艦船ニュース
エアバスがナバンティアと組んで,スペイン海軍の強襲揚陸艦ファン・カル ロス1世Juan Carlos Iを対象とする無人機搭載の共同作業を進めることにな った。搭載機はエアバスの,中高度・長距離型無人機SIRTAP(Sistema Tactico Remotamente Tripulado de Altas Prestaciones,高性能統合無人機システム の意)。 具体的な作業対象分野としては,SCOMBA(Sistema de COMbate de los Buques de la Armada)指揮管制システムをはじめとする艦側のシステムと無人 機の間の相互運用性実現や,発着艦に関わる航法面の支援が挙げられている。 (Airbus 2025/1/28)
フィンカンティエーリのリヴァ・トリゴゾ造船所で2024年12月12日に,イタ リア海軍新型OPVの1番艦が起工された。2027年の前半に納入の予定。計画名称 はPPXで,6隻建造してカシオペアCassiopea級4隻とシリオSirio級2隻の後継 とする計画。主契約社はフィンカンティエーリが51パーセント,レオナルドが 49パーセントを出資するOSN(Orizzonte Sistemi Navali)。 フィンカンティエーリのFCXシリーズをベースとする,FCX20と呼ばれるモデ ルで,航洋性や抵抗低減に配慮した設計。排水量2,400トン,全長95メートル, 幅14.2メートル,吃水5.4メートル。乗組員93名。PPA(Pattugliatore Polivalente d'Altura)ことパオロ・タオン・ディ・レヴェルPaolo Thaon di Revel級と同様の「統合コックピット」も導入する。 機関はCODLAD方式で,イソッタ・フラスキーニ製V1708C2ME5ディーゼル発電 機(出力680kWe)
英海軍は1月26日に,アスチュートAstute級攻撃原潜の7番艦の予定艦名 を,エジンコートAgincourtからアキリーズAchilliesに改めると公表した。こ の変更については,すでに国王の承認も実現しているとの説明。変更理由は明 らかにされていない。(Royal Navy 2025/1/26)
すでに米海軍向けのCUSV(Common Unmanned Surface Vehicle)を手掛けてい るテクストロン・システムズが,新たに“TSUNAMI”と名付けたUSVのファミリ ー製品を発表した。米軍や同盟国での利用を想定している。ベースとなるのは ブランズウィック社の有人船で,そこにテクストロンが手掛けているCUSVの自 律制御システムを組み合わせるかたちで実現する。 テクストロンではTSUNAMIについて「低コストで高い信頼性を備えており,迅 速な展開が可能」と説明している。動力源はガソリン・エンジンで,24フィー ト,25フィート,28フィートの3モデルがあり,シー・ステート4まで運用可 能。ペイロードは1,000ポンド(454キロ),航続距離は600~1,000浬との数字 が示されている。(Textron 2025/1/13)
米海軍は,海兵隊向けの新しい小型両用戦艦艇LSM(Landing Ship Medium) の建造に関する提案要求(RfP)を発出するはずだったが,これを中止した。 LSMは,以前はLAW(Light Amphibious Warship)と呼ばれていたもの。完璧 なコスト見積りを実現したつもりでいたが,実際には見込みよりも高価なもの になってしまったため,仕切り直しを余儀なくされた。その背景にあるのが, 海軍と海兵隊の間での,要件の変動と意見の不一致。海兵隊は民間船の規格を 使って安価・迅速に建造するよう求めているが,海軍は生残性を重視するよう 要求,それがコスト上昇につながったという。こうしたデッドロックを解決す るべく,商船設計の活用を模索しているとの話も報じられている。 なお,LSMのうち1番艦の艦名がマックラングMcClung LSM-1に決まった。こ の艦名は,イラクで戦死した女性海兵隊員のミーガン・マックラング少佐に由 来しており,同少佐は米海軍兵学校の女性卒業生では初の戦死者だという。 (USNI News 2024/12/17)
米海軍でLCS計画を所掌しているLittoral Combat Ship Mission Modules Program Office(PMS 420)が,フリーダムFreedom級LCSのインディアナポリス Indianapolis LCS-17が搭載する対水上戦ミッション・パッケージを対象とし て,無人機迎撃,いわゆるC-UAS(Counter-Unmanned Aircraft System)能力を 追加したことを明らかにした。このパッケージには,SSMM (Surface-to-Surface Missile Module)というモジュールが含まれている。そ のSSMMのハードウェアとソフトウェアに手を加えて実現した。 SSMMでは小艇向けの交戦手段としてAGM-114Lヘルファイア対戦車ミサイルの 垂直発射型24発を搭載している。このミサイルは,すでに米陸軍で対空用途に も使い始めており,海軍もそれに追随してC-UASに用いることとした。(NAVSEA 2025/1/16)
