ポーランド海軍がメチュニクMiecznik計画の下で建造を始めているヴィヘル Wicher級フリゲイト3隻に搭載するディーゼル機関を,ロールス・ロイスのパ ワー・システムズ部門が納入することになった。推進用の主機はMTU 20V8000 (出力8,200kW)4基のCODAD構成で,巡航速力12ノット,航続距離8,000浬。 このほか,発電用機関として12V4000(出力1,650kW)4基を搭載する。 (Rolls-Royce 2024/6/6)
ギリシア海軍の特殊作戦支援艦ペルセースPerseas(A377)が,6月11日に 就役,サラミスの海軍基地で就役式典が行なわれた。同艦は,アイカテリニ・ ラスカリディス財団(Aikaterini Laskaridis Foundation)が海軍に寄贈した 地震探査船ヴァイキング・ビジョンViking Visionを特殊作戦支援艦に改造・ 転用したもの。もともと1993年にスペインで建造され,それを2007年に5,000 万ドルをかけて,探査船に改造していた。9,811総トン,全長105メートル,乗 組員18名,44室・70名分の寝台があり,200名の収容が可能とされる。 アイカテリニ・ラスカリディス財団は以前にも,ヨットのキュクノスKyknos を訓練船として,さらに汎用支援艦としてプラットフォーム補給支援船アトラ スAtlas,ヘラクレスHeracles,アイアスAiasの3隻を寄贈しており,今回が5 隻目の寄贈。(Jane's 2024/6/14)
欧州合同の装備調達機関OCCAR(Organisation Conjointe de Coop?ration en mati?re d'ARmement)が,イタリア海軍向け212NFS型潜水艦のうち,オプ ション契約になっていた1隻を追加発注した。これで同級は総数4隻となる。 契約額は5億ユーロ,発注先はフィンカンティエーリ。兵站支援業務なども契 約に含む。(Fincantieri 2024/6/28)
ドイツ海軍は,ニーダーザクセンNiedersachsen級こと126型フリゲイト4隻 の建造を計画している。先月号で既報のように,1番艦ニーダーザクセン (F226)は6月3日にペーネ造船所で起工式が行なわれており,2028年の引渡 しを予定している。ただし同級にはインフレに起因するコスト上昇の問題が生 じており,国防省は議会に対して3億2,000万ユーロの予算上積みを求めた。 そうした中,6月12日に独連邦議会の予算委員会が,2隻を28億ユーロで追加 建造する件を承認した。さらにサービス業務や機材に関する3億ユーロの追加 もあり,総額31億ユーロの上積みとなる。ただしこれには付帯条件があり,前 述の上積み分3億2,000万ユーロについて,国防省が関係各社の間で公平に配 分するための交渉を行なうよう求めた。その交渉で満足のいく結果が得られな ければ,追加建造も行なわないとしていたが,無事に交渉が成立。6月19日 に,2隻の追加建造とサポート業務に関する契約を締結する運びとなった。追 加の2隻は2033年と2034年に納入の予定。(Naval News 2024/6/13,Damen N
6月11日にタタールスタンのゼレノドリスク造船所で,ロシア海軍向けブー ヤンM Buyan-M型(21631型)コルベットの12番艦スタブロポリStavropolが進 水した。これが同級の殿となる。主兵装はカリブルNK巡航ミサイル。(Naval News 2024/6/13)
6月18日にサンクト・ペテルブルグの北方造船所で,ロシア海軍向けグレミ ャシュチイGremyashchy級(20385型)フリゲイトの2番艦,プロヴォールヌイ Provornyyが進水した。同級はステレグシュチイSteregushchiy級(20380型) の改良型。当初はMTU製の16V1163 TB93ディーゼル機関やレンク製の減速ギヤ ボックスなどの西側製品を搭載するつもりだったが,制裁で入手不可能になっ たため,国産品に切り替えられた。なお,プロヴォールヌイは建造途中の2021 年12月17日に火災事故に見舞われている。(Naval News 2024/6/24)
