日本郵船は5月20日,タグボートを使用した遠隔操船実船試験に成功したと発表した。これは日本郵船とグループのMTI(Monohakobi Technology Institute),京浜ドック,日本海洋科学が共同で実施したもので,「有人遠隔操船システム」を搭載した東京湾上のタグボート(グループ会社新日本海洋社の吉野丸)を,約400キロ離れた西宮市の陸上支援センターから操船,東京湾内の横須賀港沖~本牧沖(約12キロ)を航行させ,船陸間の航海計画の共有や通信および制御状況などを確認した。写真はYou Tubeで公開された航行試験中の一齣で,仮設の障害物を遠隔で避航するシーン(https://youtu.be/YGn-2ifrYvY)。 テストは国交省が2025年までの自動運航船の実用化に向け実施している「操船支援機能と遠隔からの操船等を活用した船舶の実証事業」の一環。 (日本郵船)
クォーク・エクスペディションの新造探検クルーズ船ウルトラマリンが,去る5月20日,クロアチアのブロドスプリト造船所で進水した。新型コロナウイルスの影響により工程が遅延しており,引渡しは今年第4四半期とされるが,デビューは来年5月スピッツベルゲン島クルーズになる予定。13,762総トン,全長127.97メートル,幅21.5メートル,吃水5.1メートル,主機ディーゼル・エレクトリック,出力15,228馬力,航海速力16ノット,船客定員199名。船体はアイスクラス1Aスーパー(PC6同等)の耐氷仕様である。 (BRODSPLIT) (QUARK EXPEDITIONS)
海上保安庁の動画サイト(YouTube)に、今年竣工した新鋭巡視船の魅力的なドローン動画がアップされている。れいめいPLH-33https://www.youtube.com/watch?v=YEvNgiB9QrUしゅんこうPLH-42https://www.youtube.com/watch?v=hm7dO5kF0vwつるがPL-91https://www.youtube.com/watch?v=x0nfW6J6Rao
フィンランドの舶用機器メーカー,ヴァルチーラ社は5月19日,商船三井が建造する日本初のLNG燃料フェリーにLNG主機・燃料関係のパッケージを提供すると発表した。今年第2四半期に契約された。同社の31型二元燃料エンジン,減速機,LNGパック(LNGタンク,供給ステーション,関連機器や制御・監視システムなどを含むLNG燃料操作システム)を,フェリーさんふらわあの“さんふらわあ くれない”級(2隻)に搭載する。31型エンジンはギネスにも登録された高効率エンジンで,国交省と経産省の「内航海運の省エネルギー化実証事業」に採用されたこのプロジェクト用として最適なことからセレクトされた。全長約200メートル,航海速力22.5ノット,船客約763人,トラック136台,乗用車100台積載。建造は三菱下関で,2023年に大阪~別府航路に就航する予定。 (MOL)
日本外航客船協会(JOPA)は新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインを作成し,5月14日付けで発表した。外航旅客船事業者が事業実施のために必要な感染拡大予防策として,流行が終息するまでの当分の間,推奨される実施事項を整理したもので,国交省の要請に基づいてまとめられた。乗客や乗組員への感染予防策,有症者が発生した場合や有症者の感染が確定した場合についてなど,項目ごとに乗船拒否の判断や乗組員の上陸について記載されている。5月時点での政府や専門家の対処方針を踏まえて作成されており,内容は適宜更新される。日本旅客船協会,日本内航海運組合総連合会,日本旅行業協会,日本ホテル協会などの各団体も同様のガイドラインを発表している。
新型コロナウイルスで運休している中国アストロ・オーシャン・クルーズのピアノ・ランドPiano Land(69,153総トン,船客1,822人,1995年竣工)が,このほど改装された。新カテゴリーの船室やレストランの新設,既存船室へのベッド増床,ショッピングエリアの拡張などのほか,新型コロナウイルス船内感染の事態を重く見て空調設備も一新した。同船は元P&OクルーズのオリアナOrianaで,昨年10月にデビューしたが,新型コロナウイルスの影響で1月下旬からほぼ上海に停泊していた。
