2025年2月21~28日,東南アジア公海上での海賊哨戒とジブチ共和国コースト・ガードとの訓練のため,大型ジェット飛行機ガルフV型を派遣した。東南アジアでの哨戒では,マレーシア,インドネシア,フィリピン,ブルネイの海上保安機関職員を同機に搭乗させ,マラッカ海峡付近の海域でレーダーによる監視活動と,情報を機上からオペレーション本部に報告するまでの手順を確認している。 ジブチとの訓練は同24日に実施され,アデン湾で逮捕した海賊の身柄を日本へ円滑に護送するための海賊護送訓練が行なわれた。 なお,彼末浩明海上保安監)を団長とする訪問団がジブチとマレーシア関係機関を表敬訪問し,ジブチ・コースト・ガードのワイス長官,マレーシア海上法執行庁(MMEA) のサイフル次長と会談した。
海上保安庁は2025年5月9日,小笠原諸島父島の北西沖約180キロにある金曜海山に対する海域火山基礎情報調査の結果を公表した。本調査は本年2月21~28日に測量船拓洋(HL-02)と自律型潜水調査機器(AUV)“ごんどう”によって実施されたもの。これにより,金曜海山を形成している北東峰と南西峰の2つの峰のうち,北東峰の火口とみられる地形は不明瞭であったが,南西峰の火口は明瞭に確認できたことから,南西峰の火山活動は北東峰に比べて新しいものであると考えられた。 また,AUV“ごんどう”は,水深661メートルの南西峰の山頂部の北側斜面部で溶岩流の痕跡を発見した。これらの結果から,金曜海山の山頂部では火口を形成する爆発的な噴火が,斜面部では溶岩流を伴う比較的穏やかな噴火が起きたことが判明している。
令和7年(2025年)3月1~2日,測量船拓洋(HL-02)が鳥島から西約20キロの鳥島海丘の海底地形調査を実施した。本船搭載のマルチビーム測深機による調査の結果,同海丘で過去に溶岩の流出を伴う噴火が複数回あり,現在も噴気等を発生している活動的な海底火山であることが判明したもの。また,同海丘は底面の直径が約10キロ、比高は約1,000~1,500メートルの円錐形の山体で,山頂部の最浅水深は76メートルであった。これは従来知られていた水深411メートよりかなり浅く,今後は同海域へのより詳細な調査が行なわれる予定。
令和7年(2025年)4月1日付けで以下の巡視艇の異動が発令された。 ▷巡視艇“ひこかぜ”→“るりかぜ”CL-146,下関海上保安部(第7管区)→串木野海上保安部(第10管区) ▷巡視艇“るりかぜ”→“さんだんか”CL-151,串木野海上保安部→宮古島海上保安部(第11管区)
令和7年(2025年)3月11日,巡視艇“ひなぎく”(CL-70)が解役された。本艇は平成6年度(1994年度)計画で整備された“ひめぎく”型の一隻で,同7年11月1日に就役した。建造は石原造船所で,推進形式はウォータージェットを採用している。就役時の配属は中城海上保安部(第11管区)で,船名は“ゆうな”であったが,現在の配属先である高松海上保安部への転属に伴い,現船名へと改名されたもの。
令和7年(2025年)3月10日,巡視艇“からたち”(CL-71)が解役された。本艇は平成6年度(1994年度)計画で整備された“ひめぎく”型の一隻で,同7年11月13日に就役した。就役時は石垣海上保安部(第11管区)で船名は“あだん”だったが,最終配属先の尾道海上保安部(第6管区)への転属に伴い,船名変更されたもの。建造は墨田川造船所で,ウォータージェット推進型である。
令和7年(2025年)3月10日,巡視艇“はたかぜ”(CL-56)が解役された。本艇は平成5年度(1993年度)第2次補正計画で整備された“ひめぎく”型の一隻で,同6年7月29日に就役した。建造はニッスイマリンで,配属先は門司海上保安部(第7管区)。
令和7年(2025年)3月25日,巡視艇“いけかぜ”(CL-16)が就役した。本艇は令和5年度補正計画で建造された“はやかぜ”型巡視艇の6番艇で,昨年12月に解役された先代の“いけかぜ”(CL-88)の代船となる。公称船型は18メートル型で,配属先は三池海上保安部(第7管区)。就役式典には那須光展第7管区海上保安本部船舶技術部長や建造所の長崎造船から古口裕紀社長が参列した。主要目は総トン数19トン,全長18.0メートル,主機ディーゼル,速力25ノット以上。
令和7年(2025年)3月12日,巡視船“だいとう”(PL-206)が進水した。本船は令和3年度補正計画で建造された“みやこ”型巡視船の6番船で,三菱重工マリタイムシステムズ玉野工場で建造中。公称船型は3,500トン型で,令和7年度中の就役を予定している。総トン数約3,500トン,全長120メートル,主機ディーゼル,速力25ノット以上,兵装40ミリ単装機銃2基。
令和7年(2025年)2月20~26日,巡視船“そうや”(PLH-01)がオホーツク海での流氷観測を実施した。 これは,20日に小樽を出港し,宗谷岬沖から網走沖までの21のポイントで流氷の採取のほか,水温や海流を観測し,26日に小樽へと帰港したもの。 本船による同観測は1981年より行なわれており,来年3月までに,令和3年度補正計画で建造されている“そうや”(PLH-01,ヘリコプター搭載<砕氷>型)に役割を引き継ぐため,今回が本船最後の流氷観測となった。なお,本観測は北海道大学低温科学研究所と共同で実施されている。
令和7年(2025年)2月20日,巡視艇“とねかぜ”(CL-78)が解役された。本艇は平成7年度(1995年度)第2次補正計画で整備された“ひめぎく”型の68番艇で,1996年3月の就役以来銚子海上保安部に配属されていた。建造は長崎造船。解役当日の式典には横山秀和銚子海上保安部長ら職員が参列した。
令和7年(2025年)3月6日,巡視艇“せきかぜ”(CL-211)が就役した。本艇は“ひめぎく”型の202番艇として令和5年度補正計画で整備され,大分海上保安部(第7管区)に配属。建造は墨田川造船。公称船型は20メートル型。総トン数23トン,全長20メートル,主機ディーゼル,速力30ノット以上。
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