ネーバル・グループは6月27日にロリアンで,アラブ首長国連邦向けゴーウ インド2500 Gowind 2500型コルベットの2番艦アル・エマラトAl Emarat (P111)を引き渡した。2019年に受注,2022年5月に進水して,昨年から試験 航海を実施していた。1番艦バニ・ヤスBani Yas(P110)は2023年に引渡しを 済ませている。 排水量2,800トン,全長102メートル,幅16メートル,速力25ノット,航続距 離4,500浬/15ノット。主兵装はOTOメララ76ミリ単装砲,VL-MICA用のVLS(16 セル),エグゾセMM40ブロックⅢC対艦ミサイル8発,3連装短魚雷発射管2 基,RIM-116 RAMの21連装発射機,遠隔操作式機銃2基など。(Naval Group 2024/6/27)
チリ海軍は“Escotillón IV”計画の下,全長110メートル級の輸送揚陸艦4隻を建造する計画を進めている。これは,ヴァード・マリン(Vard Marine)のヴァード・シリーズ7をベースとして,チリ海軍の要求を受けた仕様変更を実施した,「ヴァード7 411型」と呼ばれるモデル。4隻のうち2隻は発注済みで,国営造船所ASMARで2022年5月に1番艦の建造工程を開始,2023年5月に起工式を実施した。現在1番艦で使用する船殼ブロック30個ほどのうち,7個を船台に搬入済みとのこと。(Jane's 2024/6/21)
ティッセンクルップ・マリン・システムズ(TKMS)は,6月6日にブラジル・イタジャイのエスタレイロ・ブラジル・スール造船所で,ブラジル海軍向けタマンダーレTamandaré級フリゲイトの2番艦ジェロニモ・ジ・アルブケルケJerônimo de Albuquerqueを起工した。同級は4隻建造の計画。(Naval News 2024/6/8)
インドネシアのスラバヤにあるPT PALで6月5日に,インドネシア海軍向け 新型フリゲイトの2番艦の鋼材切出しが始まった。同級は,アフマド・ヤニ Ahmad Yani級(旧蘭ヴァン・スペイクVan Speijk級)の代艦となる新型フリゲ イトで,レッド・ホワイトRed White級と呼ばれている。ベースとなっている 設計は,バブコックのアローヘッド140。予定建造隻数は2隻で,1番艦は昨 年8月に起工している。(Naval News 2024/6/8)
マレーシア海軍は昨年に,LMS(Littoral Mission Ship)のバッチ2として3 隻の建造を決めている。これについて,マレーシアはトルコ軍の装備部門 (SSB)との間で6月10日に,引合受諾書(LoA:Letter of Offer and Acceptance)に調印した。これに基づき,バッチ2の3隻をトルコのSTMで建 造するが,その際にはアセルサン,ハベルサン,ロケットサンといったトルコ 企業も参画する。 排水量2,500トン,全長99.56メートル,幅14.42メートル,吃水3.9メート ル,主機CODAG(ディーゼル×2,LM2500ガスタービン×1)で速力26ノット, 航続距離4,000浬/14ノット,乗組員111名。この諸元はトルコ海軍向けのアダ Ada級コルベットと酷似していることから,
オーストラリアは,海軍のコリンズCollins級潜水艦6隻を対象とする延命 改修(LOTE:Life-of-Type Extension)の実施を発表した。AUKUSの枠組みに 基づいて進めている原潜導入が実現するまで,同級の運用を継続する必要があ るための措置。機関,兵装,センサーといった分野に手を入れて延命を実現, 2030年代までの運用継続を可能にする考え。ただし,運用期間が2040年代に食 い込む可能性もあるとみられる。 当初に話が出ていたUGM-109トマホーク巡航ミサイルの搭載は,海軍やアメ リカからの意見を受けて,費用対効果の観点から実施しないことになった。ま た,サフラン製の非貫通型潜望鏡を搭載する話も中止となった。(Naval News 2024/6/6)
6月21日に,サウス・オーストラリア州アデレードのオズボーン海軍工廠 で,オーストラリア海軍向けハンターHunter級フリゲイトの1番艦で使用する 鋼材の切出しがスタートした。同級は計画名称Project Sea 5000の下で6隻の 建造を計画しており,ベースは英海軍向けの26型GCS。そのうち3隻はBAEシス テムズ・マリタイム・オーストラリアに発注済みで,1番艦は2034年に実動可 能となる予定。(Naval News 2024/6/21)
コネチカット州グロトンにある米海軍潜水艦学校で,オーストラリア海軍で 原潜乗組みを予定している水兵の第1陣9名が6月3日に,士官3名が6月10 日に,それぞれ訓練課程を開始した。ここでは士官向けの課程として,総仕上 げにあたるSOBC(Submarine Officer Basic Course)を実施しているほか,水 兵向けとして原潜の建造・運用,艦内組織,安全,脱出手順などについて学ぶ BESS(Basic Enlisted Submarine School)を実施している。(NAVSEA 2024/6/13)
6月26日から7月5日にスコットランド近海で行なわれたNATOの対機雷戦演 習「シー・ブリーズ」に,ウクライナ海軍の機雷掃討艇チェルニーヒウ Chernihiv(M310)とチェルカッシィCherkasy(M311)が参加した。演習の目 的については「NATOの基準に沿ってMCM作戦の戦術計画を立案できるスタッフ の育成」と説明されている。この2隻は英海軍のサンダウンSandown級を譲受 したもので,元の艦名はグリムズビーGrimsby(M108)とショアハムShoreham (M112)。露宇戦争の勃発で本国への回航ができず,イギリスのポーツマスに 留め置かれて乗組員の訓練を続けている。(Naval News 2024/6/25)
リバーRiver級で代替する予定のハリファックスHalifax級フリゲイトについ ては,PDMSU(Point Defence Missile System Upgrade)計画の下,個艦防空 能力を強化する計画が進んでいる。そこで使用するSAMは,RIM-162 ESSM (Evolved Sea Sparrow Missile)ブロック2。これが初度運用能力(IOC: Initial Operational Capability)を達成した。導入に際しては,指揮管制シ ステムの改修を実施しているという。ESSMブロック2はアクティブ・レーダー 誘導が加わって撃ち放しが可能になるので,同時多目標交戦能力の向上を期待 できる。(Naval News 2024/6/12)
6月28日にカナダのアーヴィン造船所で,カナダ海軍向けの新型水上戦闘 艦,CSC(Canadian Surface Combatant)ことリバーRiver級フリゲイトの建造 工程がスタートした。 これと併せて艦名に関する発表があり,1番艦はフレイザーFraser,2番艦 はサン・ローランSaint-Laurent,3番艦はマッケンジーMackenzieと命名する ことが明らかにされた。いずれも,伝統的な艦名であると同時に河川の名前で もあり,それぞれ太平洋,大西洋,北極海に通じる河川にちなんでいる。NATO 向けの艦種記号はDDGHとなる。 既報のようにタイプシップは英海軍の26型GCS(Global Combat Ship)で, 排水量8,000t,全長151.4メートル,幅20.75メートル,最大速力27ノット,航 続距離7,000浬。対空多機能レーダーとしてロッキード・マーチン製の AN/SPY-7(V)レーダーを搭載するほか,共同交戦能力(CEC:Cooperative Engagement Capability)
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