マレーシア海軍は昨年に,LMS(Littoral Mission Ship)のバッチ2として3 隻の建造を決めている。これについて,マレーシアはトルコ軍の装備部門 (SSB)との間で6月10日に,引合受諾書(LoA:Letter of Offer and Acceptance)に調印した。これに基づき,バッチ2の3隻をトルコのSTMで建 造するが,その際にはアセルサン,ハベルサン,ロケットサンといったトルコ 企業も参画する。 排水量2,500トン,全長99.56メートル,幅14.42メートル,吃水3.9メート ル,主機CODAG(ディーゼル×2,LM2500ガスタービン×1)で速力26ノット, 航続距離4,000浬/14ノット,乗組員111名。この諸元はトルコ海軍向けのアダ Ada級コルベットと酷似していることから,
オーストラリアは,海軍のコリンズCollins級潜水艦6隻を対象とする延命 改修(LOTE:Life-of-Type Extension)の実施を発表した。AUKUSの枠組みに 基づいて進めている原潜導入が実現するまで,同級の運用を継続する必要があ るための措置。機関,兵装,センサーといった分野に手を入れて延命を実現, 2030年代までの運用継続を可能にする考え。ただし,運用期間が2040年代に食 い込む可能性もあるとみられる。 当初に話が出ていたUGM-109トマホーク巡航ミサイルの搭載は,海軍やアメ リカからの意見を受けて,費用対効果の観点から実施しないことになった。ま た,サフラン製の非貫通型潜望鏡を搭載する話も中止となった。(Naval News 2024/6/6)
6月21日に,サウス・オーストラリア州アデレードのオズボーン海軍工廠 で,オーストラリア海軍向けハンターHunter級フリゲイトの1番艦で使用する 鋼材の切出しがスタートした。同級は計画名称Project Sea 5000の下で6隻の 建造を計画しており,ベースは英海軍向けの26型GCS。そのうち3隻はBAEシス テムズ・マリタイム・オーストラリアに発注済みで,1番艦は2034年に実動可 能となる予定。(Naval News 2024/6/21)
コネチカット州グロトンにある米海軍潜水艦学校で,オーストラリア海軍で 原潜乗組みを予定している水兵の第1陣9名が6月3日に,士官3名が6月10 日に,それぞれ訓練課程を開始した。ここでは士官向けの課程として,総仕上 げにあたるSOBC(Submarine Officer Basic Course)を実施しているほか,水 兵向けとして原潜の建造・運用,艦内組織,安全,脱出手順などについて学ぶ BESS(Basic Enlisted Submarine School)を実施している。(NAVSEA 2024/6/13)
6月26日から7月5日にスコットランド近海で行なわれたNATOの対機雷戦演 習「シー・ブリーズ」に,ウクライナ海軍の機雷掃討艇チェルニーヒウ Chernihiv(M310)とチェルカッシィCherkasy(M311)が参加した。演習の目 的については「NATOの基準に沿ってMCM作戦の戦術計画を立案できるスタッフ の育成」と説明されている。この2隻は英海軍のサンダウンSandown級を譲受 したもので,元の艦名はグリムズビーGrimsby(M108)とショアハムShoreham (M112)。露宇戦争の勃発で本国への回航ができず,イギリスのポーツマスに 留め置かれて乗組員の訓練を続けている。(Naval News 2024/6/25)
リバーRiver級で代替する予定のハリファックスHalifax級フリゲイトについ ては,PDMSU(Point Defence Missile System Upgrade)計画の下,個艦防空 能力を強化する計画が進んでいる。そこで使用するSAMは,RIM-162 ESSM (Evolved Sea Sparrow Missile)ブロック2。これが初度運用能力(IOC: Initial Operational Capability)を達成した。導入に際しては,指揮管制シ ステムの改修を実施しているという。ESSMブロック2はアクティブ・レーダー 誘導が加わって撃ち放しが可能になるので,同時多目標交戦能力の向上を期待 できる。(Naval News 2024/6/12)
