艦船ニュース
デンマークのモルスリニエンの新造カーフェリー,ネルトゥスNerthusが5月に竣工した。設計をデンマークのOSKデザインが手掛け,トルコのジェムレ造船所が建造。5,540総トン,全長116.8メートル,船客600人,車両188台を積載し,20〜25分でフル充電可能な3.1MWhのバッテリーを搭載している。同船は5月中旬造船所を出て6月3日デンマークに到着,当初モルスリニエン傘下アルスリニエン運航のアルス島~フュン島航路に入る予定だったが,2番船の建造遅れもあって,6月16日から当面,夏期に貨客が増加するシェラン島カロンボーとサムソー島バレンを結ぶ航路に就航した。 (MOLSLINJEN)
旅行大手HISグループのクルーズプラネットは6月2日,北欧スタイルのラグジュアリー船バイキング・エデン(招商伊敦Zhao Shang Yi Dun。48,842総トン,船客930人,2017年竣工)を年末年始にチャーターし「瀬戸内海・鞆の浦・沖ノ島周遊・湯めぐりニューイヤークルーズ8日間」を実施すると発表した。2025年12月27日に神戸を出港,翌年1月3日に神戸に戻る日程で,瀬戸内海を航行し鞆の浦,松山,別府,釜山,高知を巡る。料金は2名1室で1人47万8,000円から164万円で,往復に新幹線,航空機を利用したプランも販売する。 (招商維京游輪)
独マイヤー・ヴェルフトから4月10日に引き渡された郵船クルーズの飛鳥Ⅲが,6月2日,横浜に回着した。同日は横浜港開港記念日でもあり,桟橋には大勢の人が訪れ新船を出迎えた。来たる7月11日に命名式を行ない,同20日にデビューする予定。船内はまだ一部の設備や装備品が備わっておらず,約1カ月かけて準備を進める。52,265総トン,全長239.0メートル, 幅29.8メートル,吃水6.7メートル,主機三元燃料(LNG/低硫黄燃料油/マリンガスオイル)ディーゼル・エレクトリック,航海速力20.0ノット,船客定員740名,乗員約470名。 (編集部)
石垣市の商船やいまが運航する石垣島と台湾の基隆を結ぶ航路が9月からスタートする見通しとなった。昨年11月に韓国のパンスター・ドリームPanStar Dream(21,535総トン,船客545人,貨物180TEU相当積載,1997年竣工。元さんふらわあ くろしお)の購入契約を結び,6月に引渡しを受けるとされた。船名はヤイママルYaimamaru(やいま丸)となり,ヤイマ・ラインのブランドで,所要時間約7時間で週2〜3往復する模様。商船やいまは石垣市主導で昨年9月に設立され,航路開設準備を進めてきた。2008年に廃止された同市と台湾の定期航路(有村産業運航)が17年振りに再開する。 (ヤイマ・ライン)
独TUIクルーズの新造船マイン・シフ・フローMein Schiff Flowの進水式が,5月30日,伊フィンカンティエーリ造船所モンファルコーネ工場で行なわれた。同社最大となる「InTUItionクラス」2番船で,去る2月に竣工したマイン・シフ・リラックスMein Schiff Relaxと同型。158,640総トン, 船客3,984人,二元燃料機関によりLNGとMGO(マリンガスオイル)に対応し,陸上給電設備も備えて停泊中の排出ガスをほぼゼロにできる。来年8月中旬の就航予定が,7月初旬に早まる見込みでクルーズが4本追加発表された。同年10月まで地中海で運航後は,2027年3月まで中東で就航する予定。 (TUI CRUISES)
中日国際輪渡(日本総代理店日中国際フェリー)は,上海〜阪神航路の鑒真号Jian Zhen Hao(19,948総トン,船客定員192人,コンテナ積載数338TEU,2024年竣工)の旅客扱いを6月下旬から開始する。5月30日付けで業界紙が報じた。コロナ禍による2020年1月の休止以降は貨物だけの扱いとなり,コロナ後も上海の旅客ターミナル改装遅延で休止が続いていた。6月28日上海発,30日大阪着便から再開の見込み。僚船の新鑒真Xin Jian Zhen(14,543総トン,船客345人,コンテナ250TEU積載,1994年竣工)は引き続き貨物輸送だけで運航する。 (日中国際フェリー)
