ネーバル・グループは11月16日に,シュフランSuffren級攻撃原潜の3番艦トゥー ルヴィルTourvilleを仏国防調達局(DGA)に納入した。同艦は納入に先立ち,4カ月 間にわたる洋上試験を実施していた。 同級は2020年に1番艦シュフラン,2023年に2番艦デュゲイ・トルーアン Duguay-Trouinを納入済みで,予定している6隻のうち半数が出揃ったことになる。残 る3隻は,ド・グラースDe Grasse,リュビRubis,カサビアンカCasabiancaで,これらは 2030年までに納入の予定。(DGA 2024/11/18)
MTUブランドのディーゼル機関を手掛けているロールス・ロイスのパワー・システ ムズ部門は10月30日に,潜水艦向けの新型ディーゼル機関MTU 20V4000U83を発 表した。開発の背景として,電力所要の増大や,新型蓄電池の出現による急速充電 の必要性を挙げている。 既存のMTU 4000シリーズを基にして潜水艦向けに手直しを実施,発電機を直結 した構成。機関本体のレイアウトは,従来の潜水艦向けモデルから8気筒増したV型 20気筒。既存のMTU4000シリーズV型20気筒モデルの出力レンジは3,000~4,000kW 程度なので,MTU 20V4000U83も同クラスと思われる。 MTUでは,この機関が2基あれば,従来型機関3基と同じ能力を発揮でき,また NautIQ自動化システムにより,潜水艦オペレーションの統合制御が可能だとしてい る。(Rolls-Royce 2024/10/30) なおMTU 20V4000シリーズは,スペイン海軍のF-110型ことアルミランテ・ボニファ スAlmirante Bonifaz級フリゲイトの発電機でも用いられる。そのディーゼル発電機に 加えて
ポーツマスを拠点とする,BAEシステムズなどで構成する技術者チームがイギリス 南方の洋上で,XLAUV(eXtra Large Autonomous Underwater Vehicle)ヘルネ Herneの実証試験を成功裏に実施した。これは,水中での監視やインフラ保護,対潜 戦支援といった用途を想定した案件。カナダのセルラ・ロボティクスという会社が協 力している。試験ではISRミッションを想定して,事前にプログラムした内容どおりに 行動させた。そこで制御を司った自律制御システムは“Nautomate”という。(BAE Systems 2024/11/25)
バブコックがDNE(Defence Nuclear Enterprise)と組んで,退役した英海軍の攻撃 原潜スウィフトシュアSwiftsureの完全廃棄を実施することになった。これはSDP (Submarine Dismantling Project)という計画名称の下で実施する作業。退役した英 原潜で完全廃棄を実施するのは,同艦が初めてとなる。 現在,艦はバブコックのロシス造船所でドックに入れた状態。これから解体作業を 実施して,船殼を構成する鋼材など,構造物とコンポーネントの90パーセントをリサ イクルするとしている。作業は2026年に完了する予定。(Babcock 2024/11/6)
BAEシステムズで11月28日に,英海軍向け26型フリゲイトの5番艦(バッチ2では3 隻目)シェフィールドSheffieldの鋼材切出しが始まった。同級は8隻(バッチ1が3隻, バッチ2が5隻)が発注済み。(MoD UK 2024/11/28)
L3ハリス・テクノロジーズは米海軍に,リチウム・イオンPPR(Passive Propagation Resistant)蓄電池の量産第1陣を納入した。従来型蓄電池と比べて,持続時間が2 倍に延びるとしている。 これは,米海軍が計画を進めているAUV(Autonomous Undersea Vehicle),Iver4 900の動力源として使用するためのもの。蓄電池自体はインヴェンタス・パワー社の 担当で,そこにL3ハリスのバッテリー管制システムを組み合わせた構成。Iver4 900 はTTL&R(Torpedo Tube Launched and Recovered)という名称のとおり,魚雷発射 管で発進・回収するタイプのAUV。深度300メートルまで対応でき,ニッケル金属水素 蓄電池で40浬,リチウム・イオン蓄電池で80浬の航行が可能。動力源はブラシレス 直流電動機で,速力は3~5ノット。(L3Harris Technologies 2024/11/
