艦船ニュース
フィンカンティエーリ傘下のマリネット・マリーンは米海軍シー・システム ズ・コマンド(NAVSEA)から,コンステレーションConstellation級フリゲイ トの詳細設計・建造について,オプション契約分を10億4,453万ドルで受注し た。5,6番艦(FFG-66,67)が対象で,契約期間は2030年4月まで。 このうちFFG-66について,5月24日にニューヨーク艦隊週間の席で,ハミル トンHamiltonと命名することが明らかにされた。財務長官を務めて,米コース ト・ガードを創設したアレクサンダー・ハミルトン(Alexander Hamilton)に ちなむ命名。 そのコンステレーション級では,すでに報じられている建造工程の遅延に加 えて,重量超過の問題が露見している。米会計検査院(GAO)の報告書による と,10パーセントの重量増加が発生して,将来の能力向上に備えて確保してい たマージンを食い潰しているとのこと。それを受けて海軍では,昨年12月から 審議を実施しているほか,速度性能に関する要求引下げの検討をしていること も明らかにした。 スケジュール遅延の原因は,リードシ
ジェネラル・ダイナミクス傘下のナショナル・スチール&シップビルディン グ(NASSCO)で建造したジョン・ルイスJohn Lewis級給油艦の3番艦アール・ ウォーレンEarl Warren T-AO-207が,5月7日に米海軍に引き渡された。 同じジェネラル・ダイナミクスのバス鉄工所(GDBIW)で建造したアーレイ ・バークArleigh Burke級フライトⅡA駆逐艦ジョン・バジロンJohn Basilone DDG-122は3月から試験航海を始めていたが,5月23日に領収試験が完了し た。 5月19日にオースタルUSAで,インディペンデンスIndependence級沿海域戦 闘艦の殿艦,ピーアPierre LCS-38の命名式が行なわれた。艦名はサウス・ダ コタ州の州都の名前にちなむもので,この名前を持つ艦は2隻目。 そのオースタルUSAは,新型音響測定艦T-AGOS-25について,5億1,648万ド ルのオプション契約を受注した。ネームシップを対象とする先行調達と,詳細 設計・建造の継続分。SWATH(Small Waterplane Area
5月13日,海上保安庁は「海上保安レポート2024」を発刊した。 今年は「海をかけるひと」をテーマに,特集で海上保安官という「ひと」に着目し,海上保安庁の任務・体制や海上保安業務の紹介に加えて,海上保安官の1日の仕事内容,現場などで活躍する海上保安官の声を多く盛り込み,海上保安官の仕事紹介に多くの誌面を割く構成となっている。発行は日経印刷株式会社で定価は税込みで1,540円。
海上保安庁は,5月11~21日にかけて,外国海上保安機関に対する海上保安能力向上支援の専従部門である海上保安庁MCT(Mobile Cooperation Team)所属の職員4名をマーシャル諸島共和国に派遣し,同国海上保安機関職員に対して能力向上支援を行なった。 この活動では,救助資機材を活用した複数人の漂流者救助訓練や実践的なロープ・ワーク訓練,海上保安庁による安全運航チェック体制の紹介と安全運航チェック・リストを参考にした船艇点検研修が実施された。なお,この活動は公益財団法人日本財団・笹川平和財団の支援のもと行なわれている。
5月9日,渡邉海上保安監は,米国コースト・ガード太平洋方面司令官と日米韓海上保安機関連携にかかる意向確認書の署名をカリフォルニア州アラメダの米コースト・ガード太平洋方面基地にて実施した。 本意向確認書は昨年8月の米国キャンプ・デービッドで開催された日米韓首脳会談で発表された日米韓首脳共同声明「キャンプ・デービッドの精神」に基づくもので,3カ国の海上保安機関が連携協力し、アジア・大洋州の国々に対して、海上保安能力向上を支援する意向を記している。 この署名の前に,渡邉海上保安監とティアンソン太平洋方面司令官による日米連携の進捗確認と意見交換を目的とする会談が行なわれている。
去る4月25日,第6管区海上保安本部は宇和島湾を測量した明治時代の海図の複製品2点を宇和島市に寄贈した。今回の複製海図贈呈は,宇和島海上保安署創設60周年を記念し,地域との更なる連携を目指すために実施された。この海図は宇和島市立歴史資料館にて開催される特別展「海図で見る宇和島の歴史」で6月23日まで公開される。
4月22日,練習船“こじま”が船艇初級幹部向けの遠洋航海のため呉を出航した。本年度の航海は4月22~7月25日の95日間で総航程約19,200海里,サンフランシスコ,ホノルル,グアム,コロール,シンガポールの寄港を予定している。出航式典では海上保安大学校応援団によるエールなど同大学校在校生らによる盛大な見送りが行なわれた。 なお,本航海に実習生として参加するのは,海上保安大本科70期を中心とした42名(うち女子10名)。この後,本船は5月10日にサンフランシスコに到着した。
