トルコ国営の防衛産業ASFATは12月3日に,ルーマニア国防省から同国海軍向けの水上戦闘艦を2億2,300万ユーロで受注したと発表した。これは,トルコ海軍に建造しているヒサルHisar級OPV2隻をルーマニアが買い取るとの趣旨。トルコではOPVに分類されているが,ルーマニアはこれにRGM-184A NSM(Naval Strike Missile)を搭載して,コルベットとして運用する。 対象となるのは,2023年9月に進水して2024年12月から試験航海に入っているアキサルAkhisar(P1220)と,2023年9月に進水して,現在は領収試験を実施している最中のコチサルKoçhisar(P1221)。同級はMILGEMコルベットの設計を活用して,イスタンブール海軍工廠で設計・建造している。排水量2,300トン,全長99.56メートル,幅14.42メートル,吃水3.77メートル。 ルーマニアは2019年に,地元のダーメン・グループでコルベットを4隻を建造する計画をまとめていたが,実現せずに終わっていた。(Naval News 2025/12/3)
台湾・高雄の台湾国際造船で建造,2023年に進水した潜水艦海鯤Haikun(SS-711)が,2025年11月27〜28日に高雄で浮揚試験を実施した。この後は潜航試験に駒を進める計画となっている。 同艦のスケジュールは予定よりも遅れている。当初の予定では2025年末には引渡しを実現することになっていた。この遅延のため,CSBCに罰金が科せられているとの報道がある。(USNI News 2025/12/4)
12月13日にフィンカンティエーリ・マリネット・マリーンで,サウジアラビア海軍向けの新型水上戦闘艦MMSC(Multi-Mission Surface Combatant)の1番艦サウド Saud (820)が進水した。同艦は進水に先立ち10月20日に,建造建屋から岸壁に引き出されていた。計画名称は“Project Tuwaiq”といい,FMS案件としてロッキード・マーチンを主契約社とするかたちで4隻を建造する。ただしCOVID-19の影響などから,スケジュールは当初の予定よりも遅れている。 MMSCはフリーダムFreedom級沿海域戦闘艦をベースとしており,船体寸法や機関も同一構成。ただし,搭載兵装のモジュラー化コンセプトは適用していない。主な搭載兵装は以下のとおり。 ○BAEシステムズ・ボフォース製の57ミリ単装砲Mk110。○シー・セプター対空ミサイル・システム。SAMはMBDA製のCAMM(Common Anti-air Modular Missile)で,これをMk41VLSにクワッド・パックで搭載する。○RGM-84ハープーンSSMの4連装発射筒2基。○20ミリ機銃
フランス政府が12月21日に,次世代原子力空母(PANG:Porte Avion Nouvelle Generation)の建造開始を承認した。予定経費は110億ユーロ(129億ドル)。シャルル・ドゴールCharles de Gaulleの後継で,2030年代後半の代替を予定している。(Jane’s 2025/12/22) 一方,中国の大連造船所を撮影した衛星写真から,同地で原子力空母の建造が始まっていることが判明した。2025年の半ばには,キールや船底部分のブロックがドックに据えられていたという。(Jane’s 2025/12/17)
ジェネラル・ダイナミクス傘下のナショナル・スチール&シップビルディングが建造した,ジョン・ルイスJohn Lewis級給油艦の5番艦ルーシー・ストーンLucy Stone T-AO-209が,試験を終えて12月16日に領収の運びとなった。同級は9番艦までが完成あるいは建造中,さらに3隻を発注済み。(NAVSEA 2025/12/16) 一方,イタリアでは12月19日にフィンカンティエーリのカステッランマーレ・ディ・スタービア造船所で,イタリア海軍向けの新型補給艦LSS(Logistic Support Ship)の2番艦アトランテAtlanteの引渡しが行なわれた。(Fincantieri via Naval News 2025/12/20)
英海軍の23型フリゲイト,ランカスターLancaster(F229)が,12月5日に退役した。なお,同艦の退役式典は展開先のバーレーンで執り行なわれた。(Royal Navy 2025/12/5) オーストラリア海軍ではアーミデールArmidale級哨戒艇のうち,オルバニーAlbany,バサーストBathurst,チルダースChildersの3隻が一挙に退役,北部準州のコナワラ基地で退役式典が行なわれた。(Austrarian DoD 2025/12/5)
