ロシアのリバー・クルーズ船社ヴォドホッドが,外洋小型探検クルーズ客船2隻をフィンランドのヘルシンキ造船所で建造する。船体ブロックの建造が去る4月27日にリトアニアのウエスタン・バルティハ造船所で始まった。組み上がったブロックはヘルシンキに移送して9月から船体を組み立て始め,1番船は2021年,2番船は2022年竣工の予定。2隻はプロジェクト・ベガと呼ばれ,10,700総トン,全長113メートル,幅20.2メートル,航海速力14ノット,船客157人。ポーラー・クラス5を取得し,極地クルーズも行なう。ヴォドホッドとヘルシンキ造船所は同一グループが所有している。なお,この2隻に装備される引込式フィン・スタビライザーを,去る2月,三菱重工マリンマシナリが受注した。来年前半にヘルシンキ造船所に納入する。同社の欧州からのフィン・スタビライザー受注は2008年以来12年振りであった。 (HELSINKI SHIPYARD)
豪シーニック・クルーズのシーニック・エクリプスⅡScenic EclipseⅡの建造がクロアチアのウリヤニク造船所グループの3マイ造船所で4月に始まった。2019年8月デビューのシーニック・エクリプスの姉妹船で,約17,000総トン,全長168メートル,船客228人のラグジュアリーヨット・タイプの小型探検クルーズ客船となる。当初2020年5月の竣工予定が造船所のファイナンス問題により遅れ,1番船も1年遅れて竣工した。 1番船シーニック・エクリプス(SCENIC)
海上保安庁は平成30年度(2018年度)第2次補正予算で、海保初となる測量専用機を整備するが、同機が配備される第二管区ではその愛称を募集している。〆切は7月8日、詳細は下記を参照されたい。https://www.kaiho.mlit.go.jp/02kanku/press_top/press2020/(広報文)200602_02_本部_海上保安庁初の測量機今年度デビュー%20愛称を募集.pdf機体は海保が現在9機保有するビーチ350型の同型機で、これにレーザー測量用の機材を装備する。配属地は仙台航空基地で、今年度内に就役の予定。なお海保では羽田基地のボンバル300型にもレーザー測深機CZMILを搭載して浅海域の測量を行なっているが、同機は測量任務の時のみ機器を積むのに対し、仙台基地の機体は常時搭載するという。
ジブチにおける新型コロナウイルスの感染拡大により,第38,39次派遣海賊対処行動航空隊は,4月下旬に使用する機体のみを人員に先行して交代させていた。その後,ジブチ政府との調整がまとまり,第39次隊の要員は6月18日にわが国を出国,第38次隊の要員は7月9日にジブチから帰国する。
6月1日,海上自衛隊は,海賊対処派遣任務からの帰途エンジン不具合のためベトナムに駐機しているP-3Cの修理のため,修理要員を現地に派遣した。故障機は6月中〜下旬に必要な整備を行なったうえ,帰国の予定。
6月9日,練習艦“かしま”“しまゆき”から成る令和2年度練習艦隊(練習艦隊司令官八木浩二海将補)が,遠洋練習航海(前期)のため,呉を出港した。2隻には第70期一般幹部候補生課程修了者約155名(うち女性約10名)が分乗している。期間は7月22日までの44日間で,総航程は19,000キロ。本年度の遠洋航海は世界各地における新型コロナウイルスの感染状況を見極めつつ実施され,6月18日時点での前期航海の寄港予定国はシンガポール(チャンギ,補給のみ)のみで,帰投地は横須賀の予定。なお後期の遠洋練習航海については現時点で未定である。
各地で新型コロナウイルスの感染が縮小しつつあることを受けて,5月25日,政府は国内すべての地域における緊急事態宣言を解除した。しかしながら,宣言解除後もウイルスの感染危機が消え去ったわけではなく,また秋口には感染第2波の襲来も警戒されている。このような状況の中,自衛隊は宣言が解除された後も各都道府県知事らの要請に応じて,各種コロナ対策支援に従事する一方,感染対策に配慮しつつ,徐々に通常の訓練を再開している。
6月12日,令和2年度第2次補正予算が成立した。予算総額は31兆9,145億円で,うち防衛省所管額は63億円。内訳は①自衛隊の感染症対処能力のさらなる向上に7億円(CT診断車の整備,PCR検査機器等の医療用器材・消耗品の整備など),②自衛隊における感染症拡大の防止に56億円(サーモグラフィーの整備,隊舎の浴場等の衛生環境の改善など)。
掃海艇“のとじま”の除籍を受けて,6月12日に以下の艦艇の異動が行なわれた。 ▷掃海艇あいしま 掃海隊群第3掃海隊(呉)→舞鶴地方隊第44掃海隊(舞鶴)
6月12日付けで,舞鶴地方隊第44掃海隊所属の掃海艇“のとじま”が除籍された。本艇は“すがしま”型の2番艇として,平成11年3月16日に就役したもの。その後,昨年6月26日,広島県三原市沖の瀬戸内海で貨物船と衝突し,後部が大きくえぐれる損傷を受けていた。これまで海上自衛隊は本艇の修理を検討していたが,修理に見積もられる期間が約1年半と長期に及ぶうえ,費用も11億円に上ることから,早期の除籍を決定した。
6月17〜26日の日程で,海上自衛隊は令和2年度実機雷処分訓練を硫黄島周辺海域で実施している。参加部隊は掃海母艦“うらが”,掃海艦“あわじ”“ひらど”,掃海艇“えのしま”“ちちじま”“いずしま”“みやじま”“ししじま”。主要訓練項目は機雷掃海,機雷掃討,水中処分員による機雷処分。
6月15日,河野防衛大臣はイージス・アショアの導入計画を停止すると発表した。これはアショアから発射されるスタンダードSM-3ミサイルのブースターを,確実に演習場内に落下させるための改修に莫大なコストおよび期間が必要と判明したことによるもので,事実上の配備断念と見られる。
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