Jパワー(電源開発)と飯野海運は7月6日,石炭専用船“よどひめ”(47,085総トン,2016年竣工)へのローターセイル搭載で合意したと発表した。搭載するノルスパワー社(フィンランド)製ローターセイルは,高さ24メートル,直径4メートルで,フレットナー・ローターの原理と最新技術を融合,航海最適化システムとの併用により約6~10パーセントの燃料消費およびCO2排出削減効果を見込む。搭載は2024年7~9月頃の予定。両社によれば,石炭専用船へのローターセイル搭載は世界初。なお飯野海運ではローターセイル搭載は大型ガス船(VLGC)に続き2例目,Jパワーでは石炭船への風力推進補助装置の搭載2例目となり,ともにカーボンニュートラルへ向けた取組みの一環。 (Jパワー/飯野海運)
去る7月12日,KEYS Bunkering West Japan(以下KEYS社。九州電力,日本郵船,伊藤忠エネクス,西部ガスの合弁会社)のLNG燃料供給船の命名・進水式が三菱重工下関造船所で行なわれた。今後,艤装工事などを経て2024年3月に引き渡され,九州・瀬戸内各港で外航船向けLNG燃料供給および内航LNG 輸送に従事する。4,850総トン,全長82.4メートル,幅18.2メートル,吃水4.8メートル,主機二元燃料ディーゼル・エレクトリック,LNG積載量3,500立方メートル。西日本で稼働する初のLNGバンカリング船で,九州から瀬戸内までを対象としたLNG燃料供給はわが国初,さらに国内LNGバンカリング船として初めて主発電機関に二元燃料(DF)エンジンを搭載しており,運航時のSOx,NOx,CO2排出を削減する。船名はKEYS 社本社所在の北九州市市花「ツツジ」にちなんでいる。 (三菱造船)
大分空港と西大分港間の約29キロを結ぶ大分空港海上アクセスに投入するホーバークラフトの1番艇Baien(バイエン)が6月に完成した。大分県が英グリフォン・ホーバーワーク社に3隻発注した1番艇で,建造中にトラブルが起きたために約2カ月遅れていた。約130総トン,全長約26メートル,船客約80人,速力約45ノット。2番艇Banri(バンリ),3番艇Tanso(タンソウ)の建造も進められており,2024年1月までに引渡しの予定になっている。県では2023年度中に営業航海を開始したい考え。運航事業者は北九州市の第一交通産業が選ばれ,同社が2022年10月に設立した大分第一ホーバードライブが行なう。ちなみに公募で決まった船名は,江戸時代に「豊後の三賢」と称され,現国東市や日田市などで西洋天文学や医学などの研究や普及に貢献した三浦梅園,帆足万里,広瀬淡窓に由来している。 (GRIFFON HOVERWORK)
小学校などの夏休み期間中の8月2,3日,国土交通省 「こども霞が関見学デー」が開催され,海上保安庁 も参加した。海洋環境教室や使わなくなった海図を用いたバッグの作成,海しる体験などを行なっている。
8月4日,呉海上保安部(第6管区) は広島県水難救済会 と合同で,竹原市立大乗小学校で安全講習会を実施した。教諭と児童の合計50名が参加し,海や川で遊ぶ際の注意事項の説明ののち,ペットボトルやランドセルを使った浮き方や救命胴衣の着用方法などを学んだ。
8月1,2日,海上保安庁は,国連薬物犯罪事務所 からの協力依頼を受けてインドネシアのスラバヤに海上保安庁職員を派遣し,海洋状況把握(MDA)に係る研修を行なった。
8月2日,練習船“こじま”(PL-21,呉海上保安部所属)は,総航程約46,300キロ,総日数101日の航海を終えて母港の呉に帰投した。 本船は4月24日,実習生52名(うち女性9名),乗組員39名(うち女性6名)の計91名を乗せて呉を出港し,東回りでアメリカ(サンフランシスコ,ボルティモア),ギリシア(ピレウス),シンガポール,フィリピン(マニラ)に寄港しつつ訓練を行ない,世界中の海をめぐることで国際感覚を養った。
4月1日,北海道の釧路航空基地に機動救難士が配員され,6月4日,発足式が挙行された。 機動救難士の配員は全国で10カ所目となり,今秋以降には,3機目のヘリコプターも配備される予定である。昨年4月に発生した知床沖観光船事故を受けて,海難救助への即応体制や災害対処能力の強化が進んでいる。
6月21日,巡視艇“でいご”(CL-153,那覇海上保安部所属)とパラオ巡視船ケダムKedamが,沖縄近海で通信設定訓練と連携行動訓練を実施した。 海上保安庁とパラオが訓練を実施するのはこれが初めてである。ケダムは2017年12月,日本財団からパラオに供与されたが,修理先の鹿児島からパラオに帰投する際,今回の訓練を行なったもの。なお,これに先立つ同15日,ケダムの乗員は種子島海上保安署を訪問している。
7月28日,令和5年版防衛白書が,閣議了解のうえ,公表された。今回の白書は,昨年12月の安保3文書改定を受けたものとなり,3文書の策定経緯や内容などが詳しく述べられている。さらに,アジア太平洋地域で軍事的圧力を強める中国と,ウクライナ侵攻を続けるロシアが連携を強めることに対し,日本を含む国際社会は,「戦後最大の試練の時を迎え,新たな危機の時代に突入しつつある」との警鐘を鳴らしている。 さらに,わが国防衛力の抜本的強化に当たって重視する能力として,スタンド・オフ防衛能力,統合ミサイル防衛能力,無人アセット防衛能力など7つの重視分野が挙げられた。 統合ミサイル防衛能力では,わが国の取りうる手段として,①ミサイル防衛システムにより公海およびわが国の領域の上空で,敵のミサイルを迎撃する,②そのうえで,わが国へのさらなる攻撃を防ぐため,必要最小限度の自衛の措置として,相手の領域において,スタンド・オフ防衛(敵基地攻撃)能力を活用することが示された。この手段として,イージス・システム搭載艦の整備,指向性エネルギー(レーザー)兵器による小型無人機への対処能力強化,極超音速兵器への対処能力の研究な
自衛隊は国際平和協力業務および国際緊急援助活動に係る医療に関する技量の向上などのため,パシフィック・パートナーシップ2023(PP2023)に,輸送艦,護衛艦などを派遣している。活動場所は,フィジー(8月17〜20日),トンガ(同28日〜30日),パプア・ニューギニア(10月11〜20日)の3カ国である。 活動および訓練内容は,①参加国軍および現地医療関係者とともに行なう医療活動,②立入検査訓練,③文化交流で,参加部隊は①が統合幕僚監部,海上自衛隊第1術科学校,自衛隊横須賀病院,第1航空団および自衛隊入間病院,②が自衛艦隊(護衛艦乗員),③が自衛艦隊(輸送艦乗員)および東京音楽隊。
7月11日,海上自衛隊は,砕氷艦“しらせ”の令和5年度総合訓練の日程を公表した。訓練期間は8月29日〜9月29日で,寄港地等は以下のとおり。 横須賀出港(8月29日),十勝(9月1〜4日),浜田(同8〜11日),岩国(同15〜18日),三河(同22〜25日),横須賀入港(同29日)。主要訓練項目は,①各種部署訓練,②航空機発着艦訓練,③観測関係者の艦上訓練支援(海洋観測訓練支援)。
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