米カーニバル・クルーズ・ライン(CCL)が創業50周年を迎え,各地で記念行事が行なわれた。3月11日の営業運航開始日には,最初の出港地となったマイアミに停泊中のカーニバル・コンクェストCarnival Conquestで記念パーティーを開催した。前日には創業時の最初の寄港地となったバハマのナッソーで式典を開いている。特別クルーズも行なわれ,第1弾として2月20日にカーニバル・ミラクルCarnival Miracleがロング・ビーチを出港,3月発までの各船で記念イベントなどを行なった。また特別クルーズ実施中の配下船がメキシコのコスメル近海やバハマ沖などに集結し,50周年を祝った。同社は1972年に創業,3月11日に旧カナディアン・パシフィックの北大西洋横断客船エンプレス・オブ・カナダEmpress of Canadaを改造したマルディグラMardi Grasでクルーズを開始した。 写真は記念セレモニーで,ケーキにナイフを入れるクリスティーン・ダフィCCL社長(中央)と,親会社カーニバル・コーポレーションのミッキー・アリソン会長(左)。下はコスメル近海に集結した7隻。 (CCL)
米ヴァイキング・クルーズのミシシッピ川クルーズ用新船ヴァイキング・ミシシッピViking Mississippiが,去る3月7日,ルイジアナ州ホーマのラシップ造船所で進水した。来たる6月からニュー・オーリンズ(ルイジアナ州)~セント・ポール(ミネソタ州)間のクルーズに就航する予定。長さ137.2メートル,幅22.8メートル,主機ディーゼル・エレクトリックで,船客定員は386名,乗員148名。5層のデッキに広さ25~95平方メートルの客室193室のほか,レストランやラウンジなどの公室を備え,インフィニティ・プールも設ける。外洋クルーズ船で馴染みの北欧デザインを採用するという。客室は全室専用ベランダまたはフレンチバルコニー付きである。 (VIKING RIVER CRUISES)
JR九州高速船は3月3日,博多~門司航路を開設してクイーンビートルによる国内間輸送を始めると発表した。日韓航路の旅客輸送の全面休止が続く中,パナマ船籍から日本船籍への変更が3月中に完了するのに伴い,国内2港間のみの営業運航が可能となった。その第1段として博多~門司を開始する。3月に発表された運航日は4月10日,24日,30日,5月8日,15日,29日,6月5日,12日,25日で,博多港発9:00,門司港着11:45,門司港発16:00,博多港着18:45の1日1往復。博多は国際ターミナル(中央埠頭),門司は門司港レトロ観光物産館(門司11号岸壁)に発着する。料金はスタンダードクラス6,600円,ビジネスクラス9,100円である。 (JR九州高速船)
郵船クルーズは3月4日,飛鳥Ⅱの夏商品を発表した。5月30日発から8月21日発まで22本を実施する。夏の定番の祭りや花火鑑賞クルーズが数多く組まれ,船上でも盆踊りや縁日を開催して日本の夏を満喫する。船だからこそ見られる風景にスポットを当てたクルーズでは「しまなみ周遊」や「しまなみ探訪」「島めぐり」のコースを楽しむ。そのほか,6月の横浜発着12日間の日本一周では長崎,金沢,青森などを巡り世界遺産の地を訪れる。「A-styleクルーズ~夏彩~」や加山雄三名誉船長乗船の「若大将クルーズ」など,恒例のクルーズも組まれている。 (郵船クルーズ)
3月3日,フェリーさんふらわあ運航の大型カーフェリー“さんふらわあ くれない”が,三菱重工下関造船所で進水した。式では長野恭紘別府市長の命名の後,支綱を切断,薬玉が割れ,船台を滑り降りた。本船はわが国初のLNG燃料フェリーで,三菱造船に2隻発注されたうちの1番船。来たる12月に引き渡され,2023年1月から現有の“さんふらわあ あいぼり”(9,245総トン,1997年竣工)の代船として大阪~別府航路に就航する予定。17,300総トン,全長199.9メートル,幅28メートルで,LNG燃料と重油を使用できる二元燃料(Dual Fuel)主機を2基搭載し,航海速力22.5ノット,船客定員716名,13メートル・トラック137台積載。既存船よりトラック積載数を大幅に増やし,ドライバーズルームを拡充。旅客向けには大浴場面積を2倍,レストラン席数を1.5倍に拡大するほか,3層吹抜けのアトリウムを設けるなど,ゆとりある開放的なパブリックスペースを設置する。引き続き建造される2番船“
日本財団の無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」の一環として,日本海洋科学が代表のDFFAS(Designing the Future of Full Autonomous Ship)コンソーシアムは,去る2月26日~3月1日,無人運航機能を装備した内航コンテナ船“すざく”(749総トン)と陸上支援センターを用い,東京港~津松阪港~東京港の往復約790キロで,遠隔操船や陸上支援などを含む無人運航実証実験を実施した。1日当たりの航行隻数が約500隻(東京湾)という輻輳海域で無人運航したのは世界で初めて。今回の成功により,船舶の安全航行や労働負荷低減への寄与が期待されるのはもちろん,内航船業界が抱える船員高齢化や労働力不足の解決とともに,陸上支援センターでの遠隔操船の実証により,船員の新たな働き方や労働力の創出も期待されている。 (日本財団)
