艦船ニュース
インド海軍は現用のMiG-29Kフルクラム戦闘機を代替する空母搭載用の戦闘 機として,ダッソー・ラファルを26機調達する決定を下した。この件ではボー イングのF/A-18E/Fスーパー・ホーネットが競合していたが,すでにインド空 軍が36機の調達を決めているラファルに軍配が上がった。
7月7日に,米サウス・カロライナ州チャールストンにある原子力機関訓練校 (Naval Power School)で,オーストラリア海軍の士官3名が訓練課程を修了 した。課程の期間は6カ月間で,空母や潜水艦が搭載する原子力主機の運転に ついて学習するもの。さらに,年内に70名あまりが原潜乗組みのための訓練課 程を始める予定になっているが,こちらは自国内,南オーストラリアと西オー ストラリアで訓練を実施することになっている。
米コースト・ガードで用途廃止になったアイランドIsland級カッターが2 隻,重量物運搬船で運ばれて,7月4日にギリシアのサラミス海軍基地に到着し た。2隻の旧船名はアダックAdak WPB-1333とアクイドネックAquidneck WPB-1309。いずれもバーレーンのマナマからギリシアに搬入された。この後, 数週間以内にランゲルWrangell WPB-1332とモノモイMonomoy WPB-1326も加わ る予定。この4隻は整備・改修を実施した後で,ギリシア海軍で再就役するこ とになっている。
サーブはオランダのダーメン造船所と組んで,オランダ海軍向けにワルラス Walrus級の後継となる潜水艦の売り込みを図っている。そして7月28日に 「Expeditionary Submarine C718」の提案を実施したと発表した。外見はスウ ェーデン向けのA26型と似ているが,船体を延長して大型化,名称どおりに遠 隔地への展開能力を高めたものとみられる。
スウェーデン海軍は,現用のコルベットよりも大型の新型水上戦闘艦ルレオ Luleo級4隻の建造を決定した。予定引渡し時期は2030年頃で,詳細はこれから 詰めていくとの説明。
ドイツのマイヤー造船所で6月29日,ドイツ海軍向け707型給油艦1番艦の鋼 材切出しがスタートした。同級は2隻の建造を計画しており,NVLグループ(旧 リュールセン)とマイヤーが組んで担当する。建造はマイヤーがロストックの 造船所で行ない,NVLはプロジェクト管理や艦艇固有のパーツの調達などを担 当。
BAEシステムズは7月6日,新型艦載ミサイル発射機NGELS(Next Generation Evolved Sea Sparrow Missile Launch System)の開発契約を3,700万ドルで受 注したと発表した。これは空母や強襲揚陸艦といった“フラット・トップ”に 装備する新型の個艦防御用ミサイル発射機で,RIM-162 ESSM(Evolved Sea Sparrow Missile)ブロックⅠ,同ブロックⅡなどに対応する。 NGELSは現行の旋回式Mk29と異なり固定式で,以前に同社が開発したADL (Adaptable Deck Launcher)の経験を活用する。また,Mk41垂直発射システ ムのサブシステムを活用するとともに,ESSM用のMk25クワッド・パック・キャ ニスターを組み合わせるとしていることから,Mk41用のキャニスターをADLの ような固定式発射機に組み込むものと分かる。
RTXのレイセオン部門(旧レイセオン・ミサイルズ&ディフェンス)は米海軍 シー・システムズ・コマンド(NAVSEA)から,ズムウォルトZumwalt級駆逐艦 が搭載する艦内コンピューター・システムTSCE(Total Ship Computing Environment)のハードウェアを対象とするテクニカル・リフレッシュ契約を 受注した。これは極超音速ミサイルCPS(Conventional Prompt Strike)の搭 載に伴うもので,陸上試験施設向けの機材も契約に含む。CPSの4連装発射筒は 直径87インチ(2,210ミリ)で,155ミリ単装砲を撤去した跡地に3基搭載す る。
米海軍シー・システムズ・コマンド(NAVSEA)は,ジェネラル・ダイナミク ス傘下のバス鉄工所とハンチントン・インガルス(HII)傘下のインガルス造 船所に対してそれぞれ別個に,新型駆逐艦DDG(X)の予備設計契約を発注し た。契約額は非公開,契約期間は2024年7月までとなっている。
6月29日,第10管区海上保安本部は,新造PLH搭載用のスーパーピューマ225型ヘリコプター4機の愛称を“おおたか”1号,2号と“ゆみわし”1号,2号に決定した。“おおたか”が巡視船“あさなぎ”(PLH-43),“ゆみわし”が巡視船“ゆみはり”(PLH-44)搭載用で,鹿児島海上保安部に配備される。
7月1日,舞鶴の海上保安学校で五森祭が開催された。演奏会やカッター・レースなどの各種イベントのほか,巡視船“みうら”(PL-22)の体験航海や学生生活・業務説明などのオープン・キャンパスも実施され,市民ら約1,700名が来場した。
6月22日,海保と海自は有事を想定した初の実動訓練を実施した。 この訓練は伊豆大島沖で行なわれ,巡視船“さがみ”(PLH-03)のほか,海自から護衛艦“やまぎり”,SH-60K哨戒ヘリコプターが参加し,海自が周辺海域のパトロールを実施し,“さがみ”が離島の住民らを安全な地域に避難させる想定であった。 なお,訓練に参加した巡視船“さがみ”にはオレンジ色地に青色の正三角形をあしらった特殊標章が掲げられていた。
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