米ロイアル・カリビアン・インターナショナル(RCI)の新造船スター・オブ・ザ・シーズStar of the Seasが海上試運転を無事終了した。5月20日から8日間にわたって実施された。「アイコン・クラス」の2番船で,248,663総トン,全長364.75メートル,船客5,610人,フィンランドのマイヤー・トゥルク造船所で建造が進められている。来たる8月からフロリダ州ポート・カナヴェラル発着のカリブ海クルーズでデビュー予定。 (RCI)
公益財団法人発明協会は5月27日,令和7年度(2025年度)の「全国発明表彰」を発表,その中の「WIPO賞」(WIPO:世界知的所有権機関)として,商船三井(MOL)や大島造船所などが開発し実船導入した風力補助推進システム「ウインドチャレンジャー」が,「風力推進船の帆の高さが伸縮可能な硬質翼の発明」(特許第5318008,発明の名称:帆走船)として選ばれた。この発明品は松風丸(58,209総トン) とグリーン・ウインズGreen Winds(36,498総トン)の撒積船2隻に搭載され,1航海平均約5~8パーセントの燃料節減効果を確認済み。今後撒積船7隻,LNG船2隻に順次搭載の予定。 (商船三井)
日本郵船(NYK)は5月26日,日本初のバッテリー駆動電動作業船「e-Crea(エクレア)」が5月23日に竣工したと発表した。同グループの京浜ドック子安工場で建造され,同工場でタグボートの入出渠時の補助作業に従事する。全長約9.0メートル,幅約3.0メートル,深さ約1.7メートル,最大乗員14名。発電機を搭載しない日本初のバッテリー駆動作業船(NYK調べ)で,狭い場所での作業に適した小型船体に必要機器を集約した。船名は京浜ドック社内公募により,電気の「e」とラテン語で「創造する」を意味する「Creare」から取られた。丸くぽってりした船型からお菓子のエクレアをイメージし,同社の経営理念「創・造・楽」を象徴している。 (日本郵船)
去る5月22~24日,今治市のテクスポート今治と今治国際ホテルをメイン会場に,国際海事展「バリシップ2025」(インフォーママーケッツジャパン主催)が開催された。8回目となる今回は「今治で未来と出会う」をテーマに,過去最多となる24カ国380社余の造船や船舶機器メーカーなどが出展。次世代燃料による脱炭素化など海事産業の未来を切り拓く最新技術を展示し,シップ・オブ・ザ・イヤーを受賞した「HANARIA」の見学会も行なわれ,来場者総数は約18,800名にのぼった。一般公開日は今治造船本社工場や新来島どっく大西工場で工場見学会や船の見学会も実施され,家族連れなど約3,200人が来場した。 (新来島どっく/今治造船)
商船三井は5月23日,LNG燃料の新造VLCCを,出光タンカーとの長期用船契約に投入すると発表した。中国COSCOシッピングと川崎重工合弁の大連中遠海運川崎船舶工程(DACKS)で建造され,2027年に竣工する予定。約309,000重量トン,全長339.5メートル,幅60.0メートルで,国内石油会社向けに定期用船される初めてのLNG二元燃料VLCCとなる。2050年までのネットゼロ・エミッション達成を掲げる商船三井は,従来燃料油より約25 ~30パーセントCO2排出の少ないLNG燃料を積極的に導入し,2030年までのLNG/メタノール燃料船90隻投入を目指しており,2025年3月時点で本船を含め約40隻のLNG燃料船を整備(うちVLCC6隻)している。 (商船三井)
ドイツのMANエナジー・ソリューション(MAN ES)は5月20日,世界最強力の2ストローク・メタノール燃料エンジンを6月に納入すると発表した。中国のライセンシーCSSC-MESディーゼル社(CMD)で製造しているMAN B&W 12G95ME-C10.5-LGIM型で,定格出力82,440kW/80rpm。建造中の24,000TEU型コンテナ船12隻シリーズに搭載する12基の初号機になる。このうち7隻はOOCL向けに南通中遠海運川崎船舶航程(NACKS)で建造,5隻はCOSCOシッピング向けに大連中遠海運川崎船舶航程(DACKS)で建造される。 (MAN ES)
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