ハンチントン・インガルス(HII)のニューポート・ニューズ造船所で10月31日から,ジェラルドR.フォードGerald R. Ford級空母の3番艦エンタープライズEnterprise CVN-80を構成する中央船体ブロックを移動する作業が行なわれた。 当初,陸岸側となるドックの東端で組み立てていた船殼ブロックを,反対側の西側に移動させ,艦が完成するときの本来の位置に据え付けるためのもの。ドックに1億ガロン(約38万トン)余りの水を入れて船殼ブロックを浮揚させた後に,ウインチを用いてドックの西端に設けた盤木の上に移動,排水して据え付けるとの内容。 これによりドックの東側が空くので,そこで2025年の初頭から同級4番艦ドリス・ミラーDoris Miller CVN-81の船殼組立てを始める。 この結果,同じドックで2隻を並行建造することになるが,これは同社で初めてのこと。ニューポート・ニューズ造船所の12号ドックは全長662メートル,幅76メートルある。(HII 2024/11/19)
マレーシア海軍は,8月25日にタンジュン・ペニュソップ付近で沈没事故を 起こしたハンダランHandalan級高速戦闘艇ペンデカールPendekarを,修理のた めに浮揚させた。10月13日の発表。(Jane's 2024/10/16)
STエンジニアリングは10月22日に,シンガポール海軍向けMRCV(Multirole Combat Vessel)の1番艦を起工した。ヴィクトリーVictory級ミサイル艇の代 艦として,2023年3月に6隻の建造を発表していたもの。 なお,MRCVの砲射撃指揮システムと組み合わせて使用する電子光学センサー と処理システムについて,サフラン・エレクトロニクス&ディフェンス製品の 採用が決まり,サフランから11月5日に発表された。 それより先の10月11日に,シンガポール向けOPV(Offshore Patrol Vessel)の1番艦について建造工程がスタートした。これは,独ファスマー製 のOPV80がベースで,ファスマーがリトアニアの西バルティック造船所と組ん で4隻を受注,建造する。 OPV80はすでにドイツの警察がポツダムPotsdam級として導入しているが,そ ちらの主要目は全長86.02メートル,幅13.42メートル。ヴァルチーラ製ディー ゼル(出力4,080kW)2基と電動機(出力600kW)2基で可変ピッチ・プロペラ を駆動,
HD現代重工の蔚山造船所で10月17日に,KDX-3バッチ2ことチョンジョ・デ ワンJeongjo Daewng級の3番艦について,鋼材の切出しが始まった。同艦は 2027年末に引渡しの予定。なお1番艦は2024年11月,2番艦は2026年末の引渡 しを予定している。 また,10月30日にハンファ・オーシャンで,KSS-3バッチ2潜水艦の3番艦 について,鋼材の切出しが始まった。これはKSS-3ことトサン・アン・チャン ホDosan Ahn Chang-ho級の改良型で,バッチ1と比べて船殼を5.5メートル延 長して排水量は3,600トンに大型化,そこに玄武4弾道ミサイル用の垂直発射筒 10基を備える。2029年の竣工を予定している。(Naval News 2024/10/17,同 2024/10/30)
韓国の国防事業庁(DAPA:Defense Acquisition Program Administration) が10月29日に,韓国海軍の揚陸艦ドクトDokdoの能力向上改修について明らか にした。眼目は搭載機器の更新で,欧州メーカー製品を国産製品に置き換え る。その内訳は以下のとおりで,総経費は1,980億ウォン(1億4,290万ドル) を見込む。(Naval News 2024/10/30) ○長距離対空捜索レーダーSMART-Lを,国産のAESA(Active Electronically Scanned Array)レーダーに換装 ○対空多機能レーダーを,タレス・ネーデルラント製MW-08からLIG Nex1製 SPS-550Kに換装 ○IRST(Infrared Search and Track)を,サフラン製ヴァンピールからハン ファ・システムズ製SAQ-600Kに換装 ○指揮管制システムを,FFXバッチⅢフリゲイトと同じハンファ・システムズ 製Naval Shield
