艦船ニュース
イギリスとオランダが次世代揚陸艦を共同調達する話が出ていたが,これは 中止になり,それぞれ別個に計画を進めることになった。ただし,相互運用性 や共通化は可能な限り追求するとしている。
タレスは2月28日に,英海軍向けのインスピレーションInspiration級こと 31型フリゲイトで使用するミッション・システムの工場領収試験(FAT: Factory Acceptance Test)が完了したと発表した。このシステムは,指揮管 制装置,統合通信システム,統合艦橋システムで構成する。このうち統合通信 システムについては,2023年9月にイギリス現地法人のタレスSIXで試験を済 ませていた。
米海兵隊の戦闘研究所(MCWL:Marine Corps Warfighting Laboratory) は,洋上支援船レゾリューションResolutionを用船し,カリフォルニア州キャ ンプ・ペンドルトンのデル・マール泊地で,EABO(Expeditionary Advance Base Operation)用に導入を計画している新しい小型揚陸艦LSMのための試験 を実施している。 レゾリューションは,全長77.4メートル,幅16.5メートル,吃水3.7メート ル。同船を改修して,船尾に長さ約110フィートのランプ(42フィート,24フ ィート,44フィートに三分割して折りたたむ構造),揚陸時に船を安定させる ための支柱4本,ランプを支える2本のタワーを追加設置した。そして同船を 使い,なにをどれぐらい搭載できて,なにができるかを実地に試している。な お,現在は船尾のランプを地上に降ろして達着させるのに25分を要している が,もっと迅速化したいとの考えがある。
米ミサイル防衛局(MDA)と米海軍は3月28日,イージスBMDによる弾道弾迎 撃試験FTM-32(Flight Test Aegis Weapon System 32)“Stellar Laelaps” を成功裏に実施した。 使用した標的は,ノースロップ・グラマン製のMRBM(Medium-Range Ballistic Missile)標的,MRBM T3C2(MRBM Type 3 Configuration 2)で, これをカウアイ島の太平洋ミサイル試験場から発射。迎え撃ったのは駆逐艦プ レブルPreble DDG-88で,使用したミサイルはSM-6デュアルⅡのSWUP (Software Upgrade)適用型ブロックIA。SM-6による弾道弾迎撃試験は7回 目,そのうちSM-6デュアルⅡブロックIAによるものは4回目。 なお,この試験にはアーレイ・バークArleigh Burke級フライトⅢの一番手
米海軍は年初から,カルロス・デル・トロ海軍長官の指示で,艦艇建造に関 する評価作業を実施した。そこでまとめられた報告書では,さまざまな艦艇建 造計画におけるスケジュール遅延が取り上げられている。 まず,FFG(X)ことコンステレーションConstellation級フリゲイトは,ネ ームシップの納入が当初予定の2026年から3年遅れとなる見込み。詳細設計の 作業がまだ完了していないほか,造船所が人手不足に見舞われている。そし て,さまざまな要求を反映させる過程で,ベースとなったFREMM(Fregata Europea Multi-Missione)フリゲイトとの共通性が85パーセントから15パーセ ント未満にまで低下した。 戦略原潜ディストリクト・オブ・コロンビアDistrict of Columbia SSBN-826は,ハンチントン・インガルス(HII)が担当する艦首セクションの 建造遅延やサプライ・チェーンの問題から,12~16カ月の遅延が見込まれる。 それ以外では,空母エンタープライズEnterprise CVN-80で16~18カ月,ヴ ァージニアVirginia級攻撃
米バイデン政権は3月11日,2025会計年度の予算教書をリリースした。その 詳細は7月号で報じる予定なので,ここでは海軍の艦艇に関わる概略をまとめ ておく。 艦艇建造の分野では,戦闘艦6隻の新造を盛り込んでいる。内訳は,アーレ イ・バークArleigh Burke級駆逐艦フライトⅢが2隻(65億ドル),コンステ レーションConstellation級フリゲイトが1隻(7番艦,12億ドル),サン・ アントニオSan Antonio級揚陸艦フライトⅡが1隻(16億ドル)。潜水艦はヴ ァージニアVirginia級攻撃原潜とディストリクト・オブ・コロンビアDistrict of Columbia級戦略原潜を1隻ずつ(169億ドル)。 ジェラルドR.フォードGerald R.Ford級空母の建造費は複数年にわたる分割 支出で,エンタープライズEnterprise CVN-80の8年目分と,ドリス・ミラー Doris Miller CVN-81の7年目分,
海上保安庁は2月18~3月9日の間,外国海上保安機関に対する海上保安能力向上支援の専従部門である海上保安庁MCT(Mobile Cooperation Team)や機動防除隊(National Strike Team)所属の職員,刑事課職員,門司海上保安部(第7管区)所属の巡視船“きくち”(PM-26)乗組員,海上保安学校門司分校教官など6名をフィリピンへ派遣した。この支援は日本政府が推進する「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現を目的として行なわれたものである。 同支援では,同国コースト・ガード職員に対して,初動捜査および指紋採取・証拠保全などの鑑識技能に関する講習や実技指導を実施した。
3月28日,海上保安庁は飛行機2機の除籍を行なった。除籍されたのは北九州航空研修センター所属であったSA-395あまつばめ5号(セスナ172型)と羽田航空基地所属であったMA-722みずなぎ1号(ボンバル300型)。 前者は2023年4月18日に大分県宇佐市で訓練飛行中に不時着したもので,後者は本年1月2日に能登半島への救援物資を輸送する任務中に羽田空港で日本航空の旅客機と衝突し全損したもの。
3月25日,灯台見回り船“げんうん”(LM-206)が解役された。本船は平成7年度計画により若松造船で建造された“はくうん”型の9番船で,平成8年3月に就役した。配属先は徳山海上保安部(第6管区)。公称船型は23メートル型。総トン数50トン。
4月15日,巡視船“しきしま”(PLH-31)が解役された。平成元年度(1989年度)補正計画で石川島播磨重工東京工場にて建造され,平成4年4月に就役した。当初はプルトニウム海上輸送の護衛用だったが,これは1回のみの実施になり,その後は海外派遣や南西方面での領海警備などの任務に従事した。なお,本船の解役式典は非公開で実施された。 公称船型はヘリコプター2機搭載型。配属先は就役時が横浜(第3管区)で,後に鹿児島海上保安部(第10管区)へ転属した。総トン数7,175トン,主兵装35ミリ連装機銃2基。
3月14日,巡視船“あまみ”(PL-204)が三菱重工マリタイムシステムズ玉野本社工場で進水した。本船は令和3年度補正計画で建造された“みやこ”型の4番船で,公称船型は3,500トン型。総トン数約3,500トン,兵装40ミリ単装機銃2基。
3月13日,“れいめい”型巡視船4番船の命名・進水式が三菱重工下関造船所江浦工場にて行なわれた。船名は“しきしま”(PLH-31)と命名された。これまで本型は夜明けに関連する言葉を命名してきたが,本船は4月15日に解役された日本の古称である同名の巡視船の船名を引き継ぐことになった。 本船は令和3年度補正計画で建造され,公称船型はヘリコプター2機搭載型。総トン数7,300トン,主兵装40ミリ単装機銃2基,搭載機ヘリコプター1機。
Showing 12 of 4150 total posts