艦船ニュース
ダーメン造船所がルーマニアのガラティで建造したパキスタン海軍向けOPVの4番艦ヤママYamama(F274)の就役式典が,オルマーラのジンナー海軍基地で行なわれた。2020年の2月と11月に1隻ずつ納入したOPV2300型(ヤムークYarmook級)が好評だったため,2隻の追加発注が実現。2024年7月に就役した1隻目のフナインHunain(F273)に続いて,2隻目も就役の運びとなった。フナインとヤママはOPV2600型に属し,排水量2,600トン,全長98メートル,主機ディーゼル(出力2,350kW)4基,2軸。(Naval News 2025/4/15)
インドは2023年に,ダッソー・アビアシオン製ラファルM戦闘機の採用を決定していたが,4月28日にセバスチャン・ルコルニュ仏国防相がインドを訪問したのに合わせて,政府間合意に調印した。予定調達機数は既報のとおりに26機で,総額6,300億ルピー(75億ドル)。当初は57機の取得を計画していたが,実際の調達機数は半分以下にとどまっている。 計画名称はMRCBF(Multi-Role Carrier Borne Fighters)といい,現有のMiG-29Kとともに運用する艦上戦闘機を調達するもの。候補として,ラファルMと,ボーイングF/A-18Eスーパー・ホーネットが競合していた。インド海軍ではMiG-29Kと同様にSTOBAR空母で運用するため,ラファルMとスーパー・ホーネットのいずれも,陸上試験施設のスキー・ジャンプ勾配で離陸試験を実施した。(Dassault Aviation 2025/4/28)
北朝鮮の「労働新聞」が4月25日頃に,同国海軍向けの新型駆逐艦チェ・ヒョンChoe Hyon(艦番号51)の竣工を報じた。排水量は5,000トン級とされている。 煙突後方の上構内部にVLSを備えているが,これは小型のセルを備える10セル・モジュール(外観の異なるハッチが2種類あり,それぞれ4セルと6セル)が2基,それと大型のセルを備える10セル・モジュールが1基という組合せ。ただし,これらのVLSが上構の後端部分を占有しているため,ヘリコプターの発着甲板はあるものの,格納庫を設置する余地はないようだ。 このほか,パンツィーリMらしき個艦防空システム,前甲板には単装砲とVLSを備える。こちらのVLSは,艦首側に小型のセルを16セル,艦橋側に大型のセルを6セルという内訳。よって,本艦が搭載するVLSのセル総数は,小型セルが52セル,大型セルが22セルとなる。
ギリシアのミツォタキス首相が4月2日に,ギリシア海軍の214型(パパニコリスPapanikolis級)潜水艦4隻のアップグレード改修計画を進めることを明らかにした。 予算は250億ユーロ(274億3,000万ドル)。主な眼目は,AEG SUT Mod0長魚雷をアトラス・エレクトロニク製DM2A4シーヘイクMod4長魚雷(全長6.22メートル,重量1,530キロ,弾頭重量260キロ,雷速50ノット,射程50キロ)に変更,併せてISUS-90指揮管制装置も適合改修を実施する件。このDM2A4魚雷は,第1陣として2025年半ばまでに44本を調達,さらに年末までに第2陣を加える計画。(Jane's 2025/4/8)
ナバンティアは4月25日に,スペイン海軍向けのF-110型ことボニファスBonifaz級フリゲイトの2番艦・ロヘル・デ・ラウリアRoger de Lauriaの起工式を挙行した。これは当初の予定よりも7カ月の前倒しであった。また同日,3番艦メネンデス・デ・アビレスMenéndez de Avilésの鋼材切出しも開始したが,こちらは当初の予定よりも3カ月の前倒し。1番艦ボニファスは,ブロックの組立てが85パーセントまで進んでおり,数カ月中に進水となる見込み。(Naval News 2025/4/28)
イタリア海軍が1982~85年に8隻を就役させたマエストラーレMaestrale級フリゲイトの2番艦のグレカーレGrecale(F571)が4月1日に退役した。これで,同級はすべて現役を離れた。(Jane's 2025/4/9)
4月3日にフィンカンティエーリのリヴァ・トリゴゾ造船所で,イタリア海軍新型フリゲイトFREMM EVOの1番艦用鋼材の切出しが始まった。FREMM EVOは,FREMM計画で建造したカルロ・ベルガミーニCarlo Bergamini級の発展型で,2024年6月に2隻を受注している。 一方カルロ・ベルガミーニ級は,9番艦で汎用型のスパルタコ・シェルガットSpartaco Schergat(F598)が4月15日に引き渡された。(Fincantieri 2025/4/3)
