石垣市の商船やいまが運航する石垣島と台湾の基隆を結ぶ航路が9月からスタートする見通しとなった。昨年11月に韓国のパンスター・ドリームPanStar Dream(21,535総トン,船客545人,貨物180TEU相当積載,1997年竣工。元さんふらわあ くろしお)の購入契約を結び,6月に引渡しを受けるとされた。船名はヤイママルYaimamaru(やいま丸)となり,ヤイマ・ラインのブランドで,所要時間約7時間で週2〜3往復する模様。商船やいまは石垣市主導で昨年9月に設立され,航路開設準備を進めてきた。2008年に廃止された同市と台湾の定期航路(有村産業運航)が17年振りに再開する。 (ヤイマ・ライン)
独TUIクルーズの新造船マイン・シフ・フローMein Schiff Flowの進水式が,5月30日,伊フィンカンティエーリ造船所モンファルコーネ工場で行なわれた。同社最大となる「InTUItionクラス」2番船で,去る2月に竣工したマイン・シフ・リラックスMein Schiff Relaxと同型。158,640総トン, 船客3,984人,二元燃料機関によりLNGとMGO(マリンガスオイル)に対応し,陸上給電設備も備えて停泊中の排出ガスをほぼゼロにできる。来年8月中旬の就航予定が,7月初旬に早まる見込みでクルーズが4本追加発表された。同年10月まで地中海で運航後は,2027年3月まで中東で就航する予定。 (TUI CRUISES)
中日国際輪渡(日本総代理店日中国際フェリー)は,上海〜阪神航路の鑒真号Jian Zhen Hao(19,948総トン,船客定員192人,コンテナ積載数338TEU,2024年竣工)の旅客扱いを6月下旬から開始する。5月30日付けで業界紙が報じた。コロナ禍による2020年1月の休止以降は貨物だけの扱いとなり,コロナ後も上海の旅客ターミナル改装遅延で休止が続いていた。6月28日上海発,30日大阪着便から再開の見込み。僚船の新鑒真Xin Jian Zhen(14,543総トン,船客345人,コンテナ250TEU積載,1994年竣工)は引き続き貨物輸送だけで運航する。 (日中国際フェリー)
米ロイアル・カリビアン・インターナショナル(RCI)の新造船スター・オブ・ザ・シーズStar of the Seasが海上試運転を無事終了した。5月20日から8日間にわたって実施された。「アイコン・クラス」の2番船で,248,663総トン,全長364.75メートル,船客5,610人,フィンランドのマイヤー・トゥルク造船所で建造が進められている。来たる8月からフロリダ州ポート・カナヴェラル発着のカリブ海クルーズでデビュー予定。 (RCI)
公益財団法人発明協会は5月27日,令和7年度(2025年度)の「全国発明表彰」を発表,その中の「WIPO賞」(WIPO:世界知的所有権機関)として,商船三井(MOL)や大島造船所などが開発し実船導入した風力補助推進システム「ウインドチャレンジャー」が,「風力推進船の帆の高さが伸縮可能な硬質翼の発明」(特許第5318008,発明の名称:帆走船)として選ばれた。この発明品は松風丸(58,209総トン) とグリーン・ウインズGreen Winds(36,498総トン)の撒積船2隻に搭載され,1航海平均約5~8パーセントの燃料節減効果を確認済み。今後撒積船7隻,LNG船2隻に順次搭載の予定。 (商船三井)
去る5月22~24日,今治市のテクスポート今治と今治国際ホテルをメイン会場に,国際海事展「バリシップ2025」(インフォーママーケッツジャパン主催)が開催された。8回目となる今回は「今治で未来と出会う」をテーマに,過去最多となる24カ国380社余の造船や船舶機器メーカーなどが出展。次世代燃料による脱炭素化など海事産業の未来を切り拓く最新技術を展示し,シップ・オブ・ザ・イヤーを受賞した「HANARIA」の見学会も行なわれ,来場者総数は約18,800名にのぼった。一般公開日は今治造船本社工場や新来島どっく大西工場で工場見学会や船の見学会も実施され,家族連れなど約3,200人が来場した。 (新来島どっく/今治造船)
