1月9日,第41次派遣海賊対処行動水上部隊の護衛艦“さみだれ”が呉を出港した。本艦はソマリア沖の海賊対処と,中東方面における情報収集活動を兼務する第1陣である。防衛省は12日,乗員1名が新型コロナウイルスに感染したことを公表し,“さみだれ”は一時的に呉に戻ったが,2月後半からの現地での活動開始に影響はない見込みである。
1月2〜20日,グアム島周辺の海空域で実施されている令和3年度米海軍主催固定翼哨戒機多国間共同訓練(シー・ドラゴン2022)に,海上自衛隊はP-1哨戒機2機と人員約50名を派遣している。訓練項目は対潜戦。
12月22日,伊豆大島東方海域で,海上自衛隊は海上保安庁と共同訓練を実施した。参加部隊は海上自衛隊が自衛艦隊司令部,護衛艦“たかなみ”“やまぎり”,海上保安庁が第3管区海上保安本部,巡視船“ぶこう”“あぐに”。訓練項目は情報共有訓練,護衛艦と巡視船との運動要領に関する訓練。
12月16〜17日,米海軍横須賀基地で,日米共同訓練(サイバー共同対処訓練)が行なわれた。参加部隊は海上自衛隊がシステム通信隊群保全監査隊,米海軍が海軍情報作戦コマンド・ハワイ(U.S. Navy Information Operations Command-Hawaii)N3J部。訓練項目はサイバー攻撃等対処。
12月14日,房総半島南方の海空域で,海上自衛隊と米海軍による対潜特別訓練が実施された。参加部隊は海上自衛隊がP-1哨戒機,SH-60K哨戒ヘリコプター,潜水艦,米海軍がP-8A哨戒機,MH-60R多用途ヘリコプター。主要訓練項目は対潜戦。
12月13日,沖縄南方の海空域で,横須賀へ帰投中の第39次派遣海賊対処水上部隊の護衛艦“ゆうぎり”が,極東方面展開の途次にわが国を訪問したドイツ海軍のフリゲイト,バイエルンBayernと,日独共同訓練を行なった。訓練項目は各種戦術訓練。
12月10日,三菱重工長崎造船所で,令和元年度(2019年度)計画による“もがみ”型護衛艦(FFM)の4番艦“みくま”が進水した。就役は5年3月の予定。基準排水量3,900トン。
11月26日,令和3年度補正予算が閣議決定され,12月20日の参院本会議で成立した。 防衛省所管の補正予算額は7,738億円(米軍再編関係経費のうち地元負担軽減分865億円を含む)で過去最高である。 4年度当初予算と合わせて「防衛力強化加速パッケージ」と位置付けられ,ミサイル防衛能力や南西地域の島嶼部の防衛体制の強化などの事業に重点が置かれている。海上自衛隊関連の主な内容は以下のとおり。 P-1哨戒機の取得費(3機:658億円)およびエンジンの取得費(2台:19億円),P-3C哨戒機の機齢延伸費(11億円)。これらP-1の取得費等は4年度概算要求分の先行取得費である。 さらに“もがみ”型護衛艦7番艦および8番艦用(いずれも令和3年度計画艦)の垂直発射装置(VLS)の取得費(2隻分:84億円)が計上されており,当初VLSは後日装備であったこれら2隻も新造時から搭載することとなった。また12式魚雷,18式魚雷,15式機雷および07式垂直発射型アスロックの取得費(217億円)も計上された。
11月17日午後8時40分頃, P-1哨戒機(鹿屋)が,鹿児島県屋久島南方のわが国接続水域から領海に向けて西進する中国海軍の636A/B(シュパンShupang)型測量艦1隻を確認した。その後,同艦は同18日午前1時20分頃にも鹿児島県口永良部島西のわが国接続水域を西方に向かって航行していることが確認されており,防衛省は同艦がわが国の領海を航行したものと判断している。
12月19日,派遣海賊対処行動水上部隊(39次隊)の護衛艦“ゆうぎり”が定係港の横須賀に帰投した。
各種報道によると,政府は12月下旬で期限切れとなる中東への護衛艦の情報収集のための派遣を延長せず,ソマリア沖で海賊対処を行なっている別の護衛艦と1隻に集約する方向で調整を進めている。
11月26日,防衛研究所は「中国安全保障レポート2022」を公表した。今年版では,近代化を推進する中国陸海空軍と宇宙・サイバーなどの新領域を連動させた「統合作戦能力」について言及し,その統合作戦能力を多角的に見積もることが重要と結論付けている。
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