インディペンデンスIndependence級沿海域戦闘艦(LCS)の16番艦のサンタ・ バーバラSanta Barbara LCS-32が,2024年12月に対機雷戦ミッション・パッケ ージをフル装備した。同艦は年内に中東方面への任務航海に出る予定。このパ ッケージとAN/AQS-20機雷探知ソナーは,同型艦のシンシナティCincinnati LCS-20を用いて実施した認証試験を経て,2023年3月31日に初度運用能力 (IOC)を達成。翌年4月に,キャンベラCanberra LCS-30が最初の実用版ミッ ション・パッケージを搭載した。さらにタルサTulsa LCS-16とサンタ・バーバ ラが続いている。いずれも太平洋方面に配備されているインディペンデンス 級。(Naval News 2025/1/4)
○カルロス・デル・トロ米海軍長官は1月8日に,ベセスダBethesda級病院船 (EMS:Expeditionary Medical Ship)の3番船をポーツマスPortsmouth EMS-3 と命名すると発表した。2番船はバルボアBalboa EMS-2。(US Navy 2025/1/9) ○次世代音響測定艦T-AGOS(X)の1番艦をドン・ウォルシュDon Walsh T-AGOS-25,2番艦をヴィクター・ヴェスコヴォVictor Vescovo T-AGOS-26と命 名することが明らかにされた。前者はマリアナ海溝の調査に携わった海洋学 者,後者はチャレンジャー海淵に潜ったことがあるベンチャー・キャピタリス トで,かつ有人船による最深潜水の世界記録を保持している元海軍中佐にちな む命名。(USNI News 2025/1/10)
カルロス・デル・トロ米海軍長官は1月10日に,サン・アントニオSan Antonio級ドック型輸送揚陸艦の17番艦について,トラヴィス・マニオンTravis Manion LPD-33と命名することを明らかにした。銀星章を受章した海軍大尉に ちなむ命名で,艦名になるのは初めて。 その翌日の1月11日にハンチントン・インガルス(HII)のインガルス造船所 で,同級14番艦ハリスバーグHarrisburg LPD-30の命名式が行なわれた。同艦は 本級フライトⅡの一番手となる艦。 このほか1月27日に,同じHIIのインガルス造船所で,同級16番艦フィラデル フィアPhiladelphia LPD-32の鋼材切出しが始まった。(US Navy 2025/1/10, HII 2025/1/8,同2025/1/29)
カルロス・デル・トロ米海軍長官が1月13日に,ヴァージニアVirginia級攻撃 原潜3隻の艦名について発表した。41番艦がポトマックPotomac SSN-814で,マ ーク・ワーナー上院議員夫人のリサ・コリス氏がスポンサー。42番艦がノーフ ォークNorfolk SSN-815で,ティム・ケイン上院議員夫人のアン・ホルトン氏が スポンサーを。43番艦がブルックリンBrooklyn SSN-816で,元ヴァージニア州 知事テリー・マコーリフ氏の夫人,ドロシー・マコーリフ氏がスポンサー。 このほか,ディストリクト・オブ・コロンビアDistrict of Columbia級戦略 原潜の3番艦の艦名がグロトンGroton SSBN-828に決まった。スポンサーは,リ チャード・ブルメントール上院議員夫人のシンシア・ブルメントール氏。 (SpaceWar 2025/1/14) アーレイ・バークArleigh Burke級駆逐艦も,97番艦をレイ・メイバスRay Mabus
バイデン米大統領(当時)は1月13日に,ジェラルドR.フォードGerald R. Ford級空母の5番艦をウィリアムJ.クリントンWilliam J. Clinton CVN-82,6 番艦をジョージW.ブッシュGeorge W. Bush CVN-83と命名する,と発表した。い ずれも大統領の名前にちなむ。 すでに空母の艦名としてジョージH.W.ブッシュGeorge H. W. Bush CVN-77が あるが,これは第41代大統領,つまり父親の方。それに対して,CVN-83は第43 代大統領を務めた息子の方。親子で揃って空母の艦名になるのは初めてのこ と。(DoD 2025/1/13) 一方,退役してからペンシルヴェニア州フィラデルフィアで保管されていた 旧ジョンF.ケネディJohn F. Kennedy CV-67が解体処分されることになり,1月 16日に同地を出発,テキサス州のブラウンズヴィルに回航された。
1月31日,海上保安庁は北九州空港においてシーガーディアン型無操縦者航空機(RPAS)の試験運用を開始した。これは,海上自衛隊八戸航空基地で運用される同型機の拠点を同空港に移すための措置の一環として行なわれるもの。 本格的な運用は令和7年度を予定し,新規購入分2機を追加した5機体制での運用が行なわれる。
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