艦船ニュース
バングラデシュ海軍のAW109ヘリコプター(機体番号S3-VHB)が,同国海軍のフリゲイト,アブ・ウバイダAbu Ubaidahで初の着艦を実施した。同艦は1番艦のウマル・ファルークUmar Farooqともども,2020年11月に中国から引き渡されて再就役した江衛Jiang-weiⅡ型(053H3型)。(Jane's 2025/3/17)
ハンチントン・インガルスのニューポート・ニューズ造船所で,積層造形を用いてバルブ・マニフォールド・アセンブリーと呼ばれる部品を製造した。これは,ポンプから送られてきた流体を分配する場面で使用する部品で,長さは1.53メートル,重量は454キロある。これを,同社で建造中の空母エンタープライズEnterprise CVN-80に組み込んだ。続くドリス・ミラーDoris Miller CVN-81にも,同じマニフォールドを搭載する計画。 積層造形とは,いわゆる3Dプリンターを用いて(金属の場合には)粉末化した素材を積み上げながら,部品を形作る手法。複雑な形状を持つ部品の製作に向いている。今回の製作には,DM3Dテクノロジーという会社が協力している。(HII 2025/3/4)
オーストラリアは,2億豪ドル(1億2,500万ドル)を投じて,Mk48長魚雷を追加発注すると発表した。ただし完成品輸入ではなく,個別のセクション単位で調達して,西オーストラリアの魚雷整備施設で最終組立と認証試験を実施する。ここで,米海軍向けの魚雷も手掛けるとしている。(Naval News 2025/3/21) ナバンティアのサン・フェルナンド造船所で3月14日に,サウジアラビア海軍向けアヴァンテAvante 2200型コルベット第2バッチのうち,2番艦で使用する鋼材の切出しがスタートした。1番艦については3カ月前から工程を始めている。バッチ2は2024年12月に3隻を受注したばかりで,2028年までに完納の予定。(Navantia 2025/3/14) BAEシステムズはダーメン造船所から,40ミリ機銃40Mk4を受注した。コロンビア海軍のPES(Plataforma Estratégica de Superficie)計画向けにダーメン造船所が建造するシグマSIGMA 10514型に搭載する。(Naval News 2025/3/13)
ブラジル海軍は3月17日に,潜水艦の造修施設EMIM(Estaleiro de Manutenção da Ilha da Madeira)の稼動を開始した。場所は,潜水艦建造所のICN(Itaguaí Construções Navais)があるマデイラ島の一角。ワークショップ8カ所と,8,000トンまで対応できるシップ・リフトを備える。ここでは,スコルペヌScorpène型(リアシュエロRiachuelo級)通常動力潜4隻に加えて,攻撃原潜アルヴァロ・アルベルトÁlvaro Alberto(SN10)も担当する。将来は他の艦にも対象を拡大する構想。(Jane's 2025/3/27)
HD現代重工の蔚山造船所で3月28日に,フィリピン海軍向けのフリゲイト,ディエゴ・シランDiego Silang(FFG-07)が進水した。2023年6月18日に進水したミゲル・マルバーMiguel Malvar(FFG-06)に続く同級2番艦。その1番艦は,予定より5カ月も早く3月31日に引き渡された。排水量3,200トン,全長118.4メートル,幅14.9メートル,巡航速力15ノット,航続距離4,500浬。(Naval News 2025/3/29)
インドネシア海軍が戦力整備の一環として,イタリア海軍のSTOVL空母ジュゼッペ・ガリバルディGiuseppe Garibaldi(C551)と,同艦の搭載機だったAV-8BハリアーⅡ30機の取得に関心を示しているとの報道がある。同艦は1985年に就役,2024年に予備艦となった。AV-8BもF-35Bへの代替が進みつつある。(Jane's 2025/3/6)
シンガポール政府は3月3日に,2025年度の国防予算を234億シンガポール・ドル(174億ドル)に増額すると発表した。対前年度比で12.4パーセント増となる。これを受けて装備面も増強するが,その一環としてティッセンクルップ・マリン・システムズ製のインヴィンシブルInvincible級(218SG型)潜水艦を2隻追加調達するとした。同級は現在,1,2番艦が就役済み,3,4番艦が建造中。(DefenseNews 2025/3/7)
3月15日に武昌船舶重工集団有限公司(Wuchang Shipbuilding Industry Group Co.,Ltd.)で,パキスタン海軍向けハンゴルHangor級(S26型)潜水艦の2番艦,シュシュクShushukが進水した。 S26型は,中国海軍で運用している元Yuan型(039A/041型)の輸出モデルで,パキスタン向けに8隻の建造が決まっている。このうち4隻を中国で,残り4隻をパキスタンのカラチ造船所(KS&EW:Karachi Shipyard & Engineering Works Ltd.)で建造する計画。(Naval News 2025/3/17)
ゴア造船所でインド海軍向けの新型フリゲイト,タヴァシャTavasyaが進水した。1番艦のトリプットTriputは2021年1月に起工して2024年7月23日に進水しており,それに続くもの。これらはロシアのアドミラル・グリゴロヴィッチAdmiral Grigorovich級(11356M型)がタイプシップで,ロシアのヤンター造船所で2隻,ゴア造船所で2隻を建造する。排水量4,035トン,全長124.8メートル,幅15.2メートル,吃水4.5メートル,速力28ノット。(Jane's 2025/3/25)
3月12日に東部地中海で,トルコ海軍の209/1400型潜水艦プレヴェゼPreveze(S353)が,トルコ国産の対艦ミサイル,アトマカ(鷹の意)の潜水艦発射型を初めて試射した。アトマカはロケットサン製で,すでに水上艦への搭載は実現している。全長4,800~5,200ミリ,射程220キロ+,弾頭は250キロの高性能炸薬,誘導方式は中間誘導がGPSと慣性航法の組合せ,終末誘導がアクティブ・レーダー。(Naval News 2025/3/13)
ウルトラ・マリタイムはBAEシステムズ・マリタイム・オーストラリアから,オーストラリア海軍向けのハンターHunter級フリゲイトに搭載する2150型ハル・ソナーを受注した。これは英海軍フリゲイト23型と26型,カナダ海軍フリゲイト,リバーRiver級が搭載するものと同じソナー。(Naval News 2025/3/10)
カナダ政府は3月8日にアーヴィン造船所に対して,カナダ海軍向けの新型水上戦闘艦,CSC(Canadian Surface Combatants)ことリバーRiver級の建造契約を発注した。まず1~3番艦を建造する計画で,総経費は222億カナダ・ドルを見込む。そのうち,今回の初期契約分は6年間,80億カナダ・ドル(55億ドル)。艦名はそれぞれ,フレイザーFraser,サン・ローランSaint-Laurent,マッケンジーMackenzieに決定済み。 また,ウルトラ・エレクトロニクス傘下のウルトラ・マリタイムは,リバー級に搭載する対魚雷自衛システム(SSTD:Surface Ship Torpedo Defense)3隻分を,総額8,900万カナダ・ドルで受注した。発注元は,同級の戦闘システム構築を担当しているロッキード・マーチン・カナダ。(Naval News 2025/3/8,同2025/3/20)
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