1月30日にネーバル・グループ傘下の仏カーシップ社で,オランダとベルギ ーが共同調達を進めている新型掃海艦のうち,通算5隻目に当たるブルッヘ Bruggeを起工した。同級はベルギー向け1番艦のオーステンデOostendeとオラ ンダ向け1番艦のヴィッシンゲンVlissingenが進水済み,ベルギー向け2番艦 のトゥルネーTournaiとオランダ向け2番艦のスケベニンゲンScheveningenが 建造中。今回のブルッヘはベルギー向け3番艦となる。
フランス海軍向けFDIフリゲイトのギリシア海軍版FDI HNの建造が進んでい る。ギリシアのサラミス造船所で,同級3番艦フォルミオーンFormionで使用 する船殼ブロック5個が完成,2月5日にネーバル・グループのロリアン造船 所に向けて送り出された。これは2月半ばにロリアンに到着しており,その後 は同地で組立てを実施する。
2月16日,スペイン,カルタヘナの潜水艦基地で,ガレルナGalerna級潜水 艦の4番艦トラモンタナTramontanaの解役式典が行なわれた。同艦はアゴスタ Agosta級潜水艦の一艦で,1985年の就役。同級は2012年6月にシロッコ Siroco,2020年6月にミストラルMistralが退役しており,トラモンタナの退役 で,残るは練習艦任務に就いているガレルナのみとなった。
イタリア議会が2月21日に,海軍向けFREMM(Fregata Europea Multi-Missione)フリゲイト2隻を20億ユーロ(22億ドル)で追加調達する件 を承認した。この2隻は汎用・対潜型(GP-e)で,FREMM EVOと称し,指揮管 制システム,レーダー,ソナー,電子戦装置,艦載砲,通信システム,ミサイ ル・システムを改良型に改める。原型FREMMフリゲイトことカルロ・ベルガミ ーニCarlo Bergamini級の方は,10隻を発注して8隻が納入済み。2隻が建造 中。
紅海に展開しているドイツ海軍のザクセンSachsen級フリゲイト,ヘッセン Hessenが,失敗と成功を記録した。 まず失敗の方は2月28日に報じられたもので,米軍のMQ-9無人機を撃墜しそ うになった。正体不明の飛行物体を探知したが敵味方識別ができなかったた め,SM-2対空ミサイル2発を発射。しかしいずれも,不具合から海中に突入し て撃墜に至らなかった。件の飛行物体は米軍のMQ-9で,トランスポンダーをオ フにしていたために識別不可能となっていた。 一方,2月27日に同艦は,フーシ派が飛ばした無人機2機を撃墜した。最初 の1機は76ミリ砲,2機目はRIM-116 RAM(Rolling Airframe Missile)対空 ミサイルを使用した。 このほか,イタリア海軍が紅海に派遣しているミサイル駆逐艦フリゲイト, カイオ・デュイリオCaio Duilioも,76ミリ砲でフーシ派の無人機を撃墜して いる
ネーバル・グループは,フランス海軍のラファイエットLa Fayette級フリゲ イトを対象とする近代化改修計画が完了したと発表した。これは2017年に4億 ユーロ(4億6,500万ドル)で受注していたもので,クールベCourbet,ラファ イエットLa Fayette,アコニトAconitの3隻が対象。最後に改修を実施したの はアコニトで,6カ月を要した。この改修により,2030年頃までの運用継続を 可能とする。
1月30日にアメリカ東海岸沖の洋上で,英海軍の戦略原潜ヴァンガード VanguardがUGM-133トライデントⅡ(D5)SLBMの試射を実施する予定だった が,不具合が発生して中止になった。保全上の理由から,詳細は明らかにされ ていない。「ミサイルそのものの信頼性に関わる事態ではない」というのが当 局側の説明。
2月3日にセヴェロドヴィンスクのセブマシュ(北部機械建造会社)で,ボ レイA Borey-A型(955A型)戦略原潜の5番艦クニャージ・ポジャールスキー Knyaz Pozharskiyの命名式が行なわれた。命名式に続いて艦は浮ドックに移さ れて進水の運びとなった。
カルロス・デル・トロ米海軍長官は,新型航洋救難曳船ナバホNavajo級のう ち,オースタルUSAで建造するT-ATS-13について,ジェームスD.フェアバンク スJames D. Fairbanksと命名することを明らかにした。これは,オジブワ族の 先住民族出身で,最後は米海軍の建設部隊シービーズで第13代目のマスター・ チーフを務めた人物にちなむ命名。
2月17日にカリフォルニア州サンディエゴのノースアイランド海軍航空基地 で,ルイスB.プラーLewis B. Puller級遠征用海上基地艦の6番艦ジョンC.カ ンレイJohn L. Canley ESB-6の就役式典が挙行された。スピーチはカルロス・ デル・トロ米海軍長官らが,スポンサーは艦名となったカンレイ上級曹長の息 女,パトリシア・サージャン氏が務めた。
ハンチントン・インガルス(HII)のインガルス造船所で建造したサン・ア ントニオSan Antonio級ドック型輸送揚陸艦リチャードM.マックールJr. Richard M. McCool Jr. LPD-29が,メキシコ湾で実施していた建造所側の試験 航海を完了した。続いて行なわれた官側の領収試験も3月初頭に完了した。同 艦は,RTX製のAN/SPY-6(V)2 EASR(Enterprise Air Surveillance Radar) を,同級としては初めて搭載した艦。今春の引渡しを予定している。
米ミサイル防衛庁(MDA:Missile Defense Agency)が2月8日,ハワイ州 カウアイ島の太平洋ミサイル試験場で実施したイージスBMDの試験,FTX-23 (Flight Test Other-23)"Stellar Sisyphus"について明らかにした。 まず,マルチ・センサー試験の部分では,エアロジェット・ロケットダイン 製の中射程弾道ミサイル(MRBM)標的をC-17輸送機から空中投下,これを艦側 のセンサーで捕捉追尾した。その際,対抗手段にもかかわらず追尾・識別を実 現した,と説明されている。このほか,SM-3ブロックⅡAによる交戦試験も行 なわれた。 この試験には,駆逐艦マッキャンベルMcCampbell DDG-85に加えて,アーレ イ・バークArleigh Burke級フライトⅢの一番手ジャックH.ルーカスJack H Lucas DDG-125が参加した点が注目される。
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