○RTXのレイセオン部門は,米海軍向けに開発中の機雷捜索用UUVバラクーダ(Barracuda)の試験を実施した。さらに開発を進め,2026年に米海軍による試験を経て,2027年に初度運用能力(IOC:Initial Operational Capability)を達成する計画。(Jane's 2025/4/8) ○ハンチントン・インガルスは米海軍に,REMUS300ベースの小型UUV,ライオンフィッシュLionfishの第1陣2基を納入した。2023年に3億4,700万ドルの契約を得て作業を進めているもので,最終的に200基を納入する計画。(Jane's 2025/4/8) ○4月16日にオースタルUSAで,ナヴァホNavajo級航洋救難曳船の7番艦ソロモン・アトキンソンSolomon Atkinson T-ATS-12の起工式が行なわれた。艦名は,SEAL(Sea-Air-Land)チーム1を構成した当初メンバーの一人にちなんでおり,スポンサーはソロモン・アトキンソンの夫人であるジョアン・アトキンソン氏と,息女のマリア・ヘイワード氏,
アメリカの防衛技術企業アンドゥリルが,迅速展開が可能な潜水艦監視システム,シーベッド・セントリー(Seabed Sentry)をお披露目した。 海底に展開する潜水艦監視システムとしては,パッシブ・ソナー・アレイを展開するSOSUS(Sound Surveillance System)が知られているが,これはソナーと陸上施設をケーブルで接続するための陸揚げ施設を必要とするうえに,経費もかかる。それに対してシーベッド・セントリーは,水中音響通信を使用するため,通信用のケーブルを必要としない。 筐体は直径21インチ(533ミリ),全長8フィート(2.44メートル)と小型で,そこにウルトラ・マリタイムが開発したシー・スピア(Sea Spear)というソナーを組み込んで海底に展開する。アンカーを装備しており,展開後はそれを用いて位置を固定する仕組み。そのアンカーを切り離すと浮上するので,回収・再利用が可能。 ソナーは基本的にパッシブ・オペレーションを実施して,必要に応じてソノブイ,あるいはUUVが装備するアクティブ・ソナーで探信させる。探知データは水中音響通信によって送信するが,伝送能力に
米海兵隊は年初から,レイドス社が製作したシー・スペクターSea Spectorという半潜没型USVを物資輸送に用いる試験を実施している。まず,沖縄の第31戦闘兵站大隊と第12沿岸兵站大隊が,1隻ずつを用いて試験運用を開始。それに続いて4月初頭から,米本土東岸のノース・カロライナ州キャンプ・レジューンの第8戦闘支援大隊も試験運用を開始した。なお,沖縄で運用しているUSVは,一時的な配備から恒久的な配備に切り替わると報じられている。 このUSVは,麻薬密輸業者が使用している半潜没艇にヒントを得て考案されたもので,ALPV(Autonomous Low-Profile Vessel)と呼ばれる。その名のとおりに自律航行が可能で,水上に露出するシルエットが小さいため隠密性が高い。そして航続距離が長いので,遠方までの輸送が可能とされる。具体的には,5トンのペイロードを搭載して2,000浬(3,704キロ)の航行が可能という。 ALPVは主としてRGM-184A NSM(Naval Strike Missile)を車載化した,NMESIS(Navy Marine Expeditionary S
米国防総省が,新たなUUV調達計画として,CAMP(Combat Autonomous Maritime Platform)を立ち上げた。「敵対的な環境下における有効性の最大化を企図したもの」と説明されており,航続性能は1,000浬(1,852キロ),最大潜航深度は200メートル超を実現するとしている。これを用いて,海底に各種ペイロードを展開するとの考え。また,費用対効果を重視するとしている。運用に際しては,民間の貨物船やその他の輸送手段を活用する考えであるという。(DefenseNews 2025/4/22)
4月5日にコネチカット州のニュー・ロンドン潜水艦基地で,ヴァージニアVirginia級攻撃原潜の24番艦アイオワIowa SSN-797の就役式典が行なわれた。 また,BAEシステムズはジェネラル・ダイナミクス傘下のエレクトリック・ボート部(GDEB)から,ヴァージニア級ブロックⅥ用のVPM(Virginia Payload Module)のミサイル発射筒を7,000万ドルで受注した。 これに加え海軍シー・システムズ・コマンド軍団(NAVSEA)は4月下旬に,GDEBとハンチントン・インガルスのニューポート・ニューズ造船所に,ヴァージニア級2隻の建造契約を発注した。対象は2024年度建造分のSSN-812とSSN-813で,ブロックⅤの11,12隻目にあたる。ヴァージニア級は現在,24隻が納入済みで,さらに16隻を発注済み。(US Navy 2025/4/4,BAE Systems 2025/4/2,NAVSEA 2025/4/30)
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