ニュージーランド海軍の観測・潜水作業支援艦マナワヌイManawanui(A09) が座礁・沈没する事故が発生した。乗組員75名は10月5日に全員が救出され た。翌日に,艦が火災を起こす様子が目撃されている。現場はサモアのウポル 島南岸から1浬ほど離れた洋上で,マナワヌイはリーフの調査に従事していた とのこと。 この艦は,2012年に退役した観測艦レゾリューションResolutionと,2018年 に退役した潜水作業支援艦マナワヌイ(先代)の後継艦。2018年に,ノルウェ ーのオーステンショー・レデリ社から既存船エダ・フォンEdda Fonnを1億300 万NZドルで購入,デンマークで所要の改修を施して,2019年11月に就役させた もので,建造は2003年。全長84.7メートル,幅18.0メートル,吃水6.8メート ル,排水量5,741トン,アジマス・プロペラを使用するディーゼル電気推進 で,速力14ノット。艦首にヘリコプター発着甲板,艦尾に作業甲板とクレーン を持ち,主として港湾や水路の観測と潜水作業の支援に従事していた。 なお,
オーストラリア海軍の下士官兵7名と士官3名が,米海軍の原子力学校 (Nuclear Power School)で実施していた訓練課程を修了した。下士官兵は原 子力学校で訓練を受ける第1陣,士官は第3陣にあたる。(Australian Department of Defense 2024/10/14)
フィンランドのRMCディフェンス傘下にあるラウマ造船所(RMC:Rauma Marine Constructions)で10月9日に,フィンランド海軍向けポーヤンマー Pohjanmaa級コルベットの2番艦の建造工程がスタートした。計画名称「スコ ードロン2020」の下,同級は4隻の建造を計画している。(Naval News 2024/10/11)
ナバンティアは11月5日に,スペイン海軍向けS-80型潜水艦に搭載する燃料 電池式AIPのBEST(Bio-Ethanol Stealth Technology)の出荷を開始したこと を明らかにした。担当しているのは同社のカルタヘナ造船所。S-80型のうち1 番艦と2番艦は搭載準備状態で建造されており,最初から搭載して竣工するの は3番艦が初めてとなる。(Navantia20234/11/5)
MBDAはユーロナヴァル展示会に合わせて,エグゾセ対艦ミサイルのうち潜水 艦搭載用の新型SM40を発表した。潜水艦向けは長らくSM39のままだったが,そ れと比較すると,新しいJバンド・シーカーの導入や,目標識別アルゴリズム の改良などを実施,射程は倍増すると説明されている。このほか,MBDAはフラ ンス海軍向けのエグゾセの納入が累計4,000発に達したことを明らかにした。 4,000発目となったミサイルの弾体には,記念の特別塗装が施された。 (DefenseNews 2024/11/4,MBDA 2024/11/5)
欧州合同の装備調達機関OCCAR(Organisation Conjointe de Coopération en matière d'ARmement)がイタリアの代理として,OSI(Orizzonte Sistemi Navali。フィンカンティエーリとレオナルドが設立した合弁会社)に対して, イタリア海軍向けFREMM(Fregata Europea Multi-Missione)フリゲイトの発 展型FREMM EVOを対象とする縦深打撃能力付与のためのスタディ契約を発注し た。これは,FREMM EVOにMBDA製の巡航ミサイル,MdCN(Missile de Croisiè re Naval)/NCM(Naval Cruise Missile)を搭載するための作業。フランス海 軍ではFREMMフリゲイトにMdCNを搭載しているが,イタリア海軍では搭載して いない。(OCCAR 2024/11/5)
仏国防調達局(DGA:Direction Générale de l'armement)はビスカロッセ の試験場で,アスター30B1NT(ブロック1 New Technology)を対象とする最初 の試射を実施した。試射では2機の標的を用意して,複雑な状況をシミュレー トしたと説明されている。このミサイルは,仏伊両国の水上戦闘艦に搭載する ほか,地対空ミサイル・システムSAMP/T(Sol Air Moyenne Portée /Terrestre)の改良型SAMP/T NGでも使用する。(DGA 2024/10/8)
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