中部地区で船舶へのLNG燃料供給に従事する日本初のLNGバンカリング船が,去る5月13日,川崎重工坂出工場で進水した(未命名)。来たる9月末に竣工後,セントラルLNGシッピング(CLS)が所有,セントラルLNGマリンフューエル(CLMF)が運航し,JERA川越発電所(三重県)を拠点にShip to Ship方式でのLNG燃料供給に従事する。4,100総トン,全長81.7メートル,幅18.0メートルで,LNG積載量は3,500立方メートル。CLSとCLMFは2018年,LNG燃料供給事業推進のため日本郵船,川崎汽船,JERA(中部電力と東京電力の合弁企業)および豊田通商の4社が共同で設立し,同年7月に川崎重工に本船を発注した。LNGは重油に比べSOxや粒子状物質(PM)はほぼ100パーセント,NOx最大80パーセント,CO2約30パーセントの排出削減が見込まれることから,船舶燃料のLNG化による環境負荷低減への貢献が期待されている。 (川崎重工提供)
ロシアのリバー・クルーズ船社ヴォドホッドが,外洋小型探検クルーズ客船2隻をフィンランドのヘルシンキ造船所で建造する。船体ブロックの建造が去る4月27日にリトアニアのウエスタン・バルティハ造船所で始まった。組み上がったブロックはヘルシンキに移送して9月から船体を組み立て始め,1番船は2021年,2番船は2022年竣工の予定。2隻はプロジェクト・ベガと呼ばれ,10,700総トン,全長113メートル,幅20.2メートル,航海速力14ノット,船客157人。ポーラー・クラス5を取得し,極地クルーズも行なう。ヴォドホッドとヘルシンキ造船所は同一グループが所有している。なお,この2隻に装備される引込式フィン・スタビライザーを,去る2月,三菱重工マリンマシナリが受注した。来年前半にヘルシンキ造船所に納入する。同社の欧州からのフィン・スタビライザー受注は2008年以来12年振りであった。 (HELSINKI SHIPYARD)
豪シーニック・クルーズのシーニック・エクリプスⅡScenic EclipseⅡの建造がクロアチアのウリヤニク造船所グループの3マイ造船所で4月に始まった。2019年8月デビューのシーニック・エクリプスの姉妹船で,約17,000総トン,全長168メートル,船客228人のラグジュアリーヨット・タイプの小型探検クルーズ客船となる。当初2020年5月の竣工予定が造船所のファイナンス問題により遅れ,1番船も1年遅れて竣工した。 1番船シーニック・エクリプス(SCENIC)
海上保安庁は平成30年度(2018年度)第2次補正予算で、海保初となる測量専用機を整備するが、同機が配備される第二管区ではその愛称を募集している。〆切は7月8日、詳細は下記を参照されたい。https://www.kaiho.mlit.go.jp/02kanku/press_top/press2020/(広報文)200602_02_本部_海上保安庁初の測量機今年度デビュー%20愛称を募集.pdf機体は海保が現在9機保有するビーチ350型の同型機で、これにレーザー測量用の機材を装備する。配属地は仙台航空基地で、今年度内に就役の予定。なお海保では羽田基地のボンバル300型にもレーザー測深機CZMILを搭載して浅海域の測量を行なっているが、同機は測量任務の時のみ機器を積むのに対し、仙台基地の機体は常時搭載するという。
ジブチにおける新型コロナウイルスの感染拡大により,第38,39次派遣海賊対処行動航空隊は,4月下旬に使用する機体のみを人員に先行して交代させていた。その後,ジブチ政府との調整がまとまり,第39次隊の要員は6月18日にわが国を出国,第38次隊の要員は7月9日にジブチから帰国する。
6月1日,海上自衛隊は,海賊対処派遣任務からの帰途エンジン不具合のためベトナムに駐機しているP-3Cの修理のため,修理要員を現地に派遣した。故障機は6月中〜下旬に必要な整備を行なったうえ,帰国の予定。
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