回航を実施して4月25日にチョンブリー県の基地に到着し た。同艦は中国海軍向けのドック型輸送揚陸艦071型の輸出仕様で,071E型と 称する。
韓国の現代重工(HHI:Hyundai Heavy Industries)で4月10日に,FFX-III 型フリゲイトの1番艦チュンナンChungnam(FFG-828)が進水した。同級はイン チョンInchon級(FFX-I型),テグDaegue級(FFX-II型)に続くもので,2023 ~2027年にかけて6隻を建造・就役させる計画。ただし,まだ5,6番艦は発注 に至っていない。
3月30日に大宇造船海洋(DSME:Daewoo Shipbuilding & Marine Engineering)のオクポ造船所で,韓国海軍向けKSS-III型バッチII潜水艦の1 番艦について起工式が行なわれた。2019年10月に受注していたもので,2021年 5月から鋼材切出しを始めていた。バッチIと比較するとソナーや指揮管制装置 を改良するほか,玄武2B弾道ミサイル用の発射筒を6基から10基にふやす模 様。同じオクポ造船所でKSS-IIIバッチIの2番艦アンムAn Mu(SS-085)の就役 式典が4月20日に挙行された。同艦は2024年に初の任務航海に出る予定。
4月10日にイスタンブールで,トルコ海軍の新造揚陸艦アナドルAnadolu(L400) の就役式典が挙行された。また,トルコ軍の装備部門SSBは4月6日に,STMと TAIS造船所のパートナーシップに対して,イスタンブールIstanbul級フリゲイ トの2~4番艦を発注した。同級はMILGEM計画の一部で,同計画の全体では6~8 番艦となる。ネームシップのイスタンブール(F515)は発注済みで,2021年1 月23日に進水して現在は艤装中。
シンガポール海軍では,ヴィクトリーVictory級ミサイル・コルベットを代 替する新型水上戦闘艦,MRCV(Multi-Role Combat Vessel)の計画を進めてい る。建造所は,地元STエンジニアリングの艦艇部門,STマリーンに決定済み。 USVやUUVの母艦機能も持たせる構想で,6隻を建造して2028年以降に就役させ る予定。
BAEシステムズのゴーヴァン造船所で,英海軍向け26型フリゲイト,バーミ ンガムBirminghamの鋼材切出しがスタートした。同艦は通算4番艦,総額42億 ポンドで受注したバッチ2の中では一番手にあたる。
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