米海軍海洋システム軍団(NAVSEA)はコングスベルグに,OTHWS(Over the Horizon-Weapons System)計画向けの対艦ミサイルRGM-184A NSM(Nytt Sjønom ålsmissil /Naval Strike Missile)を9億6,078万ドルで発注した。オプション契約分ま で実現した場合,総額11億4,078万ドルの案件になる。(DoD Contracts 2024/11/12)
ノルウェー近海で,ノルウェーのコースト・ガードの巡視船に随伴を受けながら航 行していた米海軍の攻撃原潜ヴァージニアVirginia SSN-774が,居合わせた漁船が 展開していた漁網に捕まる事案が発生した。件の漁船は,漁師のハーラル・エンゲ ン氏がオヒョウ漁をするために航海していたもの。死傷者は発生せずに済んだが漁 網は駄目になったため,ノルウェーのコースト・ガードと米海軍は網の代金を補償す る意向だという。(Stars and Stripes 2024/11/15)
ハンチントン・インガルス(HII)は,同社ニューポート・ニューズ造船所で発覚した溶 接不良の問題について,関与した溶接工は2ダースを下回る程度の数であることを 明らかにした。同社では,「これは,溶接工が正しい手順を遵守していなかったという 問題で,対象となった部位と関係者は限定的。包括的な調査と分析を行ない,解決 のために顧客と連携する」と説明している。(USNI News 2024/10/31)
ジェネラル・ダイナミクスの最高経営責任者(CEO)を務めるフェイビー・ノヴァコヴ ィッチ氏は,傘下のエレクトリック・ボート部門(GDEB)で建造している戦略原潜と攻 撃原潜について,サプライチェーンの問題から建造工程が遅れていることを明らか にした。 新型戦略原潜の1番艦ディストリクト・オブ・コロンビアDistrict of Columbia SSBN-826は,2027会計年度に納入して2030年に初のパトロール航海に出る予定だ ったが,現在では納入は早くても2028会計年度にずれ込む見込みだ。納入が遅れ れば初航海も遅れる可能性が出てくるが,米海軍のマット・サーモン氏は,同艦は 2030年に最初のパトロール航海に出るとしている。 一方,GDEBのサプライヤーとして潜水艦のコンポーネント製造に参画しているオ ースタルUSAは10月23日に,アラバマ州モービルの同社造船所で,新しい潜水艦モ ジュール建造施設(MMF3)の建設工事を開始した。この新施設は,2026年の末に実 働可能とする予定。面積は369,600平方フィート(35,337平方メートル)。 またジャクソンヴィルに拠点
11月16日にマサチューセッツ州ボストンで,フリーダムFreedom級沿海域戦闘艦 (LCS)の14番艦ナンタケットNantucket LCS-27の就役式典が行なわれた。スポンサ ーは,第76代海軍長官を務めたリチャード・スペンサー氏の夫人,ポリー・スペンサ ー氏が務めている。 また,11月23日にウィスコンシン州ミルウォーキーの退役軍人パークで,同級15番 艦ベロイトBeloit LCS-29の就役式典も行なわれた。(US Navy 2024/11/15,Naval News 2024/11/25)
ジェネラル・ダイナミクス傘下のエレクトリック・ボート部(GDEB)で建造しているヴァージニアVirginia級攻撃原潜の24番艦アイオワIowa SSN-797が,11月5日から試験航海を開始した。 同じジェネラル・ダイナミクス傘下のバス鉄工所(GDBIW)で建造中のアーレイ・バークArleigh Burke級駆逐艦の77番艦パトリック・ギャラハーPatrick Gallagher DDG-127は工程が進捗。10月15日に浮ドックを用いて進水を実施して艤装岸壁に移動した。 同型艦のジョン・バジロンJohn Basilone DDG-122は,11月1日に建造所のGDBIWを出発してニューヨークに向かい,同地で11月9日に就役式典を挙行した。 また,同級83番艦のサム・ナンSam Nunn DDG-133について,11月22日にハンチントン・インガルス(HII)のインガルス造船所で起工式が行なわれた。艦名は上院議員にちなんだもので,息女のミシェル・ナン氏がスポンサーを務めている。 テクストロン・システムズは,新型エアクッション揚陸艇SSC(Ship to Shore Conne
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