4月24日〜5月9日,以下の中国艦艇が,日本近海に出現した。 ▷4月24日午前4時頃,海上自衛隊は魚釣島(沖縄県)の北西約80キロの海域を南進する旅洋Luyang III型駆逐艦2隻(包頭Baotou,紹興Shaoxing)を確認した。これらは26日に奄美大島(鹿児島県)と横当島(鹿児島県)との間の海域を南西進し,東シナ海へ向けて航行したことが確認されている。 これらに対し海上自衛隊は,第13護衛隊所属の“じんつう”(佐世保),第1掃海隊所属の“ひらど”(横須賀),第1航空群所属のP-1哨戒機(鹿屋)および第5航空群所属のP-3C(那覇)により,警戒監視・情報収集を行なった。 ▷5月5日午前10時頃,海上自衛隊は,草垣群島(鹿児島県)の南約40キロの海域において,同海域を東進する江凱Jiangkai II型フリゲイトの常州Changzhou,江島Jiangdao型コルベットの六安Luanの計2隻を確認した。その後,2隻は大隅海峡を東進し,
5月20日,令和6年度遠洋練習航海部隊が,東京港晴海埠頭から西回り世界一周の遠洋航海に出港した。期間は5月20日〜11月11日の175日間,総航程は役35,000浬(約65,000キロ)。 派遣艦艇は練習艦“かしま”“しまかぜ”で,2隻には練習艦隊司令官西山高広海将補以下,第74期一般幹部候補生課程修了者約190名(うち女性約30名)を含む約570名が乗艦している。訪問国(寄港地)は以下のとおり。ブルネイ(ムアラ),セーシェル(ビクトリア),南アフリカ(ケープタウン),セネガル(ダカール),イタリア(ナポリ),トルコ(イスタンブール),スペイン(バレンシア),ドイツ(ハンブルク),イギリス(ロンドンおよびサウザンプトン),アメリカ(ノーフォークおよびハワイ),メキシコ(アカプルコ)。
4月11日〜5月10日,海上自衛隊は各国海軍と以下の共同訓練を実施した。 ▷日米韓共同訓練,4月11〜12日,東シナ海で実施。参加部隊は海自が護衛艦“ありあけ”,米海軍が空母1隻,駆逐艦3隻,P-8A対潜哨戒機,韓国海軍が駆逐艦1隻。訓練項目は各種戦術訓練(LINKEX,海上阻止訓練,捜索救難訓練,対潜戦)およびPHOTOEX。 ▷日米共同訓練,4月12〜13日,東シナ海から四国沖に至る海空域で実施。参加部隊は海自が護衛艦“ありあけ”,米海軍,が空母1隻,駆逐艦2隻,P-8A。訓練項目は各種戦術訓練。 ▷日米共同訓練,4月16日,沖縄東方の海空域で実施。参加部隊は海自がP-3C哨戒機,米海軍がP-8A。訓練項目は各種戦術訓練(LINKEX)。 ▷日米共同訓練,4月18〜19日,日本周辺(太平洋上)で実施。参加部隊は海自がP-3C哨戒機,米海軍がP-8A。
海上自衛隊は,令和6年度インド太平洋方面派遣(Indo-Pacific Deployment 2024: IPD24)に,護衛艦“いずも”“かが”以下の艦艇などを派遣している。 派遣期間は5月3日〜12月15日で,派遣部隊は第1水上部隊が輸送艦“くにさき”およびLCAC2隻,第2水上部隊が護衛艦“いずも”“はぐろ”“ありあけ”,第3水上部隊が護衛艦“のしろ”,第4水上部隊が護衛艦“かが”,第1航空部隊がP-1哨戒機1機,第2航空部隊がP-1哨戒機1機,潜水艦部隊が潜水艦数隻。このほか海上自衛隊の特殊部隊である特別警備隊から派遣特別警備小隊が訓練に参加する。 訪問予定国はアメリカ,インド,オーストラリア,キリバス,トンガ,バヌアツ,パプア・ニューギニア,パラオ,フィジー,
4月20日午後10時38分頃,伊豆諸島鳥島の東約150浬の海域で,訓練中のSH-60K哨戒ヘリコプター2機(16号および43号機)が墜落した。事故当時,墜落した2機はほかのヘリコプター1機と,夜間,潜水艦の探知訓練を行なっていたもので,当日の訓練にはヘリコプター6機,艦艇8隻が参加していた。 その後に回収されたフライト・レコーダーの解析によると,墜落した2機は空中で衝突したと見られる。墜落機のうち,1機は大村航空基地,もう1機は小松島航空基地の所属機で,それぞれ別の護衛艦から発進していた。 両機には機長,副操縦士,航空士2名がそれぞれ搭乗しており,5月11日現在,遭難した8名のうち,1名の遺体が回収されたが,残る7名は行方不明となっている。なお,海上自衛隊は,フライト・レコーダーの解析後,墜落の直接原因が衝突によるものと判明したことを受けて,それまで見合わせていたSH-60J/Kの飛行訓練を,5月3日以降は単機での訓練に限り再開している。
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