オースタルUSAは6月4日に,ナヴァホNavajo級航洋救難曳船の8番艦,ジ ェームスD.フェアバンクスJames D. Fairbanks T-ATS-13の鋼材切出しを開始 した。艦名は,オジブワ族の先住民族出身で,シービーズで第13代目のマスタ ー・チーフを務めた人物にちなむ。また,同級9番艦については6月18日に, ナラガンセットNarragansett T-ATS-14と命名するとの発表があった。 ルイジアナ州のボリンジャー造船所で建造中の同級2番艦チェロキー・ネー ションCherokee Nation T-ATS-7は,6月8日に命名式が行なわれた。同級は ポーハタンPowhatan級(T-ATF)3隻と,セイフガードSafeguard級(T-ARS) 2隻の代艦で,オースタルUSAとボリンジャー造船所で分担建造している。 このほか,オースタルUSAでは6月26日に,新型の汎用揚陸艇LCU-1710の起 工式が行なわれた。 ジェネラル・ダイナミクス傘下のナショナル・スチール&シップビルディン グ(
演習「リムパック2024」に参加する米海軍の駆逐艦フィッツジェラルド Fitzgerald DDG-62と,オーストラリア海軍の駆逐艦シドニーSydney (DDG-42)が,RGM-184A NSM(Naval Strike Missile)のボックス・ランチャ ーを搭載して現地入りした。フィッツジェラルドは2基,シドニーは4基を甲 板上に搭載。ただし,もともとNSMの導入構想があるオーストラリア海軍はい いとして,予定がない米駆逐艦において,NSMと指揮管制装置とのインテグレ ーションをどう実現したかについては謎が残る。指揮管制システムとは連接せ ず,単体で動作させる可能性も考えられる。実際,沿海域戦闘艦のコロナド Coronado LCS-4でNSMを試射した時には,その方法が用いられた。(Naval News 2024/6/28)
RTXのレイセオン部門は米海軍から,AN/SPY-6(V)に関する6億7,700万ド ルのオプション契約を受注した。今回の受注は7セット分で,累計受注は38セ ットとなる。 このほか,米海軍シー・システムズ・コマンド(NAVSEA:Naval Sea Systems Command)は6月5日に,SM-2対空ミサイルの射撃指揮で使用する Mk99射撃指揮システムの改良型,Mk99 ModXの調達に関する情報照会(RfI)を 発出した。これは,2028~33年度に調達するアーレイ・バークArleigh Burke 級フライトⅢへの搭載を企図したもの。艦内に設置する機器を新型化する構想 となっている。現行の最新型はMk99 Mod14。(RTX 2024/6/10,Jane's 2024/
カルロス・デル・トロ米海軍長官は,FFG(X)ことコンステレーション Constellation級フリゲイトの6番艦(FFG-67)について,ガルベスGalvezと命 名することを明らかにした。この艦名は,独立戦争に参戦してフロリダの奪取 などで活躍したスペイン人のコンデ・ベルナルド・デ・ガルベス・イ・マドリ ードにちなんだもの。米艦としては初の命名になる。(US Navy 2024/6/21)
米空母ジョンC.ステニスJohn C. Stennis CVN-74は2021年から炉心交換・包 括修理(RCOH:Refueling and Complex Overhaul)を実施しており,2025年8 月に完了する予定だった。しかし2025会計年度の予算文書において,スケジュ ールが14カ月延びて,作業完了が2026年10月にずれ込むことが明らかにされ た。 遅延の主因は,COVID-19のパンデミックに起因する人員・資材の不足。先に RCOHを実施していたジョージ・ワシントンGeorge Washington CVN-73も,同じ 事情から工程遅延に見舞われた。 なお,米空母のRCOHを実施しているのはハンチントン・インガルス(HII) のニューポート・ニューズ造船所だが,ここでは乗組員の生活環境に関する問 題が持ち上がっている。艦がRCOHを実施している間も乗組員はいるが,乗組員 向け駐車場の中には造船所から離れた所もあり,その場合にはバスで移動する 必要がある。その関係で,時には勤務が朝の4時から夜の6~7時に達するこ ともあるという。海軍が2023年に実施した調査では
伊アドリア・フェリーは,7月9日からアンコナ(イタリア)とバール(モンテネグロ)を結ぶアドリア海横断航路をスタートした。3万トン級のカーフェリー,AFミアAF Miaを配船し隔週で運航する。同船は1997年にミノアン・ライン(ギリシア)のイカロスIkarusとして竣工し,2016年から伊グリマルディ・ラインに移りクルーズ・スメラルダCruise Smeraldaとなった。昨年12月にアドリア・フェリーが取得し,今年5月に改装された。29,968総トン,船客約1,500人,車両約800台積載。レストラン2カ所,バー4カ所のほか,免税店や子供専用エリアなどを備えている。 (ADRIA FERRIES)
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