ニュージーランド海軍司令官のガーリン・ゴールディング少将が訪日,10月 20日に中谷防衛相(当時)と会談した。これは,ニュージーランド海軍現有の アンザックAnzac級フリゲイトの後継として,先にオーストラリアが採用を決 めたFFM発展型に関心を示していることを示す動き。すでに昨年6月,ニュー ジーランドのクリストファー・ルクソン首相がFFM2番艦“くまの”を視察し ている。 アンザック級はオーストラリアとニュージーランドの共通装備であり,ニュ ージーランド向けの艦はオーストラリアで建造された。そうした経緯を考える と,本級の後継艦についてもオーストラリアと足並みを揃えるのは理に適った 考え方といえる。 なお,オーストラリアのシドニーで開催された展示会“Indo Pacific International Maritime Exposition 2025”の席で三菱重工の関係者が,オー ストラリア向けのFFM発展型にはSSMとしてRGM-184A NSM(Naval Strike Missile)を搭載することを明らかにした,と報じられている。(Jane’
韓国を訪問したドナルド・トランプ米大統領は10月29日に,韓国とアメリカ の間で原子力機関に関する技術情報を共有することになると発言した。韓国向 けの原潜を建造する話が具体化した場合,建造はペンシルヴェニア州フィラデ ルフィアで行なうとしている。フィラデルフィアの造船所は昨年,韓国のハン ファ・オーシャンが傘下に収めている。(Breaking Defense 2025/10/29)
ハンファ・オーシャンの巨済造船所で10月22日に,韓国海軍向けKSS-3バッ チ2潜水艦の1番艦チャン・ヨンシルJang Yeong-silが進水した。MTU 12V4000 U83ディーゼルを発電用機関とする通常動力だが,鉛蓄電池をリチウム・イオ ン蓄電池に変更,そこに燃料電池式AIPを組み合わせている。 水中排水量4,000トン,全長89.4メートル,幅9.7メートル,吃水7.6メート ル,水中速力20ノット。兵装は533ミリ魚雷発射管6門と,玄武IV-4弾道ミサ イル用の垂直発射筒を装備する。魚雷発射管の兵装ハンドリングはバブコック 製のWHLS(Weapon Handling and Launch System)を使用しており,長魚雷, 対艦ミサイル,機雷の搭載が可能。(Naval News 2025/10/22)
HD現代重工の関係者が,ハンチントン・インガルスのインガルス造船所を3 日間にわたって訪問,造船技術や建造プロセスに関して意見を交換した。両社 は今年4月に,艦艇建造・造修の分野で協業の機会を追求するという趣旨の了 解覚書に調印している。(HII 2025/10/20)
10月6日にヴィシャーカパトナムで,インド海軍向けの小型対潜艦ASW SWC (Anti-Submarine Warfare Shallow Water Craft)ことアルナラArnala級の2 番艦アンドロスAndrothの就役式典が挙行された。6月に就役したネームシッ プに続くもので,配備先は東部方面艦隊。コルカタのガーデン・リーチ造船所 で建造した。排水量1,500トン,全長77.6メートル,幅10.5メートル,吃水2.7 メートル,主機ディーゼル(ウォータージェット3基)。RBU-6000対潜ロケッ ト発射機1基,3連装短魚雷発射管2基,30ミリ遠隔操作式機銃1基,12.7ミ リ遠隔操作式機銃2基を装備する。(Naval News 2025/10/9)
シンガポールのSTエンジニアリングがベノイ造船所で建造している,シンガ ポール海軍向けの新型水上戦闘艦MRCV(Multi-Role Combat Vessel)の1番艦 ヴィクトリーVictory(88)が,10月21日に進水した。同級は1988~90年に同 型6隻が就役したヴィクトリー級コルベットの代艦として,同数の6隻を建造 する計画。 排水量8,000トン,全長150メートル,幅21メートルと,シンガポール軍艦と しては最大の規模を持つ。対空・対水上・対潜の能力に加えて,各種無人ヴィ ークルの母艦機能に重点を置く。またコンテナ8個分のスペースを持つミッシ ョン・ベイを有する。主な兵装は76ミリ砲STRALES,30ミリ機銃装備の遠隔操 作式ウェポン・ステーションMK30-C,対空ミサイルはMICAとアスター。対艦ミ サイルの機種は未確定。(ST Engineering 2025/10/21)
