3月8日,令和元年度(2019年度)計画による“たいげい”型潜水艦の3番艦“じんげい”が,三菱重工神戸造船所で就役した。配属先は第2潜水隊群第4潜水隊で,定係港は横須賀。基準排水量3,000トン。
オーストラリア政府が2月20日に,海軍の艦艇戦力に関する見直しを発表し た。目下の戦略状況に鑑み,水上艦の総数を26隻に増すが,内訳は3段構えと する。まず「ティア1」として,イージス戦闘システムを備えるホバート Hobart級3隻の能力向上改修を実施するほか,計画中のハンターHunter級は当 初計画の9隻を6隻に縮小して続行する。その下に「ティア2」として汎用フ リゲイトを11隻導入する。残り6隻は,有人・無人の使い分けが可能なLOSV (Large Optionally Crewed Surface Vessel)を6隻配備する構想。
インドネシアは同国内のPT Republik Defensindoに,トルコ製のアトマカ対 艦ミサイルを45発,発射ユニット,ユーザー・ターミナルを発注した。インド ネシア企業を介してトルコから調達するもので,アトマカにとっては初の輸出 成約事例となる。
パキスタンのカラチ造船所(KS&EW:Karachi Shipyard & Engineering Works)で2月14日,パキスタン海軍向け潜水艦の起工式が行なわれた。この 潜水艦は,中国の元Yuan型(039A/041型)を輸出向けに仕立てたモデル。中国 の武昌船舶重工集団(Wuchang Shipbuilding Industry)で4隻,カラチ造船 所で4隻,合計8隻を建造する計画。今回の艦は,そのうちパキスタン建造分 の2隻目に当たる。1隻目(予定艦名タスニムTasnim)は2022年12月24日に起 工済み。
1月22日にインドネシアのPT PAL造船所で,フィリピン海軍向けの揚陸艦 SSV(Strategic Sealift Vessel)の3番艦を起工した。これはいわゆるドッ ク型輸送揚陸艦(LPD)に分類される艦。
台湾・高雄の台湾国際造船(CSBC)で2月27日,国産潜水艦の1番艦である 海鯤Haikunが進水した。35,000トンの浮ドックに載せて,それを沈降させて潜 水艦を海上に曳き出すかたちで進水させた。この後は4月末から領収試験を開 始して,年内に納入する見込みと報じられている。
1月30日にネーバル・グループ傘下の仏カーシップ社で,オランダとベルギ ーが共同調達を進めている新型掃海艦のうち,通算5隻目に当たるブルッヘ Bruggeを起工した。同級はベルギー向け1番艦のオーステンデOostendeとオラ ンダ向け1番艦のヴィッシンゲンVlissingenが進水済み,ベルギー向け2番艦 のトゥルネーTournaiとオランダ向け2番艦のスケベニンゲンScheveningenが 建造中。今回のブルッヘはベルギー向け3番艦となる。
フランス海軍向けFDIフリゲイトのギリシア海軍版FDI HNの建造が進んでい る。ギリシアのサラミス造船所で,同級3番艦フォルミオーンFormionで使用 する船殼ブロック5個が完成,2月5日にネーバル・グループのロリアン造船 所に向けて送り出された。これは2月半ばにロリアンに到着しており,その後 は同地で組立てを実施する。
2月16日,スペイン,カルタヘナの潜水艦基地で,ガレルナGalerna級潜水 艦の4番艦トラモンタナTramontanaの解役式典が行なわれた。同艦はアゴスタ Agosta級潜水艦の一艦で,1985年の就役。同級は2012年6月にシロッコ Siroco,2020年6月にミストラルMistralが退役しており,トラモンタナの退役 で,残るは練習艦任務に就いているガレルナのみとなった。
イタリア議会が2月21日に,海軍向けFREMM(Fregata Europea Multi-Missione)フリゲイト2隻を20億ユーロ(22億ドル)で追加調達する件 を承認した。この2隻は汎用・対潜型(GP-e)で,FREMM EVOと称し,指揮管 制システム,レーダー,ソナー,電子戦装置,艦載砲,通信システム,ミサイ ル・システムを改良型に改める。原型FREMMフリゲイトことカルロ・ベルガミ ーニCarlo Bergamini級の方は,10隻を発注して8隻が納入済み。2隻が建造 中。
紅海に展開しているドイツ海軍のザクセンSachsen級フリゲイト,ヘッセン Hessenが,失敗と成功を記録した。 まず失敗の方は2月28日に報じられたもので,米軍のMQ-9無人機を撃墜しそ うになった。正体不明の飛行物体を探知したが敵味方識別ができなかったた め,SM-2対空ミサイル2発を発射。しかしいずれも,不具合から海中に突入し て撃墜に至らなかった。件の飛行物体は米軍のMQ-9で,トランスポンダーをオ フにしていたために識別不可能となっていた。 一方,2月27日に同艦は,フーシ派が飛ばした無人機2機を撃墜した。最初 の1機は76ミリ砲,2機目はRIM-116 RAM(Rolling Airframe Missile)対空 ミサイルを使用した。 このほか,イタリア海軍が紅海に派遣しているミサイル駆逐艦フリゲイト, カイオ・デュイリオCaio Duilioも,76ミリ砲でフーシ派の無人機を撃墜して いる
ネーバル・グループは,フランス海軍のラファイエットLa Fayette級フリゲ イトを対象とする近代化改修計画が完了したと発表した。これは2017年に4億 ユーロ(4億6,500万ドル)で受注していたもので,クールベCourbet,ラファ イエットLa Fayette,アコニトAconitの3隻が対象。最後に改修を実施したの はアコニトで,6カ月を要した。この改修により,2030年頃までの運用継続を 可能とする。
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