12月5日に,ドイツ海軍向け126型フリゲイトの1番艦で使用する鋼材の切出 しがスタートした。同級は,オランダのダーメン造船所がドイツのNVLグルー プと組んで建造するが,組立てはドイツ国内で実施する。1番艦は2028年の納 入を予定している。
フランスのタレスとイタリアのエレットロニカが組んで,仏伊両国海軍のホ ライズンHorizon型防空フリゲイト,すなわちフランス海軍のフォルバン Forbin級とイタリア海軍のアンドレア・ドリアAndrea Doria級が装備する電子 戦システムの近代化を進めることになった。
オーストラリア国防省は,AUKUSの下で国内建造する攻撃原潜SSN-AUKUSにつ いて,国産の鋼材を使用する方針を明らかにした。建造はサウス・オーストラ リア州のオズボーンで実施するが,鋼材についてはオーストラリア企業のビス アロイ・スチールとの間で1,500万豪ドルの契約を締結。同社の鋼材について 4,500を超える項目の試験を実施したうえで,認証を実現して原潜建造に供す る考え。その試験は2025年の前半に完了する予定。
米海軍は12月15日に,ポーランドのレジコヴォで工事を進めていたイージス ・アショア(AAMDS:Aegis Ashore Missile Defense System)施設を領収し た。この後はネットワークとコンピューターの更新を実施して,2024年の前半 にNATOの指揮統制下に入れることになっている。
12月15日にハンチントン・インガルス(HII)のインガルス造船所で,アー レイ・バーク Arleigh Burke級駆逐艦の81番艦,ジョージM.ニールGeorge M. Neal DDG-131の起工式が行なわれた。艦名は,朝鮮戦争に出征して海軍十字章 を受章した人物にちなむ。同艦は,HIIで建造する4隻目のフライトⅢ。
米中央軍(USCENTCOM:US Central Command)は12月26日に,フーシ派が発 射した対艦弾道ミサイル3発を駆逐艦ラブーンLaboon DDG-58が撃墜したと発表 した。この交戦では対艦弾道ミサイル以外に,同艦とF/A-18戦闘攻撃機が自爆 突入型無人機12機を撃墜したとしている。ラブーンは,空母ドワイトD.アイゼ ンハワーDwight D. Eisenhower CVN-69を基幹とする打撃群に随伴艦として加 わり,紅海方面で任務に就いている。
ネーバル・グループはアラブ首長国連邦に,2019年に受注していたゴーウイ ンドGowind型コルベットのうち1番艦のバニ・ヤスBani Yasを納入,10月21日 にロリアンで引渡式典を挙行した。その2日後に同艦はロリアンを出航して現 地に回航,11月29日に就役した。続く2番艦アル・エマラトAl Emaratは2022 年5月13日に進水して艤装を進めており,近く公試に入る見込み。
イラン国内の報道によると,イラン海軍はカスピを担当する北部艦隊に,巡 航ミサイルの搭載が可能とされる駆逐艦ディラマンDeilamaを配備した。2018 年に嵐に遭い,浸水・沈没したダマーヴァンドDamavandの代艦。ただし駆逐艦 と称するものの,排水量1,400トン,全長95メートル,幅11メートルと小型。 イラン側の報道では,艦艇や航空機など100を超えるターゲットを探知する能 力がある,ということになっている。
米国防安全保障協力局(DSCA:Defense Security Cooperation Agency)は 11月14日,韓国向けにSM-6ブロックⅠをFMS(Foreign Military Sales)経由 で輸出する件について国務省の承認が降りたと発表した。SM-6ブロックⅠ38 発,Mk41垂直発射システム(VLS)用のMk21キャニスター,関連業務などで構 成,総額は6億5,000万ドル。搭載するのはKDX-Ⅲことセジョン・デワンSejong Daewang級で,2025~35年に所要の改修を実施する計画。
ノルウェー国防省が,2035年の完成を目指して新型対艦ミサイルの開発に着 手すると表明した。現用のNSM(Naval Strike Missile)は2000年代初頭の開 発で,さらに能力が高いミサイルが必要との認識を示している。ノルウェーで はコングスベルク・ディフェンス&エアロスペースが窓口になるが,ドイツも 参画することになっている。 新型ミサイルは,従来はFNSM(Future Naval Strike Missile)と呼ばれて いたが,今後は3SM(Super Sonic Strike Missile),またはティルフィング (Tyrfing)という名称になる。この頭文字略語から,新型ミサイルは超音速 で飛翔すると読める。
スウェーデン軍国防資材局(FMV)は11月15日,カールスクローナで,新造 した情報収集艦アルテミスArtemisをスウェーデン海軍に引き渡した。これは オリオンOrionの代艦で,同艦よりも操艦性や居住性を向上するとともに,電 磁的ノイズを減らしたとされる。排水量3,000トン,全長76.4メートル,幅14 メートル,ディーゼル・エレクトリック主機で990kWの発電機4基を搭載,アジ マス・スラスター2基で速力14ノットを発揮する。
ナバンティアは11月30日,スペイン海軍向けS-80型潜水艦の1番艦イサーク ・ペラルIsaac Peralを納入したことを明らかにした。
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