商船三井は5月23日,LNG燃料の新造VLCCを,出光タンカーとの長期用船契約に投入すると発表した。中国COSCOシッピングと川崎重工合弁の大連中遠海運川崎船舶工程(DACKS)で建造され,2027年に竣工する予定。約309,000重量トン,全長339.5メートル,幅60.0メートルで,国内石油会社向けに定期用船される初めてのLNG二元燃料VLCCとなる。2050年までのネットゼロ・エミッション達成を掲げる商船三井は,従来燃料油より約25 ~30パーセントCO2排出の少ないLNG燃料を積極的に導入し,2030年までのLNG/メタノール燃料船90隻投入を目指しており,2025年3月時点で本船を含め約40隻のLNG燃料船を整備(うちVLCC6隻)している。 (商船三井)
ドイツのMANエナジー・ソリューション(MAN ES)は5月20日,世界最強力の2ストローク・メタノール燃料エンジンを6月に納入すると発表した。中国のライセンシーCSSC-MESディーゼル社(CMD)で製造しているMAN B&W 12G95ME-C10.5-LGIM型で,定格出力82,440kW/80rpm。建造中の24,000TEU型コンテナ船12隻シリーズに搭載する12基の初号機になる。このうち7隻はOOCL向けに南通中遠海運川崎船舶航程(NACKS)で建造,5隻はCOSCOシッピング向けに大連中遠海運川崎船舶航程(DACKS)で建造される。 (MAN ES)
スイスのMSCクルーズは5月19日,仏アトランティーク造船所に「ワールド・クラス」を2隻追加発注したと発表した。このクラスの5,6番船となり,2029,30年に引渡しを予定している。投資額は約35億ユーロとされる。1番船同様LNGを主燃料とし,メタノールなどを使用可能な最新鋭二元燃料機関を採用,陸上給電設備,排水浄化システムなど環境に配慮した最新設備も採り入れる。1番船MSCワールド・エウローパMSC World Europa(215,863総トン,船客5,224人)は2022年12月に中東ドバイ拠点のクルーズでデビューしている。 (MSC CRUISES)
ポーランドのポルフェリーとユニティ・ラインのそれぞれの親会社が,合弁でポルスカ・バルティック・フェリーを設立したことが5月16日に公表された。ポルフェリーとユニティ・ラインは航路が競合しているが,今後は両ブランドを当面維持しつつ新会社が2社のフェリー10隻を一括管理し,乗船券の発売,貨物サービスなどを一元化していく。新会社はポーランドとスカンジナヴィア間の航路網拡大を図るなどして,バルト海のフェリーマーケットでのポーランドの存在感を高めることを目指すという。新カーフェリー,ヤンダル・ユニティJantar Unityが同国レモントワ造船所で年内引渡しの予定となっており,新ブランドでの1番船になる。
かつてスター・クルーズのスーパースター・トーラスSuperStar Taurusとしてお馴染みだったセレスティアル・クリスタルCelestyal Crystal(25,076総トン)が,解体のため5月15日にインドのアランに到着した。2023年に運航終了後約2年間係船されたが,4月下旬にギリシアを出港,中東経由インドへ向かった。同船は1980年にカーフェリーとして竣工し,後にクルーズ客船に大改造されサリー・アルバトロスSally Albatrossとして1992年に再デビュー。運航先は数年ごとに変わりつつもバルト海や地中海などで長く稼働した。 また探検クルーズ船として運航したオーシャン・アトランティックOcean Atlantic(12,798総トン)が,解体のため5月3日トルコのアリアガに到着した。本船は1986年に旧ソ連FESCO(極東船舶公社)のカーフェリー,コンスタンチン・チェルネンコKonstantin Chernenkoとして竣工,後ルーシRusと改名され,日本へ何度も来航した。最近はサンストーン・シップスがチャーター用に所有し,アイスクラスを有するため探検クルーズを手掛
米マルガリータヴィル・アット・シーは5月14日,伊コスタ・クルーズのコスタ・フォーチュナCosta Fortuna(102,587総トン,船客2,698人,2003年竣工)を購入すると発表した。船隊拡張計画の一環で,2026年末までに就航させるとしている。コスタ・クルーズは5月初め,同船が2026年9月にコスタを離れると公表していた。マルガリータヴィルは2022年5月に元コスタ・クラシカCosta Classicaでクルーズ事業を開始し,2024年6月に元コスタ・アトランティカCosta Atlanticaを追加投入。フロリダを拠点にファミリー向けのカジュアルなショート・クルーズを実施している。 (COSTA CRUISES)
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