6月18日にサンクト・ペテルブルグの北方造船所で,ロシア海軍向けグレミ ャシュチイGremyashchy級(20385型)フリゲイトの2番艦,プロヴォールヌイ Provornyyが進水した。同級はステレグシュチイSteregushchiy級(20380型) の改良型。当初はMTU製の16V1163 TB93ディーゼル機関やレンク製の減速ギヤ ボックスなどの西側製品を搭載するつもりだったが,制裁で入手不可能になっ たため,国産品に切り替えられた。なお,プロヴォールヌイは建造途中の2021 年12月17日に火災事故に見舞われている。(Naval News 2024/6/24)
オースタルUSAは6月4日に,ナヴァホNavajo級航洋救難曳船の8番艦,ジ ェームスD.フェアバンクスJames D. Fairbanks T-ATS-13の鋼材切出しを開始 した。艦名は,オジブワ族の先住民族出身で,シービーズで第13代目のマスタ ー・チーフを務めた人物にちなむ。また,同級9番艦については6月18日に, ナラガンセットNarragansett T-ATS-14と命名するとの発表があった。 ルイジアナ州のボリンジャー造船所で建造中の同級2番艦チェロキー・ネー ションCherokee Nation T-ATS-7は,6月8日に命名式が行なわれた。同級は ポーハタンPowhatan級(T-ATF)3隻と,セイフガードSafeguard級(T-ARS) 2隻の代艦で,オースタルUSAとボリンジャー造船所で分担建造している。 このほか,オースタルUSAでは6月26日に,新型の汎用揚陸艇LCU-1710の起 工式が行なわれた。 ジェネラル・ダイナミクス傘下のナショナル・スチール&シップビルディン グ(
演習「リムパック2024」に参加する米海軍の駆逐艦フィッツジェラルド Fitzgerald DDG-62と,オーストラリア海軍の駆逐艦シドニーSydney (DDG-42)が,RGM-184A NSM(Naval Strike Missile)のボックス・ランチャ ーを搭載して現地入りした。フィッツジェラルドは2基,シドニーは4基を甲 板上に搭載。ただし,もともとNSMの導入構想があるオーストラリア海軍はい いとして,予定がない米駆逐艦において,NSMと指揮管制装置とのインテグレ ーションをどう実現したかについては謎が残る。指揮管制システムとは連接せ ず,単体で動作させる可能性も考えられる。実際,沿海域戦闘艦のコロナド Coronado LCS-4でNSMを試射した時には,その方法が用いられた。(Naval News 2024/6/28)
RTXのレイセオン部門は米海軍から,AN/SPY-6(V)に関する6億7,700万ド ルのオプション契約を受注した。今回の受注は7セット分で,累計受注は38セ ットとなる。 このほか,米海軍シー・システムズ・コマンド(NAVSEA:Naval Sea Systems Command)は6月5日に,SM-2対空ミサイルの射撃指揮で使用する Mk99射撃指揮システムの改良型,Mk99 ModXの調達に関する情報照会(RfI)を 発出した。これは,2028~33年度に調達するアーレイ・バークArleigh Burke 級フライトⅢへの搭載を企図したもの。艦内に設置する機器を新型化する構想 となっている。現行の最新型はMk99 Mod14。(RTX 2024/6/10,Jane's 2024/
カルロス・デル・トロ米海軍長官は,FFG(X)ことコンステレーション Constellation級フリゲイトの6番艦(FFG-67)について,ガルベスGalvezと命 名することを明らかにした。この艦名は,独立戦争に参戦してフロリダの奪取 などで活躍したスペイン人のコンデ・ベルナルド・デ・ガルベス・イ・マドリ ードにちなんだもの。米艦としては初の命名になる。(US Navy 2024/6/21)
米空母ジョンC.ステニスJohn C. Stennis CVN-74は2021年から炉心交換・包 括修理(RCOH:Refueling and Complex Overhaul)を実施しており,2025年8 月に完了する予定だった。しかし2025会計年度の予算文書において,スケジュ ールが14カ月延びて,作業完了が2026年10月にずれ込むことが明らかにされ た。 遅延の主因は,COVID-19のパンデミックに起因する人員・資材の不足。先に RCOHを実施していたジョージ・ワシントンGeorge Washington CVN-73も,同じ 事情から工程遅延に見舞われた。 なお,米空母のRCOHを実施しているのはハンチントン・インガルス(HII) のニューポート・ニューズ造船所だが,ここでは乗組員の生活環境に関する問 題が持ち上がっている。艦がRCOHを実施している間も乗組員はいるが,乗組員 向け駐車場の中には造船所から離れた所もあり,その場合にはバスで移動する 必要がある。その関係で,時には勤務が朝の4時から夜の6~7時に達するこ ともあるという。海軍が2023年に実施した調査では
タイ海軍が5月17日に,パタニPattani級OPV2隻を対象とする近代化改修を 計画していることを明らかにした。経費は28億3,000万バーツ(7,760万ド ル)。ネームシップのパタニは2005年12月,2番艦のナラーティワート Narathiwatは2006年4月の就役で,建造所はいずれも中国の滬東中華造船。排 水量1,400トン,全長95.5メートル,幅11.6メートル。
インドネシアのPT PALは5月29日に,フィリピン海軍向けの輸送艦(SSV: Strategic Sealift Vessel)ことタルラックTarlac級の4番艦を起工した。同 級は2014年6月に9,200万ドルで1,2番艦を受注,1番艦タルラックが2016 年6月,2番艦ダバオ・デル・スルDavao del Surが2017年5月に就役済み。 その後,2022年6月に2隻を追加受注しており,今回の艦はそのうち2隻目に あたる。1隻目(通算3番艦)は2024年1月に起工済み。
中国・武漢の武昌船舶重工集団(Wuchang Shipbuilding)で4月26日に,パ キスタン海軍向けハンゴーHangor級潜水艦の1番艦が進水した。同級は中国海 軍向けの元Yuan型(039A/041型)を輸出向けとしたモデルで,S26型ともい う。これを中国とパキスタンで4隻ずつ建造,2022~28年に就役させる計画。 AIPを搭載しており,排水量2,800トン,全長76メートル。 なお,S26型は以前にタイ向けに輸出する話があったが,ドイツがMTU396デ ィーゼルの輸出を拒否。中国が代替として提案したCHD620ディーゼル機関の搭 載をタイ側が拒否したことで,輸出の話は暗礁に乗り上げた。今回のパキスタ ン向けで,MTU396の搭載が実現するかどうかは定かでない。
トルコのバイカルは6月1日に,バイラクタルTB3無人機が通算46回目の飛 行試験で,初めてスキー・ジャンプ勾配からの発進を試験したと明らかにし た。同機はトルコ海軍の強襲揚陸艦アナドルAnadoluでの運用を想定してお り,そのために不可欠の試験。使用したスキー・ジャンプの勾配は12度。
トルコのセデフ造船所で5月20日に,トルコ海軍向けイスタンブール İstanbul級フリゲイトの2番艦イズミットIzmit(F516)を起工した。同級は MILGEM 06-08という計画名称のとおり,MILGEM(Milli Gemi Projesi)型の拡 大発展モデルで,2023年に2~4番艦を受注している。
カナダ海軍向けの砕氷警備艦AOPS(Arctic and Offshore Patrol Ship)こ とハリー・デウォルフHarry DeWolf級の4番艦ウィリアム・ホールWilliam Hall(AOPV433)の就役式典が,5月16日にハリファックスで挙行された。引 渡しは2023年8月に行なわれていた。なお,そのAOPSが今年のリムパック演習 に参加すると報じられている。
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