米海軍と米ミサイル防衛局(MDA)は,ミサイル防衛演習「パシフィック・ ディフェンダー2024」を実施した。この演習では,RIM-161B SM-3ブロックⅠ Aによる中射程弾道ミサイルの迎撃が行なわれた。迎撃の対象となった模擬標 的は,ARAV-B(Aegis ReadinessAssessment Vehicle-B)。 そのSM-3の発射に際して,Mk70Mod1 PDS(PayloadDelivery System)が用い られた。Mk70はMk41と同じミサイル装填用キャニスターを使用する4連装の起 倒式発射機を,40フィート・サイズのISOコンテナと同寸法にまとめたもの。 駆逐艦カールM.レヴィンCarl M. Levin DDG-120がSM-3 を発射したとのことだ がPDSでSM-3を発射した艦は明らかにされていない。(NavalNews 2024/9/16)
ノースロップ・グラマン・システムズは米海軍からCMC(Common Missile Compartment)で使用する可変エネルギー射出アクチュエーター(Variable EnergyEject Actuator)について,生産能力の認証とシップセット製造を 1,200万ドルで受注した。CMCは,米海軍のディストリクト・オブ・コロンビア District of Columbia級戦略原潜と,英海軍のドレッドノートDreadnought級 戦略原潜が装備する弾道ミサイル発射筒。(DoD Contracts 2024/9/16)
米海軍は,ジェネラル・ダイナミクス傘下のナショナル・スチール&シップ ビルディング(NASSCO)に対して,T-AO(X)ことジョン・ルイスJohn Lewis 級給油艦8隻を総額67億5,000万ドルで一括発注した。対象となるのは T-AO-214~221で,8隻の一括調達により4億9,100万ドルの経費節減になると 説明されている。 このうちT-AO-214については9月18日に,艦名をドロレス・ウエルタ Dolores Huertaとすることが明らかにされた。これは,農場労働者の労働条件 改善に努めて,全米農業労働者組合の副代表となった人物にちなむ。 また9月21日にはサンディエゴで,同級5番艦ルーシー・ストーンLucy Stone T-AO-209の命名式が行なわれた。(US Navy 2024/9/13, 同 2024/9/18,DoDContracts
9月6日にオースタルUSAで,遠征高速輸送艦(EPF:Expeditionary Fast Transport) ランシング LansingEPF-16の起工式が行なわれた。EPFの通算16 番艦,同フライトⅡでは3隻目にあたる。艦名はミシガン州の州都にちなんだ もので,その関係からミシガン州知事のグレッチェン・ウィットマー氏がスポ ンサーを務めた。 ランシングという艦は,過去に護衛駆逐艦のDE-388があったが,これは航空 機整備兵のウィリアム・ヘンリー・ランシングにちなんでおり,由来は異な る。 同じ9月6日に,テクストロン・システムズで建造を進めている新型エアク ッション揚陸艇SSC(Ship toShore Connector)の11 番艇LCAC-110 の領収が 実現した。同社はさらに,LCAC-111 ~ 123の13隻を建造中。 9月13 日に,遠征用海上基地艦(ESB:ExpeditionarySea Base)ロバート
米海軍のイージス巡洋艦レイテ・ガルフLeyte Gulf CG-55の退役式典が,9 月20日にヴァージニア州のノーフォーク基地で行なわれた。同艦の就役は1987 年で運用期間は37年間となる。 また,1週間後の9月27日にハワイのパール・ハーバー・ヒッカム統合基地 で,アンティータムAntietam CG-54の退役式典も行なわれた。こちらも就役は 1987年。(Military Times 2024/9/27)
9月7日にフロリダ州ペンサコラで,サン・アントニオSan Antonio級ドック 型輸送揚陸艦の13番艦リチャードM.マックールJr. Richard M. McCool Jr. LPD-29の就役式典が行なわれた。同艦は対空捜索レーダーとして,AN/SPY-6 (V)2 EASR(Enterprise Air SurveillanceRadar) を同級で初めて搭載し た。そしてEASRを搭載する艦の就役も同艦が初めてとなる。 なお,サン・アントニオ級フライトⅡのうちLPD-33~ 35の3隻が,ハンチ ントン・インガルス(HII)に総額57億9,877万ドルで一括発注された。契約期 間は2035 年9月までとなっている。(US Navy 2024/9/7,DoD Contracts 2024/9/24)