インドネシアとトルコで,国産の高速戦闘艇を建造する作業が進んでいる。 インドネシアのPTテスコ・インドマリティムで国内建造した60メートル級高 速戦闘艇ブゥラティBelati(622)が,10月24日に就役した。船体はアルミ製 で,排水量500トン,全長62メートル,幅9メートル。推進器にプロペラとウ ォータージェットを併用しており,最大速力30ノット。乗組員62名。ロケット サン製のアトマカSSMを4発と,レオナルド製の遠隔操作式40ミリ機銃マーリ ン40などを搭載する。(Naval News 2025/10/25) 一方,トルコでは10月27日にイスタンブールのSTM造船所で,トルコ海軍向 け高速戦闘艇の1番艇を起工した。こちらはアトマカSSMのほか76ミリ砲を搭 載する。排水量700トン,全長68メートル,幅9.34メートル,主機ディーゼル 4(ウォータージェット4基)で最大速力39ノット+,巡航速力20ノット,航 続距離800浬。乗組員36名。(Naval News 2025/
○フィンランドのマリン・アルテックが,オランダ海兵隊向けの新型揚陸艇 LAC(Littoral Assault Craft)を建造することになった。現用の揚陸艇LCVP の後継となるもので,オランダ海兵隊の最新ドクトリンに適合させるほか,現 行ならびに将来の揚陸艦に対応できる設計とする。(Naval News 2025/10/16) ○9月末に,ギリシアのニコス・デンディアス国防相と,海軍参謀総長のディ ミトリオス・エレフセリオス・カタラス中将がイタリアを訪問。イタリアのグ イド・クロゼット国防相ならびに海軍参謀総長のエンリコ・クレデンディーノ 大将と会談した。議題は,FREMM(Fregata Europea Multi-Missione)フリゲ イトの調達。この時には,確定2隻,オプション2隻の発注を目論んでいると されたが,その後に両国の間で,まず2隻の輸出に関する予備的合意がまとま り,調印が実現した。(Naval News
9月27日にジェネラル・ダイナミクス傘下のバス鉄工所で,アーレイ・バークArleigh Burke級駆逐艦の76番艦ルイス H.ウィルソンJr. Louis H. Wilson Jr. DDG-126の進水・命名式が行なわれた。(US Navy 2025/9/26) 一方,ハンチントン・インガルのインガルス造船所で建造している同級78番艦のテッド・スティーブンスTed Stevens DDG-128は,建造所側の試験航海(ビルダーズ・トライアル)を完了した。フライトⅢに属し,AN/SPY-6(V)1レーダーを搭載する。(HII 2025/9/27)
バーレーンに前方展開していた米海軍のアヴェンジャーAvenger級掃海艦のデクストラスDextrous MCM-13が9月3日,グラディエイターGladiator MCM-11が9月4日に,それぞれ退役した。続いて9月24日にセントリー Sentry MCM-3,9月25日にデヴァステイター Devastator MCM-6も退役の運びとなった。 これら4隻は退役後,外国籍の重量物運搬船をチャーターして,バーレーンのマナマからペンシルヴェニア州フィラデルフィアの保管施設に運ばれる。このため,9月にシーリフト・オブ・デラウェア(Sealift Inc. of Delaware)に760万ドルの契約が発注された。 アヴェンジャー級の後継はインディペンデンスIndependence級沿海域戦闘艦(LCS)で,その一番手は5月に現地入りしたキャンベラCanberra LCS-30,その後にサンタ・バーバラSanta Barbara LCS-32とタルサTulsa LCS-16が続いた。4隻のLCSを配備する計画だが,4隻目がどの艦になるかは分かっていない。ただし同級については,まだ対機
ボリンジャー造船所が米海軍海洋システム軍団(NAVSEA)から,米海兵隊向けの小型揚陸艦LSM(Medium Landing Ship)ブロック1ことマクランMcClung級について,先行調達と設計などを949万6,103ドルで受注した。(DoW Contracts 2025/9/26)
L3ハリス・テクノロジーズのスペース&エアボーン・システムズ部門では,米海軍のMk48 Mod8長魚雷で使用する光ファイバー誘導線を開発中。これはIPLCS(Improved Post-Launch Communications System)と称するもので,現時点では設計に関する検証作業を行なうところまで作業が進んでいる。誘導線を銅線から光ファイバーに変更することで,伝送帯域は数千倍に拡大するとしている。(L3Harris Technologies 2025/9/9)
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