6月9日,練習艦“かしま”“しまゆき”から成る令和2年度練習艦隊(練習艦隊司令官八木浩二海将補)が,遠洋練習航海(前期)のため,呉を出港した。2隻には第70期一般幹部候補生課程修了者約155名(うち女性約10名)が分乗している。期間は7月22日までの44日間で,総航程は19,000キロ。本年度の遠洋航海は世界各地における新型コロナウイルスの感染状況を見極めつつ実施され,6月18日時点での前期航海の寄港予定国はシンガポール(チャンギ,補給のみ)のみで,帰投地は横須賀の予定。なお後期の遠洋練習航海については現時点で未定である。
各地で新型コロナウイルスの感染が縮小しつつあることを受けて,5月25日,政府は国内すべての地域における緊急事態宣言を解除した。しかしながら,宣言解除後もウイルスの感染危機が消え去ったわけではなく,また秋口には感染第2波の襲来も警戒されている。このような状況の中,自衛隊は宣言が解除された後も各都道府県知事らの要請に応じて,各種コロナ対策支援に従事する一方,感染対策に配慮しつつ,徐々に通常の訓練を再開している。
6月12日,令和2年度第2次補正予算が成立した。予算総額は31兆9,145億円で,うち防衛省所管額は63億円。内訳は①自衛隊の感染症対処能力のさらなる向上に7億円(CT診断車の整備,PCR検査機器等の医療用器材・消耗品の整備など),②自衛隊における感染症拡大の防止に56億円(サーモグラフィーの整備,隊舎の浴場等の衛生環境の改善など)。
掃海艇“のとじま”の除籍を受けて,6月12日に以下の艦艇の異動が行なわれた。 ▷掃海艇あいしま 掃海隊群第3掃海隊(呉)→舞鶴地方隊第44掃海隊(舞鶴)
6月12日付けで,舞鶴地方隊第44掃海隊所属の掃海艇“のとじま”が除籍された。本艇は“すがしま”型の2番艇として,平成11年3月16日に就役したもの。その後,昨年6月26日,広島県三原市沖の瀬戸内海で貨物船と衝突し,後部が大きくえぐれる損傷を受けていた。これまで海上自衛隊は本艇の修理を検討していたが,修理に見積もられる期間が約1年半と長期に及ぶうえ,費用も11億円に上ることから,早期の除籍を決定した。
6月17〜26日の日程で,海上自衛隊は令和2年度実機雷処分訓練を硫黄島周辺海域で実施している。参加部隊は掃海母艦“うらが”,掃海艦“あわじ”“ひらど”,掃海艇“えのしま”“ちちじま”“いずしま”“みやじま”“ししじま”。主要訓練項目は機雷掃海,機雷掃討,水中処分員による機雷処分。
6月15日,河野防衛大臣はイージス・アショアの導入計画を停止すると発表した。これはアショアから発射されるスタンダードSM-3ミサイルのブースターを,確実に演習場内に落下させるための改修に莫大なコストおよび期間が必要と判明したことによるもので,事実上の配備断念と見られる。
海上保安庁は6月7日に続き、6月15日にも西之島の航空観測を実施したが、それによると前回を上回る大規模な噴火が確認された。爆発こそ伴わないものの、中央火口からは黒褐色の連続した噴煙が激しく噴出し、最大高度は2000メートルに達するほか、火口丘の中腹から溶岩が海にまで流れ込んでいる。このため海上保安庁では引き続き火口を中心に半径1.4浬以内を警戒範囲と定め、周辺を航行する船舶に注意を呼びかけている。 /content/images/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/2020nishinoshima/20200615photo/photo2_20200615m.jpg
海上保安庁は6月7日、西之島の航空観測を実施した。それによると活動は相変わらず活発な状態にあり、立ち上る噴煙の色が前回(5月18日)の白色から濃い灰色に変わっていた。一般的には白色の噴煙はその成分のほとんどが水分で、火山灰など噴出物を含むと灰色など白以外の色になり、西之島の噴煙も過去に白色と灰色を繰り返している。/content/images/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/2020nishinoshima/20200607photo/photo2_20200607m.jpg
平成29年度計画の「くにさき」型巡視船「つるが」(PL-91)が、5月15日、JMU磯子工場で竣工した。配属先は8管の敦賀海上保安部である。
現在店頭に並ぶ7月号の「海上保安庁ニュース」では、西之島の活動が依然活発であることを、4月29日に撮影された航空写真とともに報じたが、その後5月18日にも航空観測が実施された。それによると、活動は衰えるどころかより活発になっているようにも見え、火砕丘は富士山に似た綺麗な懸垂曲線を描いている。/content/images/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/2020nishinoshima/20200518photo/photo2_20200518m.jpg
オーストラリア海軍で退役したアデレードAdelaide級フリゲイト2隻が,チ リ海軍で再就役した。元のメルボルンMelbourneとニューキャッスルNewcastle で,新しい艦名はアルミランテ・ラトールAlmirante Latorreとカピテン・プ ラトCapitan Prat。
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