7月1日〜8月4日,海上自衛隊は,以下の日程で各国海軍などと共同訓練および親善訓練を行なった。 ▷日パプア・ニューギニア親善訓練,7月11日,珊瑚海で実施。参加部隊は海自が護衛艦“いずも”(IPD23第1水上部隊),パプア・ニューギニア国防軍が哨戒艇1隻。訓練項目は通信訓練,戦術運動など。なお,7月7〜11日,“いずも”はパプア・ニューギニアのポート・モレスビーに寄港した。 ▷日米豪韓共同訓練(PACIFIC VANGUARD23),7月1〜10日,グアム島周辺海空域で実施。参加部隊は海自が護衛艦“しらぬい” (IPD23第1水上部隊),潜水艦,米海軍が駆逐艦1隻,潜水艦,貨物弾薬補給艦1隻,給油艦1隻,P-8A対潜哨戒機,米海兵隊が第3海兵機動展開部隊第5航空艦砲連絡中隊,オーストラリア海軍が司令部幕僚,韓国海軍が駆逐艦1
7月16〜28日,陸奥湾で,令和5年度機雷戦訓練(陸奥湾)および掃海特別訓練(日米印伊共同)が実施された。参加部隊は海上自衛隊が,艦艇13隻(掃海母艦1隻,護衛艦2隻,掃海艦2隻,掃海艇8隻),航空機8機(MCH-101掃海・輸送ヘリコプター,P-3C哨戒機,P-1哨戒機),米海軍が掃海艦,MH-53E掃海ヘリコプター,水中処分員,インド海軍が水中処分員,イタリア海軍が水中処分員。 主要訓練項目は訓練機雷を使用しての機雷敷設訓練,機雷掃海,機雷掃討,水中処分員による機雷処分訓練および潜水訓練。
7月28日,防衛省は令和5年(2023年)版防衛白書(下掲記事参照)で,イージス・システム搭載艦の新しいイメージ図を公表した。 イメージでは“まや”型とよく似た護衛艦型の艦が,白波の立つ荒れた海面を高速で航行しつつ,巡航ミサイル,弾道ミサイル,ドローンへの攻撃を行なっており,冬季の日本海の荒れた海象状況の下でも,作戦行動を行なえる耐航性を持つことがうかがえる。 艦全体の印象は,昨年12月の令和5年度政府予算案で示されたイメージを,より現実に即して描きなおしたものと思われ,前甲板に127ミリ単装砲,その後方に前部VLSを装備している。さらに艦橋構造物の上部にはSPY-7多機能レーダーを装着した構造物,さらにその上方にはSPQ-9B対水上(多機能)レーダー,ESM,タカンなどを装備したマストが描かれている。 上部構造物と一体化した2本の煙突はいずれも細身で,“まや”型のようにCOGLAG推進の採用が考えられるが,これについての言及はない。 1,2番煙突間にはSSMの発射筒らしきものが見え,後部構造物上には遠隔操作式の12.7ミリ単装機銃,SPG-62イルミネーターらしきものも描かれ
インド海軍の東部艦隊で1991年に就役,2023年まで運用していたククリ Khukri級(25型)コルベット,キルパンKirpan(P44)が,ベトナム海軍に供 与され,7月22日にカムランの海軍基地で引渡し式典が行なわれた。
インド海軍は現用のMiG-29Kフルクラム戦闘機を代替する空母搭載用の戦闘 機として,ダッソー・ラファルを26機調達する決定を下した。この件ではボー イングのF/A-18E/Fスーパー・ホーネットが競合していたが,すでにインド空 軍が36機の調達を決めているラファルに軍配が上がった。
7月7日に,米サウス・カロライナ州チャールストンにある原子力機関訓練校 (Naval Power School)で,オーストラリア海軍の士官3名が訓練課程を修了 した。課程の期間は6カ月間で,空母や潜水艦が搭載する原子力主機の運転に ついて学習するもの。さらに,年内に70名あまりが原潜乗組みのための訓練課 程を始める予定になっているが,こちらは自国内,南オーストラリアと西オー ストラリアで訓練を実施することになっている。
米コースト・ガードで用途廃止になったアイランドIsland級カッターが2 隻,重量物運搬船で運ばれて,7月4日にギリシアのサラミス海軍基地に到着し た。2隻の旧船名はアダックAdak WPB-1333とアクイドネックAquidneck WPB-1309。いずれもバーレーンのマナマからギリシアに搬入された。この後, 数週間以内にランゲルWrangell WPB-1332とモノモイMonomoy WPB-1326も加わ る予定。この4隻は整備・改修を実施した後で,ギリシア海軍で再就役するこ とになっている。
サーブはオランダのダーメン造船所と組んで,オランダ海軍向けにワルラス Walrus級の後継となる潜水艦の売り込みを図っている。そして7月28日に 「Expeditionary Submarine C718」の提案を実施したと発表した。外見はスウ ェーデン向けのA26型と似ているが,船体を延長して大型化,名称どおりに遠 隔地への展開能力を高めたものとみられる。
スウェーデン海軍は,現用のコルベットよりも大型の新型水上戦闘艦ルレオ Luleo級4隻の建造を決定した。予定引渡し時期は2030年頃で,詳細はこれから 詰めていくとの説明。
ドイツのマイヤー造船所で6月29日,ドイツ海軍向け707型給油艦1番艦の鋼 材切出しがスタートした。同級は2隻の建造を計画しており,NVLグループ(旧 リュールセン)とマイヤーが組んで担当する。建造はマイヤーがロストックの 造船所で行ない,NVLはプロジェクト管理や艦艇固有のパーツの調達などを担 当。
BAEシステムズは7月6日,新型艦載ミサイル発射機NGELS(Next Generation Evolved Sea Sparrow Missile Launch System)の開発契約を3,700万ドルで受 注したと発表した。これは空母や強襲揚陸艦といった“フラット・トップ”に 装備する新型の個艦防御用ミサイル発射機で,RIM-162 ESSM(Evolved Sea Sparrow Missile)ブロックⅠ,同ブロックⅡなどに対応する。 NGELSは現行の旋回式Mk29と異なり固定式で,以前に同社が開発したADL (Adaptable Deck Launcher)の経験を活用する。また,Mk41垂直発射システ ムのサブシステムを活用するとともに,ESSM用のMk25クワッド・パック・キャ ニスターを組み合わせるとしていることから,Mk41用のキャニスターをADLの ような固定式発射機に組み込むものと分かる。
RTXのレイセオン部門(旧レイセオン・ミサイルズ&ディフェンス)は米海軍 シー・システムズ・コマンド(NAVSEA)から,ズムウォルトZumwalt級駆逐艦 が搭載する艦内コンピューター・システムTSCE(Total Ship Computing Environment)のハードウェアを対象とするテクニカル・リフレッシュ契約を 受注した。これは極超音速ミサイルCPS(Conventional Prompt Strike)の搭 載に伴うもので,陸上試験施設向けの機材も契約に含む。CPSの4連装発射筒は 直径87インチ(2,210ミリ)で,155ミリ単装砲を撤去した跡地に3基搭載す る。
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