6月28日にカナダのアーヴィン造船所で,カナダ海軍向けの新型水上戦闘 艦,CSC(Canadian Surface Combatant)ことリバーRiver級フリゲイトの建造 工程がスタートした。 これと併せて艦名に関する発表があり,1番艦はフレイザーFraser,2番艦 はサン・ローランSaint-Laurent,3番艦はマッケンジーMackenzieと命名する ことが明らかにされた。いずれも,伝統的な艦名であると同時に河川の名前で もあり,それぞれ太平洋,大西洋,北極海に通じる河川にちなんでいる。NATO 向けの艦種記号はDDGHとなる。 既報のようにタイプシップは英海軍の26型GCS(Global Combat Ship)で, 排水量8,000t,全長151.4メートル,幅20.75メートル,最大速力27ノット,航 続距離7,000浬。対空多機能レーダーとしてロッキード・マーチン製の AN/SPY-7(V)レーダーを搭載するほか,共同交戦能力(CEC:Cooperative Engagement Capability)
ポーランド海軍がメチュニクMiecznik計画の下で建造を始めているヴィヘル Wicher級フリゲイト3隻に搭載するディーゼル機関を,ロールス・ロイスのパ ワー・システムズ部門が納入することになった。推進用の主機はMTU 20V8000 (出力8,200kW)4基のCODAD構成で,巡航速力12ノット,航続距離8,000浬。 このほか,発電用機関として12V4000(出力1,650kW)4基を搭載する。 (Rolls-Royce 2024/6/6)
ギリシア海軍の特殊作戦支援艦ペルセースPerseas(A377)が,6月11日に 就役,サラミスの海軍基地で就役式典が行なわれた。同艦は,アイカテリニ・ ラスカリディス財団(Aikaterini Laskaridis Foundation)が海軍に寄贈した 地震探査船ヴァイキング・ビジョンViking Visionを特殊作戦支援艦に改造・ 転用したもの。もともと1993年にスペインで建造され,それを2007年に5,000 万ドルをかけて,探査船に改造していた。9,811総トン,全長105メートル,乗 組員18名,44室・70名分の寝台があり,200名の収容が可能とされる。 アイカテリニ・ラスカリディス財団は以前にも,ヨットのキュクノスKyknos を訓練船として,さらに汎用支援艦としてプラットフォーム補給支援船アトラ スAtlas,ヘラクレスHeracles,アイアスAiasの3隻を寄贈しており,今回が5 隻目の寄贈。(Jane's 2024/6/14)
欧州合同の装備調達機関OCCAR(Organisation Conjointe de Coop?ration en mati?re d'ARmement)が,イタリア海軍向け212NFS型潜水艦のうち,オプ ション契約になっていた1隻を追加発注した。これで同級は総数4隻となる。 契約額は5億ユーロ,発注先はフィンカンティエーリ。兵站支援業務なども契 約に含む。(Fincantieri 2024/6/28)
ドイツ海軍は,ニーダーザクセンNiedersachsen級こと126型フリゲイト4隻 の建造を計画している。先月号で既報のように,1番艦ニーダーザクセン (F226)は6月3日にペーネ造船所で起工式が行なわれており,2028年の引渡 しを予定している。ただし同級にはインフレに起因するコスト上昇の問題が生 じており,国防省は議会に対して3億2,000万ユーロの予算上積みを求めた。 そうした中,6月12日に独連邦議会の予算委員会が,2隻を28億ユーロで追加 建造する件を承認した。さらにサービス業務や機材に関する3億ユーロの追加 もあり,総額31億ユーロの上積みとなる。ただしこれには付帯条件があり,前 述の上積み分3億2,000万ユーロについて,国防省が関係各社の間で公平に配 分するための交渉を行なうよう求めた。その交渉で満足のいく結果が得られな ければ,追加建造も行なわないとしていたが,無事に交渉が成立。6月19日 に,2隻の追加建造とサポート業務に関する契約を締結する運びとなった。追 加の2隻は2033年と2034年に納入の予定。(Naval News 2024/6/13,Damen N
6月11日にタタールスタンのゼレノドリスク造船所で,ロシア海軍向けブー ヤンM Buyan-M型(21631型)コルベットの12番艦スタブロポリStavropolが進 水した。これが同級の殿となる。主兵装はカリブルNK巡航ミサイル。(Naval News 2024/6/13)
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