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて,欧米のクルーズ船社はロシアへの寄港中止,黒海クルーズの見直しなどを発表しており,その数は20社を超えた模様だ。米カーニバル・コーポレーションは傘下8船社のサンクト・ペテルブルグ寄港を取り止める。同地はバルト海クルーズの人気寄港地だが,プリンセス・クルーズ,シーボーン,アイーダ・クルーズがコース変更や代替寄港地を順次発表している。中国発着でウラジオストク寄港を予定しているコスタ・クルーズはコース変更の見通しという。ロイアル・カリビアン・インターナショナル,MSCクルーズ,ウインドスター・クルーズ,TUIクルーズもサンクト・ペテルブルグ寄港を取り止め。またウインドスターはウクライナのオデッサ,ロシアのソチに寄港する黒海周遊クルーズを中止し,TUIは黒海クルーズのコースの大幅な見直しを行なう。そのほかノルウェージャン・クルーズ・ライン,ヴァイキング・オーシャン・クルーズなども,寄港中止やクルーズ中止などの対応を検討中とされる。
米オーシャニア・クルーズの新造船ヴィスタVistaの進水式が伊フィンカンティエーリ造船所のセストリ・ポネンテ工場で行なわれた。式典が2月25日に行なわれ,建造ドックに注水された。2隻の建造が決まっている次世代船アリューラ・クラスの1番船で,約67,000総トン,船客1,200人,乗組員800人,12カ所のレストラン,8カ所のバー,ラルフローレンホーム・ブランドでまとめられたスイートルームやライブラリーなども造られる。2023年4月14日にローマからバルセロナへの処女航海に就き,ヨーロッパ海域で運航後,北米,カリブ海などで稼働する。 (OCEANIA CRUISES)
1月20日に液化水素積荷基地であるオーストラリアのヘイスティングス港(ヴィクトリア州メルボルン近郊)到着した“すいそ ふろんてぃあ”(7,849総トン)は,同地を1月28日に出港し,去る2月25日神戸に帰着,液化水素の荷役実証ターミナル「Hy touch神戸」に着岸,世界初の液化水素長距離海上輸送試験は無事終了した。この事業は,岩谷産業など7社で組織するHySTRA(技術研究組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構)が,NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の支援を受けて実施している実証実験。HySTRAでは,2030年頃の商用規模の液化水素サプライチェーン実現に向け,引き続き荷役試験や取得データの検証を行ない,実証事業を継続していく。 (HySTRA)
MSCクルーズの新しいクルーズ・ブランド,エクスプローラ・ジャーニーズの新造船エクスプローラⅠ Explora I のコイン・セレモニーが,2月24日,フィンカンティエーリ造船所モンファルコーネ工場で行なわれた。ラグジュアリー・ブランドとして立ち上げた同社1番船で,約64,000総トン,キャビン数461室,2023年5月に就航を予定する。その後2026年までに毎年1隻ずつ,計4隻の建造が決まっており,投資額は20億ユーロ以上とされる。 (EXPLORA JOURNEYS)
日中国際フェリーは新鑑真の代替船を建造すると2月に発表した。就航は2024年を予定し,上海船舶研究設計院が設計,中国国内の造船所で建造する。大型化してコンテナ積載量を増やす一方,旅客定員は減らす計画という。現有船は14,543総トン,航海速力21ノット,船客定員345人,20フィート・コンテナ250個積載。尾道造船で建造され1994年4月に竣工した。日中国際フェリーと中国COSCOの合弁企業,中日国際輪渡が運航し,大阪または神戸と上海を週1往復している。現在は新型コロナウイルスの影響で旅客輸送を休止している。 (日中国際フェリー)
商船三井客船は2月21日,“にっぽん丸”2022年4~9月のスケジュールを発表した。4月5日発から9月6日発まで,海外1本を含む33本の多彩なコースが組まれている。発着港も12カ所と乗船しやすい。夏の定番の祭りや花火では「東北夏祭り」「海峡花火・阿波おどり」などを,島巡りでは世界遺産の屋久島や小笠原,奄美大島など人気の離島を回る。8月後半からは好評の「飛んでクルーズ北海道」を小樽発着で4本行なう。そのほか4月に「にっぽん丸30周年記念クルーズ」,ゴールデンウイークに10日間の日本一周などを組んでいる。また,新たな試みとして,40~50歳代の女性やグループを主対象にした「スイート ウイークエンドクルーズ」を2本行なう。海外は門司発着で済州島を訪れる。 (商船三井客船)
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