オーストラリア海軍向けの攻撃原潜SSN-AUKUSの建造担当が,イギリスのBAE システムズとオーストラリアのASCに決定した。3月21日に,リチャード・マー ルズ豪副首相とグラント・シャプス英国防相が発表したもの。
イギリスとオランダが次世代揚陸艦を共同調達する話が出ていたが,これは 中止になり,それぞれ別個に計画を進めることになった。ただし,相互運用性 や共通化は可能な限り追求するとしている。
タレスは2月28日に,英海軍向けのインスピレーションInspiration級こと 31型フリゲイトで使用するミッション・システムの工場領収試験(FAT: Factory Acceptance Test)が完了したと発表した。このシステムは,指揮管 制装置,統合通信システム,統合艦橋システムで構成する。このうち統合通信 システムについては,2023年9月にイギリス現地法人のタレスSIXで試験を済 ませていた。
米海兵隊の戦闘研究所(MCWL:Marine Corps Warfighting Laboratory) は,洋上支援船レゾリューションResolutionを用船し,カリフォルニア州キャ ンプ・ペンドルトンのデル・マール泊地で,EABO(Expeditionary Advance Base Operation)用に導入を計画している新しい小型揚陸艦LSMのための試験 を実施している。 レゾリューションは,全長77.4メートル,幅16.5メートル,吃水3.7メート ル。同船を改修して,船尾に長さ約110フィートのランプ(42フィート,24フ ィート,44フィートに三分割して折りたたむ構造),揚陸時に船を安定させる ための支柱4本,ランプを支える2本のタワーを追加設置した。そして同船を 使い,なにをどれぐらい搭載できて,なにができるかを実地に試している。な お,現在は船尾のランプを地上に降ろして達着させるのに25分を要している が,もっと迅速化したいとの考えがある。
米ミサイル防衛局(MDA)と米海軍は3月28日,イージスBMDによる弾道弾迎 撃試験FTM-32(Flight Test Aegis Weapon System 32)“Stellar Laelaps” を成功裏に実施した。 使用した標的は,ノースロップ・グラマン製のMRBM(Medium-Range Ballistic Missile)標的,MRBM T3C2(MRBM Type 3 Configuration 2)で, これをカウアイ島の太平洋ミサイル試験場から発射。迎え撃ったのは駆逐艦プ レブルPreble DDG-88で,使用したミサイルはSM-6デュアルⅡのSWUP (Software Upgrade)適用型ブロックIA。SM-6による弾道弾迎撃試験は7回 目,そのうちSM-6デュアルⅡブロックIAによるものは4回目。 なお,この試験にはアーレイ・バークArleigh Burke級フライトⅢの一番手
米海軍は年初から,カルロス・デル・トロ海軍長官の指示で,艦艇建造に関 する評価作業を実施した。そこでまとめられた報告書では,さまざまな艦艇建 造計画におけるスケジュール遅延が取り上げられている。 まず,FFG(X)ことコンステレーションConstellation級フリゲイトは,ネ ームシップの納入が当初予定の2026年から3年遅れとなる見込み。詳細設計の 作業がまだ完了していないほか,造船所が人手不足に見舞われている。そし て,さまざまな要求を反映させる過程で,ベースとなったFREMM(Fregata Europea Multi-Missione)フリゲイトとの共通性が85パーセントから15パーセ ント未満にまで低下した。 戦略原潜ディストリクト・オブ・コロンビアDistrict of Columbia SSBN-826は,ハンチントン・インガルス(HII)が担当する艦首セクションの 建造遅延やサプライ・チェーンの問題から,12~16カ月の遅延が見込まれる。 それ以外では,空母エンタープライズEnterprise CVN-80で16~18カ月,ヴ ァージニアVirginia級攻撃
米バイデン政権は3月11日,2025会計年度の予算教書をリリースした。その 詳細は7月号で報じる予定なので,ここでは海軍の艦艇に関わる概略をまとめ ておく。 艦艇建造の分野では,戦闘艦6隻の新造を盛り込んでいる。内訳は,アーレ イ・バークArleigh Burke級駆逐艦フライトⅢが2隻(65億ドル),コンステ レーションConstellation級フリゲイトが1隻(7番艦,12億ドル),サン・ アントニオSan Antonio級揚陸艦フライトⅡが1隻(16億ドル)。潜水艦はヴ ァージニアVirginia級攻撃原潜とディストリクト・オブ・コロンビアDistrict of Columbia級戦略原潜を1隻ずつ(169億ドル)。 ジェラルドR.フォードGerald R.Ford級空母の建造費は複数年にわたる分割 支出で,エンタープライズEnterprise CVN-80の8年目分と,ドリス・ミラー Doris Miller CVN-81の7年目分,
オーストラリア政府が2月20日に,海軍の艦艇戦力に関する見直しを発表し た。目下の戦略状況に鑑み,水上艦の総数を26隻に増すが,内訳は3段構えと する。まず「ティア1」として,イージス戦闘システムを備えるホバート Hobart級3隻の能力向上改修を実施するほか,計画中のハンターHunter級は当 初計画の9隻を6隻に縮小して続行する。その下に「ティア2」として汎用フ リゲイトを11隻導入する。残り6隻は,有人・無人の使い分けが可能なLOSV (Large Optionally Crewed Surface Vessel)を6隻配備する構想。
インドネシアは同国内のPT Republik Defensindoに,トルコ製のアトマカ対 艦ミサイルを45発,発射ユニット,ユーザー・ターミナルを発注した。インド ネシア企業を介してトルコから調達するもので,アトマカにとっては初の輸出 成約事例となる。
パキスタンのカラチ造船所(KS&EW:Karachi Shipyard & Engineering Works)で2月14日,パキスタン海軍向け潜水艦の起工式が行なわれた。この 潜水艦は,中国の元Yuan型(039A/041型)を輸出向けに仕立てたモデル。中国 の武昌船舶重工集団(Wuchang Shipbuilding Industry)で4隻,カラチ造船 所で4隻,合計8隻を建造する計画。今回の艦は,そのうちパキスタン建造分 の2隻目に当たる。1隻目(予定艦名タスニムTasnim)は2022年12月24日に起 工済み。
1月22日にインドネシアのPT PAL造船所で,フィリピン海軍向けの揚陸艦 SSV(Strategic Sealift Vessel)の3番艦を起工した。これはいわゆるドッ ク型輸送揚陸艦(LPD)に分類される艦。
台湾・高雄の台湾国際造船(CSBC)で2月27日,国産潜水艦の1番艦である 海鯤Haikunが進水した。35,000トンの浮ドックに載せて,それを沈降させて潜 水艦を海上に曳き出すかたちで進水させた。この後は4月末から領収試験を開 始して,年内に納入する見込みと報じられている。
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