艦船ニュース
イスラエルのエルビット・システムズとラファエル・アドバンスト・ディフェンス・システムズは,ヨーロッパの某NATO加盟国から,艦載用のデコイ投射システムを受注した。エルビット・システムズのDESEAVER Mk4デコイ投射システム(CMDS:Countermeasure Dispensing System)と,ラファエル・アドバンスト・ディフェンス・システムズの各種デコイを組み合わせて納入する案件で,4年契約,5隻分。発注国を明らかにしていないが,ヨーロッパで水上戦闘艦5隻の建造計画というと,英海軍の31型フリゲイトとスペイン海軍のF-110型フリゲイトがある。(Elbit Systems 2025/3/17)
3月19日にグダニスクのレモントヴァ造船所で,ポーランド海軍向けコルモランⅡKormoranⅡ型(258型)掃海艦の5番艦リビトヴァRybitwa(605)が進水した。 コルモランⅡ型は,1960年代に建造され2019~21年に退役した206FM型掃海艇3隻の代艦。まずバッチ1としてコルモランKormoran(601),アルバトロスAlbatros(602),メワMewa(603)の3隻が2017~23年に就役して,グディニアの第8沿岸防衛戦隊麾下第13掃海隊に配備された。続いて2022年6月にバッチ2として3隻を発注,通算4番艦のヤスコウカJaskółka(604)が2024年6月に進水,2026年の納入を予定している。その後に今回のリビトヴァ,そして建造中の6番艦チャイカCzajka(606)が続く。 レモントヴァ造船所はPGZ(Polska Grupa Zbrojeniowa)ならびに傘下造船所のPGZ海軍工廠,それと海洋技術研究機関のOBR CTM(Osrodek Badawczo-Rozwojowy Centrum
コングスベルグ・グループのコングスベルグ・ディフェンス&エアロスペースは,デンマーク軍の装備調達部門DALO(Defence Acquisition and Logistics Organisation)から,デンマーク海軍向けのRGM-184A NSM(Nytt Sjønomålsmissil / Naval Strike Missile)対艦ミサイルを21億クローネで受注した。イーヴァル・ヒュイトフェルトIver Huitfeldt級フリゲイトに搭載する。 NSMはすでに,ノルウェー,ポーランド,マレーシア,ドイツ,米海軍と米海兵隊,ルーマニア,カナダ,オーストラリア,スペイン,イギリス,オランダ,ベルギー,ラトビアが導入を決めており,デンマークは14カ国目のカスタマーとなる。(Kongsberg Gruppen 2025/3/6)
ベルギー,オランダ,フランスが共同で進めている新型掃海艦建造計画rMCM(Replacement Mine Counter Measures)のうち,オランダ向けの一番手となるフリシンゲンVlissingen(M840)が航行可能な状態まで完成。同艦は3月27日にコンカルノーを出港して,試験航海を開始した。(Naval Group 2025/3/28)
ダーメン・ナヴァルは3月24日に,オランダ海軍向けの新造補給艦(CSS:Combat Support Ship)デン・ヘルダーDen Helder(A834)の引渡し式典を,同艦の母港となる北ホラント州のデン・ヘルダーで挙行した。就役は10月1日の予定。(Jane's 2025/3/26)
オランダ海軍は,ワルラスWalrus級潜水艦の後継艦計画RNSC(Replacement Netherlands Submarine Capability)を進めており,仏ネーバル・グループが提案したオルカOrkaの採用が決まっている。この新潜水艦に搭載するソナーを,タレスが担当することが明らかにされた。内訳は,バウ・ソナー,フランク・アレイ・ソナー,障害物回避ソナー,音響要撃受信機,パッシブ曳航ソナー,水中電話,音響測深儀,シグナル処理システム。このうち曳航ソナーについては最近,オランダのオプティクス11と契約を締結しており,同社のOptiArrayテクノロジーを導入するとしている。(Thales 2025/3/19)
3月11日に,米東海岸ノーフォーク沖の洋上で,オランダ海軍のデ・ゼーヴェン・プロヴィンシェンDe Zeven Provinciën級フリゲイト,デ・ロイテルDe Ruyter(F804)が,オランダの艦としては初めてとなる,トマホーク巡航ミサイルの試射を実施した。同級へのトマホーク搭載は2023年に決まったもので,24年に実射試験の予定だったが,いくらか遅れての実施となった。(Netherlands MoD 2025/3/12,NAVAIR 2025/3/12)
2月18日,イタリア海軍はサルディニア島の東方海域で,多用途警備艦PPA(Pattugliatore Polivalente d'Altura)ことパオロ・タオン・ディ・レベルPaolo Thaon di Revel級を用いて,アスター対空ミサイルを試射した。システム全体の名称はSAAM-ESD PPA(Surface Anti-Air Missile-Extended Self Defence PPA)と称する。 試験に使用したのは同級5番艦ジョヴァンニ・デッレ・バンデ・ネーレGiovanni delle Bande Nere(P434)。この艦はフル仕様の一番手で,シルヴァーA50垂直発射システム(VLS)を16セル分(8セル×2),Cバンド・レーダーのクロノス・クワッド,Xバンド・レーダーのクロノス・スターファイアを装備する。ライト+仕様の艦もSAAM-ESD PPAを装備するが,こちらはCバンド・レーダーのみを搭載する。
3月20日にバロー・イン・ファーネスのBAEシステムズ・サブマリンで,英海軍の新型戦略原潜ドレッドノートDreadnoughtの起工式が行なわれた。式典には,スターマー首相やヒーリー国防相らの要人も出席。2030年代初頭の就役を予定している。 なお,同艦の船殼ブロックのうち艦首部分が3月末に完成し,最終組立を実施するバロー・イン・ファーネス造船所のデボンシャー・ドック・ホールに運び込まれた。(Royal Navy 2025/3/20,BAE Systems 2025/3/20)
米海軍のルイス・アンド・クラークLewis and Clark級貨物弾薬補給艦ウォリー・シラーWally Schirra T-AKE-8が,韓国のハンファ・オーシャンで実施していた定期整備を完了した。同艦は2024年9月2日に,同社の巨済造船所に到着して,整備作業を実施していた。 これは,韓国とアメリカの間の艦艇造修に関する合意(MSRA:Master Ship Repair Agreement)の締結で実現したもの。ハンファ・オーシャンは,ウォリー・シラーに続いて,2024年11月に給油艦ユーコンYukon T-AO-202の定期整備も受注した。(Naval News 2025/3/13)
米国防高等研究計画局(DARPA)から,NOMARS(No Manning Required Ship)計画に関する契約を受注して作業を進めているセルコは,NOMARS計画のための試験船USX-1デファイアントDefiantをワシントン州内の造船所で建造,2月に進水させた。排水量240トン,全長180フィート(54.9メートル)。 NOMARS計画は,洋上で長距離・長期の自律航行が可能なフネを設計するプログラム。無人化した際に最大限のパフォーマンスを発揮できるようにすることと,長期運用における最善の整備・兵站支援を実現することを目的としている。(Naval News 2025/3/4)
米海軍の新型給油艦ジョン・ルイスJohn Lewis T-AO-205が,3月15日にカリフォルニア州南部の沖合で,初めて実任務の洋上給油を実施した。給油の相手は駆逐艦マスティンMustin DDG-89だった。ジョン・ルイスは錬成プロセスを終えて,3月10日に第3艦隊に加わっており,現在はニミッツNimitz打撃群で任務航海を行なっている。(US Navy 2025/3/19,同2025/3/27)
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