シンガポール海軍は地元のSTエンジニアリングに,無人対機雷戦システムを発注した。USV(Unmanned Surface Vessel),AUV(Autonomous Underwater Vehicle),指揮管制装置の組合せで構成するシステムで,さらに訓練用のシミュレーション・システムも納入することになっている。(Naval News 2025/5/8)
シンガポール海軍は,OPV(Offshore Patrol Vessel)やMRCV(Multirole Combat Vessel)に搭載する非殺傷性装備として,Sitepイタリア製のMASS(Multirole Acoustic Stabilised System)の採用を決めた。すでに同国のセンチネルSentinel級MSRV(Maritime Security and Response Vessel)に搭載しているものと類似の製品で,LRAD(Long Range Acoustic Device)のような音響放出デバイスを備えている。(Jane's 2025/5/7)
ティッセンクルップ・マリン・システムズは5月7日にシンガポールのDSTA(Defence Science and Technology Agency)との間で,シンガポール海軍向けの潜水艦インヴィンシブルInvincible級(218SG型)2隻の追加発注契約を締結した。これで,インヴィンシブル級の総数は6隻に増加する。(Naval News 2025/5/7)
トルコのバイカルが,トルコ海軍の揚陸艦アナドルAnadolu艦上で実施した,バイラクタルTB3無人機の発着艦試験について発表した。4月22日にサロス湾で実施したもので,完全自律制御で発着艦4ソーティを行なったと説明している。また5月14日には演習の一環として,バイラクタルTB3によるMAM-L誘導弾の実射も行なわれた。2機のTB3が各2発のMAM-Lを搭載した。(Naval News 2025/4/25,同2025/5/15)
ロールス・ロイスは5月28日に,カナダ海軍の新型水上戦闘艦CSC(Canadian Surface Combatant)ことリバーRiver級向けに,MT30ガスタービン機関,MTUシリーズ4000ディーゼル機関,それとミッション・ベイの機材ハンドリングに使用するMBHS(Mission Bay Handling System)を納入すると発表した。MT30とMTUシリーズ4000の組合せは,同級のベースである英26型フリゲイトと同じ。(Rolls-Royce 2025/5/28)
仏ロリアンに所在するカーシップで,モンテネグロ海軍向けOPV2隻の建造が始まった。これは2024年に発注したOPV60M型で,排水量620トン,全長62.2メートル,幅9.5メートル,航続距離5,000浬,行動日数21日。機銃1基を搭載する。(Naval News 2025/4/25) イタリア海軍向けの新型補給艦,LSS(Logistic Support Ship)ことヴルカノVulcano級の2番艦アトランテAtlanteについて,ナポリ湾で領収試験航海を実施,完了した。(Naval News 2025/5/19)
5月8日にフィンランドのラウマ造船所で,フィンランド海軍向けポーヤンマーPohjanmaa級コルベット2番艦の起工式が行なわれた。2024年4月に起工した1番艦は同年12月に船殼の組立てが完了しており,現在は進水のための準備を進めている段階。同級はサーブ傘下のコックムスが手掛ける複合材料製の統合センサー・マストSLIM(Saab Lightweight Integrated Mast)を搭載するが,1番艦用のSLIMは造船所に納入済み。 基準排水量3,900トン,全長114メートル,幅16メートル,乗組員70~120名。主兵装は,ボフォース57ミリ砲,RIM-162 ESSM対空ミサイル,ガブリエルV対艦ミサイル,サーブ製のTp47短魚雷,遠隔操作式機銃ターレットのトラックファイア。主要なセンサーはサーブ製だが,ソナーはコングスベルグとパトリアの製品を搭載することになっている。(Naval News 2025/5/13,同2025/5/15)
サーブはスウェーデン軍国防資材局(FMV:Försvarets Materielverk)から,スウェーデン海軍のヴィスビィVisby級コルベット5隻にシー・セプター対空ミサイル・システムを搭載する作業を,16億クローネ(1億5,040万ドル)で受注した。これは,同級を対象とする長期近代化計画の一環と位置付けられる案件。 シー・セプターは,MBDA製のCAMM(Common Anti-air Modular Missile)対空ミサイルを中核とする個艦防空システム。アクティブ・レーダー誘導なので誘導用のイルミネーターは必要としないが,捜索レーダーや指揮管制システムにどういった変更が加わるかは,注目されるところであろう。(Saab 2025/5/28)
