先月号の本欄で報じたアーレイ・バークArleigh Burke級駆逐艦10隻の多年 度建造契約について,契約総額が確定した。145億8,082万ドルで10隻を建造す るが,2社への配分は以下のようになる。 ○ジェネラル・ダイナミクス社バス鉄工所(GDBIW):2023・2024・2026各会 計年度に1隻ずつ,合計3隻。 ○ハンチントン・インガルス(HII)インガルス造船所:2023会計年度に2 隻,2024会計年度に1隻,2025会計年度に2隻,2026会計年度に1隻,2027会 計年度に1隻,合計7隻。
オーストラリアは8月21日,トマホーク巡航ミサイルの調達について発表し た。13億豪ドルをかけて200発を取得,ホバートHobart級駆逐艦に搭載すると の内容。なお,同級へのトマホーク搭載に際しては管制システムの追加が必要 になると思われるが,そちらに関する言及はなされていないようだ。
8月17日にコルカタのガーデン・リーチ造船所で,インド海軍向けニルギリ Nilgiri級(17A型)駆逐艦の6番艦ヴィンデャギリVindhyagiriが進水した。続 いて9月23日にムンバイのマザゴン・ドック造船所で,同級7番艦のマへンドラ ギリMahendragiriが進水した。艦名は東ガーツ山脈にある山の名前にちなんだ もの。17A型は全部で7隻の陣容で,マザゴン・ドックが4隻,ガーデン・リー チが3隻を分担している。進水は今回のマヘンドラギリが最後。
ポーランド海軍はメチュニク計画と題して,沿岸防備用フリゲイトの建造計 画を進めている。そして8月16日にグディニアのPGZ造船所で,1番艦で使用す る鋼材の切出しがスタートした。この件ではバブコックが提案したアローヘッ ドArrowhead 140型案の採用が決まっており,2032年までに3隻を揃える計 画。
8月9日にナバンティアのフェロル造船所で,スペイン海軍向けF110型フリゲ イトの1番艦アルミランテ・ボニファスAlmirante Bonifazの起工式が行なわれ た。同級は5隻の建造を計画しており,2019年4月にナバンティアに対して43億 2,500万ユーロ(47億4,600万ドル)の契約を発注,2022年4月から建造工程を スタートさせている。
8月8日にロストックのマイヤー造船所で,ドイツ海軍向けの新型給油艦707 型の1番艦を起工した。2025年の第1四半期に引渡しの予定。続く2番艦は 2026年の第1四半期に引渡しの予定。
オランダとベルギーは新型掃海艦の共同調達計画を進めているが,これへの フランスの参画が正式に確定した。この話は,以前から出ていたもの。スペイ ンのトレドで開催された非公式のEU国防相会議において,フランス,オラン ダ,ベルギーの国防相が揃い,参画に関する書類にフランスが署名したこと を,X(Twitter)を通じて明らかにした。
ネーバル・グループは7月28日,仏国防調達局に対して,フランス海軍の攻 撃原潜デュゲイ・トルーアンDuguay-Trouinを引き渡した。同艦は,バラクー ダ計画の下で建造を進めているシュフランSuffren級の2番艦。
先に入渠整備を完了したばかりの英空母プリンス・オブ・ウェールズPrince of Walesが,ポーツマスを出港してアメリカ東海岸方面への航海に出た。今 回の航海では,前回に実施できなかったF-35Bの発着艦試験に加えて,無人機 による物資補給の実証試験や,MV-22Bオスプレイの運用範囲拡大試験,ジェネ ラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ製モハーベ無人機の発着 艦試験を予定している。
8月10日にカリフォルニア州サンディエゴで,タイコンデロガTiconderoga 級巡洋艦の7番艦モービル・ベイMobile Bay CG-53の退役式典が挙行された。 また,9月1日に同級のレイク・シャンプレーンLake Champlain CG-57も,サ ンディエゴで退役式典を行なった。
ハンチントン・インガルス(HII)は米海軍から,ズムウォルトZumwalt級駆 逐艦を対象とする改修について,1億5,482万ドルの追加契約を受注した。極超 音速ミサイルCPS(Conventional Prompt Strike)の搭載をはじめとする近代 化改修を実施するもの。一番手となるネームシップのズムウォルトDDG-1000 は,サンディエゴでの臨時修理を終えた後で回航され,HIIがあるミシシッピ 州パスカグーラに,8月19日に到着した。CPSの発射筒は1基に3発のミサイル を収容するもので,直径87インチ(2,210ミリ),これを4基搭載する。
米海軍シー・システムズ・コマンド(NAVSEA)は,ジェネラル・ダイナミク ス傘下のバス鉄工所(GDBIW)とハンチントン・インガルス(HII)のインガル ス造船所に対して,アーレイ・バークArleigh Burke級駆逐艦新造の多年度契 約を発注した。契約額は非公開。GDBIWは2023,24,26会計年度に各1隻で合 計3隻,2033年12月までの契約。HIIは2023,24会計年度に各1隻,2025会計 年度に2隻,2026,27会計年度に各1隻で合計6隻,2034年6月までの契約。 2社で隻数や年度ごとの隻数に差異があるが,その理由は定かでない。
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