11月13日未明,東シナ海の公海上(上海の東約280キロ)で,第14護衛隊所属の護衛艦“せんだい”(舞鶴)が,北朝鮮船籍のタンカー,ムボン1Mubong 1が,船籍不明の船舶と瀬取り(洋上での違法な物資の積替え)行為をしているのを確認した。
11月20日,訪米中の山村海幕長は,米海軍作戦部長ギルデイ大将,英第1海軍卿ラダキン大将と,日米英3カ国海軍種参謀長級協議を行なった。この協議は3カ国ネービー・トップが,インド太平洋地域で海洋秩序を維持していくため,3カ国のネービーがどのような役割を果たしていくかを話し合うもので,今回で2回目。
12月9〜14日,自衛隊は令和元年度在外邦人等保護措置訓練(国内)を実施した。実施場所は日吉原演習場,陸自豊川駐屯地,空自小牧基地,三河港およびこれらを結ぶ経路並びに周辺海域。訓練は机上訓練と実動訓練から成り,主要参加部隊は統幕が人員約20名,陸自が人員約200名,車両約20両,航空機(CH-47JA輸送ヘリコプター)2機,海自が艦艇1隻,人員約250名,空自が航空機(C-130H輸送機)1機,人員約80名など。
11月18〜28日,海上自衛隊は日向灘で,機雷戦訓練と掃海特別訓練(日米豪機雷戦訓練)を実施した。参加勢力は海上自衛隊が艦艇17隻(掃海母艦“うらが“,掃海艦“あわじ”,掃海艇“ちちじま”など13隻,掃海管制艇2隻),MCH-101掃海・輸送ヘリコプター2〜3機,米海軍が掃海艦パイオニアPioneer MCM-9,MH-53E掃海ヘリコプター2機,水中処分員約10名,豪海軍が掃海艇ガスコインGascoyneおよびディアマンティナDiamantina。主要訓練項目は訓練機雷を使用した機雷敷設訓練,掃海訓練および潜水訓練である。
各種報道などによると,政府は中東海域を航行するわが国船舶の安全確保のため,護衛艦1隻とP-3C哨戒機1機を派遣することで,12月12日現在調整を行なっている。派遣は防衛省設置法に基づく「調査・研究」を根拠とするもので,派遣海域はオマーン湾,アラビア海北部などの公海が中心となる。派遣部隊のうち,P-3Cについてはソマリア沖のアデン湾で,海賊対処に当たっているものを活用し,活動開始はP-3Cが年内,護衛艦が年明け後とされている。 なおアメリカを中心とする有志連合は,1月下旬から対イラン包囲網の一環として,海上の安全確保を目的とする「センチネル」作戦を本格的に始動するが,わが国は直接これには参加せず,情報提供のかたちで連携していく方針とされる。
12月12日,新造掃海艦“えたじま”が,ジャパン マリンユナイテッド鶴見工場で進水した。本艦は平成29年度計画による“あわじ”型の3番艦で,就役は令和3年3月の予定。基準排水量690トン,全長67メートル,主機ディーゼル,速力14ノット。兵装は20ミリ多銃身機銃1基,掃海/掃討装置一式。乗員60名。
12月2日,大谷三穂1佐が護衛艦“みょうこう”の艦長に着任した。女性幹部がイージス艦の艦長に就任するのは,海上自衛隊で初めてのことである。
11月8日,防衛省防衛研究所は「中国安全保障レポート2020 ユーラシアに向かう中国」を公表した。今年版は,中国のユーラシア外交,中国のユーラシアにおけるエネルギー政策などを分析している。
11月12日,砕氷艦“しらせ”が第61次南極地域観測協力のため,東京晴海を出港した。活動予定は以下のとおり。 ▷令和元年11月12日:東京出港,▷11月27日〜12月2日:豪フリーマントル(11月28日:観測隊乗艦),▷12月7日:南緯55度線南下,▷2年2月6日:越冬交代式,▷3月14日南緯55度線北上,▷3月19〜24日:豪シドニー(3月22日観測隊退艦),▷4月10日:横須賀入港。
11月5〜9日,オーストラリア海軍の駆逐艦ホバートHobartとフリゲイトのパラマタParramattaが,佐世保を親善訪問した。海上自衛隊は護衛艦“こんごう”“あたご”“しまかぜ”をホストシップの任に充てて,2隻の豪軍艦に歓迎の意を示した。なおホバートは10月16〜20日に横須賀基地を訪問している。
この10〜11月,オーストラリア海軍の掃海艇2隻(ディアマンティナDiamantina,ガスコインGascoyne)が,函館(10月26〜29日)と横須賀(10月31日〜11月15日)を親善訪問した。海上自衛隊は,函館で掃海艇“いずしま”“あおしま”,横須賀で掃海艇“えのしま”“ちちじま”をそれぞれホストシップの任に充て,豪掃海艇を歓迎した。なお,10月21日には佐世保基地を業務訪問している。
10月22〜26日,チリ海軍の帆走練習艦エスメラルダEsmeraldaが東京晴海に来航した。これに対し海上自衛隊は護衛艦“おおよど”をホストシップとして派遣し,これをもてなした。
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