NATOの装備調達部門NSPA(NATO Support and Procurement Agency)が4月25日に,ポルトガル海軍のヴァスコ・ダ・ガマVasco da Gama級(MEKO 200PN型)フリゲイトを対象とする寿命中途近代化改修(MLU:Mid-Life Upgrade)について,RfP(提案要求)を発出した。回答期限は6月24日。このMLU改修によって,2035年まで運用を継続する構想。 対象となるのは2番艦のアルヴァレス・カブラルÁlvares Cabra(F331)と,3番艦のコルテ・レアルCorte-Real(F332)。まず2026~28年にポルトガルのアルセナウ・ド・アルフェイテ(Arsenal do Alfeite S.A.)で1隻を改修する計画で,もう1隻はオプション契約扱いとしている。(Jane&
ネーバル・グループがロリアン造船所でギリシア海軍向けに建造しているFDI(Frégates de Défense et d'Intervention)の派生モデル,FDI HNの1番艦キモンKimon(F601)が,5月21日から試験航海を開始した。 また,同級3番艦のフォルミオンFormion(F603)が5月28日に進水した。翌日に艤装岸壁で,別途製作していた統合マストPSIM(Panoramic Sensors and Intelligence Module)の搭載も行なわれた。 また同級は,ネーバル・グループがギリシアのHAI(Hellenic Aerospace Industry)と組んで,HAIが開発したC-UAS(Counter-Unmanned Aircraft System)システムのCENTAURを導入する話が決まっている。 ギリシア海軍関連ではこのほか,イスラエルのIAI(Israel Aerospace Industries Ltd.)が同社の大型UUVブルーホエールBlueWhaleをギリシア海軍向けに提案するため,HAIと提携する動きがあったが,
ベルギーとオランダは共同で,新型掃海艦を6隻ずつ調達するrMCM(Replacement Mine CounterMeasures)計画を進めている。最初に完成した艦はベルギー向けで,以後ベルギー向けの艦とオランダ向けの艦を交互に建造するスケジュールが組まれている。 そのうち,ベルギー向け1番艦であるオーステンデOostende(M940)はフランスのロリアン沖で,exail製USVのインスペクター125の発進・回収試験を成功裏に終えた。これは同地で実施した試験の一環で,発進・回収に使用するLARS(Launch and Recovery System)とMHU 02(Mine Hunter 02)が対象となった。 rMCMの建造を担当しているカーシップでは5月初頭に,ベルギー向けの3番艦ブルッヘBrugge(M942)が進水した。同艦は2026年12月の引渡しを見込んでいる。(Naval News 2025/5/5,同2025/5/8)
オランダは2023年4月に,アメリカからFMS(Foreign Military Sales)経由でトマホーク巡航ミサイルを調達する計画を立てた。これを受けて米国防安全保障協力局(DSCA:Defense Security Cooperation Agency)は今年4月25日に,トマホーク・ブロックⅤの実弾163発,同ブロックⅣの実弾12発などの輸出が米国務省に承認されたと発表した(前号本欄参照)。 トマホーク搭載艦は水上艦と潜水艦の両方で,デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェンDe Zeven Provinciën級フリゲイト4隻にRGM-109E,ワルラスWalrus級潜水艦と同級の後継であるオルカOrka級にUGM-109Eを搭載する計画とされていた。 ところが,オランダ海軍の潜水艦はトマホーク用の垂直発射筒を持たないため,魚雷発射管から撃つタイプが必要になる。これは過去に英海軍向けに生産したことがあるが,すでに生産は終了している。改めて再開するには経費と時間を要するため,潜水艦にトマホークを搭載する計画は断念するようだ。(Naval News 2025/5/23)
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