○仏シュフランSuffren級攻撃原潜の4番艦ド・グラースDe Grasse(S638)の原子炉が,初めて臨界に達して稼動を開始した。(Naval News 2025/12/14) ○グラスゴーのBAEシステムズ・スコッツタウン造船所で艤装作業を進めている,英海軍向け26型フリゲイトの1番艦グラスゴーGlasgowで,搭載するMTU製ディーゼル発電機(出力3MW)4基のうち,最初の1基が初めて稼動した。(Royal Navy 2025/12/18) ○先月号の本欄で引渡しについて取り上げた,トルコ海軍向け214TN型潜水艦の2番艦フズル・レイスHızır Reis (S331)の就役式典が,12月21日にイスタンブール海軍工廠で挙行された。(Naval News 2025/12/22) ○12月2日にメーリランド州ボルティモアにある米コースト・ガード施設で,用途廃止になったMEC(Medium Endurance Cutter)ことリライアンスReliance級カッター,デシシィブDecisive WMEC-62の,スリランカ海軍への引渡し式典が行なわれた。
試し読みはコチラ 単品でご購入はこちら <目次内容> 【表紙】 護衛艦「のしろ」と共同訓練中の英哨戒艦「テイマー」 【カラー写真頁】 海上自衛隊初のOPV!哨戒艦「さくら」と「たちばな」が進水 カナダ海軍新鋭極地哨戒艦「マックス・バーネイス」が横須賀寄港 台湾海軍によるメディア向け艦艇公開で見た新鋭艦たち 「にほんばれ」型の3番艦 新造輸送艦「あおぞら」 自衛隊新型輸送艦「にほんばれ」の訓練が公開! 「みやこ」型の5番船 新造巡視船「ごとう」就役! 大型船が多数参加! 第10管区海上保安部の「JCGクルーズ2025」 水産大学校練習船「耕洋丸」「天鷹丸」を見る! 中国最新鋭強襲揚陸艦 「四川」の洋上公試風景 ついに母港へ帰投! 空母打撃群「CSG25」の近影を見る イギリス海軍がUSVによる哨戒活動運用試験を実施! 地元に根差した漁法も受け継ぐ
11月15日にフロリダ州のパナマ・シティで,インディペンデンス Independence級沿海域戦闘艦の殿艦ピ ーアPierre LCS-38の就役式典が行な われた。また,フリーダムFreedom級の殿艦クリーブランドCleveland LCS-31 が,11月16日に米海軍に引き渡された。同艦の就役式典は2026年に挙行する予 定で,その後はフロリダ州メイポートを母港とする。 このクリーブランドの就役をもって,当初よりも縮小されたLCS計画は完結 することになる。ただし,すでに初期建造艦の一部が退役しているため,全艦 が同時に在籍することはなかった。(US Navy 2025/11/15,Stars and Stripes 2025/11/28)
ジョン・フェラン米海軍長官は11月25日に,FFG(X)ことコンステレーション Constellation級フリゲイトの計画中止を発表した。すでに フィンカンティエ ーリ・マリネット・マリーンで建造工程が走っている1番艦コンステレーショ ンFFG-62と2番艦コングレスCongress FFG-63は,造船所の業務を維持する観 点から建造を継続するが,続く4隻は建造を中止する。 FFG(X)計画は大幅なスケジュール遅延に見舞われており,現時点で1番艦の 工程進捗率は12パーセントに留まっている。それを受けて,より迅速な艦艇建 造が必要との観点から中止を決めたもの。並行して,装備調達システムの見直 しを進めていると説明されている。しかし発表の時点で,具体的な代案に関す る言及はなされていない。(USNI News 2025/11/25)
ジェネラル・ダイナミクス傘下のエレクトリック・ボート(GDEB)は,ディ ストリクト・オブ・コロンビアDistrict of Columbia級戦略原潜のうち3~7 番艦(SSBN-828~832)の5隻を対象とする先行調達・先行建造について,作 業追加に伴う修正契約を22億8,329万ドルで受注した。 また,ハンチントン・インガルス(HII)のニューポート・ニューズ造船所 で製作していた同級1番艦(SSBN-826)の前部船殼セクションが完成。11月18 日に,最終組立を担当するGDEBに向けて,バージに載せて送り出された。他の セクションも製作が進んでおり,年内には接合・最終組立が始まる見込みとな っている。(DoD Contracts 2025/11/17,USNI News 2025/11/20)
ハンチントン・インガルス(HII)のニューポート・ニューズ造船所で建造 したヴァージニアVirginia級攻撃原潜の25番艦マサチューセッツ Massachusetts SSN-798が試験航海を完了,11月21日に納入の運びとなった。 同艦は2026年の春に,ボストン・ハーバーで就役式典を挙行する予定。 一方,ジェネラル・ダイナミクス傘下のエレクトリック・ボート(GDEB)で 建造している同級26番艦アイダホIdaho SSN-799は,機関や潜航に関連する試 験を実施するアルファ・トライアルと,潜航・騒音に関する試験を実施するブ ラヴォー・トライアルを実施,完了した。この後は官側の領収試験に駒を進め る。(US Navy 2025/11/21,HII 2025/11/21,GDEB 2025/11/13)
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