10月4日に,ブラジルのサン・パウロ東方,マデイラ島近くにあるICN (Itaguai Construcoes Navais)で,ブラジル海軍向け原潜アルヴァロ・アル ベルトAlvaro Albertoの建造で使用する鋼材の切出しがスタートした。
9月28日に台湾国際造船(CSBC)で進水した台湾初の国産潜水艦海鯤 Haikung(SS-711)だが,これにイギリス企業の関与がある模様。英国防省が 公表した武器輸出関連統計において,2023年の第1四半期に台湾向けとして21 件・総額3,160万ポンド分の輸出許可があった旨の記述がある。
オランダ海軍の潜水艦ワルラスWalrus(S802)の退役式典が,10月12日に行 なわれた。就役期間は31年間,累計航海日数は約3,000日とのこと。ちなみに 艦名はセイウチの意。同艦はこの後,残る3隻の同型艦を維持するための部品 取りに充てることになっている
10月4日に,ギリシア海軍向けのFDI(Fregates de Defense et d'Intervention)FDI HNのネームシップ,キモンKimon(F601)の進水式が行 なわれた。ただし浮揚は9月28日に実施しており,これが事実上の進水。本艦 は2025年初頭に就役の予定となっている。2番艦ネアロスNearhos(F602)は 2022年7月に鋼材切出しを開始。2023年9月の時点では,完成した船殼ブロッ クのドックへの搬入も始まっている。
10月19日にフランスのコンカルノーで,オランダ海軍向け新型掃海艦の1番 艦フリシンゲンVlissingen(M840)が進水した。オランダとベルギーが共同調 達する掃海艦で,ベルギー向けの1番艦オーステンデOostendeに続く進水とな る。さらに,ベルギー向け2番艦のトゥールネTournaiも建造中。
オーストラリア海軍の原潜要員の第2陣が,サウス・カロライナ州チャール ストンにある米海軍原子力機関学校における訓練課程を修了した。この後は実 機を用いた訓練に移行する。
英海軍の空母プリンス・オブ・ウェールズPrince of Wales(R09)がアメリ カ近海で,F-35Bの運用評価試験を実施した。使用したF-35Bは,米海軍の試験 部隊VX-23に所属する機体。短距離発艦や垂直着艦だけでなく,英海軍が独自 に導入する低速滑走着艦,SRVL(Shipborne Rolling Vertical Landing)に関 する試験も実施しており,10月29日には初めて,夜間のSRVLを行なった。
カルロス・デル・トロ米海軍長官が10月12日に,サンアントニオSan Antonio級ドック型輸送揚陸艦の16番艦について,フィラデルフィア Philadelphia LPD-32と命名することを明らかにした。通算16番艦,フライト Ⅱでは3番艦にあたる。また,10月27日にサンディエゴ海軍病院を訪問したカ ルロス・デル・トロ長官は,遠征病院船EMS(X)ことベセスダBethesda級の2 番艦について,バルボアBalboa EMS-2と命名することを明らかにした。同地に 勤務していた医師にちなむ命名。
ジェネラル・ダイナミクス傘下のエレクトリック・ボート部門は10月11日 に,ヴァージニアVirginia級攻撃原潜の22番艦,ハイマンG.リッコーヴァー Hyman G. Rickover SSN-795を米海軍に納入したことを明らかにした。その3 日後の14日に,コネチカット州ニュー・ロンドンで,同艦の就役式典が挙行さ れた。スポンサーを務め)ているのは,ジョナサン・グリナート元海軍長官の 夫人,ダーリーン・グリナート氏。同級の艦名は当初から州名が使われてお り,人名が付けられた艦は12番艦ジョン・ワーナーJohn Warner SSN-785に続 いて2隻目。
ジェネラル・ダイナミクス傘下のバス鉄工所で建造しているアーレイ・バー クArleigh Burke級駆逐艦の74番艦,ハーベイC.バーナムJr. Harvey C. Barnum Jr. DDG-124が,9月末に浮揚され,建造ドックから曳き出された。つ まり事実上の進水となる。続いて10月7日には,ハンチントン・インガルス (HII)のインガルス造船所で建造しているアメリカAmerica級強襲揚陸艦の3 番艦ブーゲンヴィルBougainville LHA-8が,進水用の浮ドックから曳き出され て進水した。同艦は9月9日に,陸上の建造施設から浮ドックに移されていた。 10月28日には,ジェネラル・ダイナミクス社傘下のナショナル・スチール&シ ップビルディング(NASSCO)で,T-AO(X)ことジョン・ルイスJohn Lewis級 給油艦の4番艦,ロバートF.ケネディRobert F. Kennedy T-AO-208が進水し た。スポンサーはキャスリーン・
仏アトランティーク造船所で建造されていたセレブリティ・クルーズの新船セレブリティ・アセントCelebrity Ascentが,去る11月8日,引き渡された。この後北米に向かい,本誌発売直前の11月22日と26日にはポート・エヴァーグレイズ発のプレビュー・クルーズ(4泊と3泊)を実施し,12月3日から7泊カリブ海クルーズをスタートする。本船はエッジ・クラスの4番船だが,約1万トン拡大された3番船(ビヨンドBeyond)と同型で,1番船より全長が20メートル長くなっている。写真はビスケー湾で試運転中の船影。141,420総トン,全長326.5メートル,航海速力23ノット,船客定員3,260名。ちなみにアセントは「上昇,向上」の意味である。 (CELEBRITY CRUISES)
中国船舶集団(CSSC)と米カーニバル・コーポレーションの合弁会社アドーラ・クルーズ(愛達郵輪)の新造船愛達・魔都号(アドーラ・マジック・シティAdora Magic City)が,11月4日に引き渡された。135,500総トン,全長323.6メートル,船客定員5,246人で,カーニバルのヴィスタ・クラスをベースに,伊フィンカンティエーリ造船所の技術指導を受けて上海外高橋造船が建造した。中国マーケット用に中国で建造された初の大型外洋クルーズ客船である。2024年1月1日から上海を母港に北東アジアを回る営業運航を開始する予定で,9月から乗船予約を受け付けている。 (上海外高橋造船)
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