11月9日にニューヨークで,アーレイ・バークArleigh Burke級駆逐艦の72 番艦ジョン・バジロンJohn Basilone DDG-122の就役式典が行なわれることに なった。 また,11月16日にマサチューセッツ州ボストンのチャールストン海軍工廠 で,フリーダムFreedom級沿海域戦闘艦(LCS:Littoral Combat Ship)の14 番艦ナンタケットNantucket LCS-27の就役式典が行なわれることになった。な お,同艦に続く15番艦のベロイトBeloit LCS-29も,9月30日に領収が実現し ており,近く就役となる見込み。母港はフロリダ州メイポートとなる。(US Navy 2024/9/12-13,NAVSEA 2024/10/1)
米ヴァージニアVirginia級攻撃原潜の23番艦ニュー・ジャージーNew Jersey SSN-796 の就役式典が,9月14日にニュー・ジャージー州のミドルタウン・ タウンシップにあるアール海軍武器施設で行なわれた。 米海軍では,士官は2011年,下士官兵は2015年から潜水艦の乗組み勤務が女 性向けに開放されている。しかし,最初から男女双方の乗組員が乗り組む前提 で設計された攻撃原潜は,今回のニュー・ジャージーが初めて。 ヴァージニア級についてはこのほか,39番艦SSN-812の艦名がボルティモア Baltimoreに決まったとの発表があった。スポンサーはカスリーン・ヒックス 国防次官が務める。(Navy Times 2024/9/13,DoD 2024/9/20)
コロンビアの国営造船所COTECMARが8月13日に,オランダのダーメン造船所 との間で,コロンビア海軍向けの新型フリゲイトで使用するコンポーネントの 製作・納入と技術支援に関する契約を締結した。この新型フリゲイトはPES (Plataforma Estrat?gica de Superficie,戦略的水上プラットフォームの 意)と称し,ダーメン造船所のSIGMA 10514型をベースとする。全長107.5メー トル,幅14.02メートル。(Naval News 2024/8/13)
8月9日に,ブラジル海軍向け新型フリゲイトの一番手タマンダール (F200)が進水した。排水量は3,500トン級。技術移転を実施したうえで,テ ィッセンクルップ・マリン・システムズ(TKMS)が現地に設立したtkEBS (Thyssenkrupp Estaleiro Brasil Sul)で建造を進めている。この造船所 は,サンタ・カタリナ州のイタジャイにある。すでに,2番艦ジェロニモ・ジ ・アルブケルケの建造工程も動き始めている。(Naval News 2024/8/12)
マレーシア海軍のハンダランHandalan級高速戦闘艇ペンデカールPendekarが8月25日に,同国南部ジョホール州のタンジュン・ペニュソップから南東に2浬の地点で沈没する事故を起こした。機関室への浸水が発生して,それを食い止められずに艇の放棄に至った。乗組員39名は全員が救出された。原因については,座礁という説と,水中のなにかと接触したという説がある。 同級はスウェーデンのノーショーピンNorrk?ping級をスケールアップした高速戦闘艇で,1978~79年に4隻が就役した。ペンデカールは,そのうちの3番艦。満載排水量268トン,全長43.6メートル,幅7.1メートル,吃水2.4メートル,MTU16V 538TB91ディーゼル3基で3軸を駆動して,速力34.5ノット。ボフォース製の57ミリ単装砲と40ミリ単装機銃を1基ずつ搭載する。以前はMM38エグゾセSSMを搭載していたが,現在は降ろしている。
シンガポール海軍向け218SG型潜水艦のうち,1番艦インヴィンシブル Invincibleはドイツに留め置いて,乗組員の訓練に充てていた。それが完了し たため現地への移動が行なわれ,8月27日に到着した。自力航海ではなく,重 量物運搬船ロールドック・スターRolldock Starに載せて輸送したとのこと。 (Jane's 2024/8/27)
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