丸紅は去る11月,シンガポールの撒積船保有管理子会社MMSLを通じ,スペインのバウンド4ブルー(B4B)社と,撒積船向け風力推進装置搭載プロジェクトの協業契約を締結した。M MSLのパナマックス型撒積船クリムゾン・キングダムCrimson Kingdom(84,000重量トン型)に,B4B社製風力推進装置「eセイル」(高さ26メートル)を4基搭載しGHG排出を削減するもの。この帆はサクション・セイル(吸引帆)と呼ばれる鋼製楕円形水平断面の帆で,吸引スリットを設けて空気吸込み効果により気流の密着度を高め,高揚力を生み出す仕組み。自動制御機能により風向きに応じて角度調整でき,最小限の消費電力で従来セイルの6~7倍の揚力を生成するという。2023~24年に搭載し,丸紅が共同運営するノルウェー船社が運航に当たる。気象条件によるが最大15~20パーセントのGHG削減効果を見込んでいる。パナマックス型撒積船へのサクション・セイル搭載は世界初と見られる。 (丸紅)
韓国造船大手サムスン重工(SHI)は11月9日,液化水素燃料電池推進システムを開発し,ノルウェー船級協会(DNV)から基本設計承認(AiP)を取得したと発表した。液化水素と個体高分子形燃料電池(PEMFC:Polymer Electrolyte Membrane Fuel Cell)によって発電した電力を船舶の推進に用いる。韓国の水素関連企業ボムハン・フューエル・セル,ジョンウーE&E,エス&シスと共同で開発し,それぞれ舶用水素燃料電池,舶用水素タンク,ハイブリッド電源管理システムを担当した。なおこれに先立ち9月にSHIは,アメリカ船級協会(ABS)から2万立方メートル型液化水素運搬船の設計でAiPを取得している。 (SHI)
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