自動車船・RORO船大手ワレニウス・ウィルヘルムセン(WW)は8月15日,標準車換算9,350台積載の次世代大型PCTC 4隻の建造覚書(LOI)を,中国招商局金陵船舶(江蘇)造船所と締結したと発表した。契約には最大8隻の追加オプションが付いており,実現すれば12隻の船隊になる。「シェーパー・クラス」(Shaper Class)と称する計画で,メタノール燃料使用の二元燃料主機を搭載し,カーボンニュートラルに向け将来のグリーン・アンモニア燃料への改造を想定している。1番船は2026年半ばの引渡し予定。WWでは2027年までにGHG排出ネットゼロの輸送サービス構築を目指しており,このシリーズはその一環として位置付けられる。 (WALLENIUS WILHELMSEN)
米ロイアル・カリビアン・インターナショナル(RCI)のスペクトラム・オブ・ザ・シーズSpectrum of the Seas(169,379総トン, 船客定員4,246人,2019年竣工)が8月に4年振りに来航した。シンガポールを拠点とする“珠玉のアジア周遊クルーズ”で,7月31日に同地を発ち,大阪,清水を経由して横浜へ入港。8月12日横浜発の折返しでは清水,神戸,鹿児島に寄港した。集客が好調なことから9月19日,10月1日発の2本を追加した。 (RCI)
シンガポールに本拠を置くリゾート・ワールド・クルーズは,リゾーツ・ワールド・ワンResorts Word One(75,338総トン,船客1,856人,1999年竣工,元スーパースター・ヴァーゴSuperStar Virgo)による那覇,宮古島寄港クルーズを行なうと発表した。香港を日曜日に出港する5泊のコースで10月からスタートする計画。スケジュールでは10月1日発から2024年4月28日発まで15本が組まれ,3本は那覇と石垣島寄港になっている。 (RESORTS WORLD CRUISES)
ヨルダンに本拠を置くアラブ・ブリッジ・マリタイムのモノハル型高速カーフェリー, ザ・プリンセスThe PrincessがインドのM2Mフェリーに売却された。同船は伊ロドリゲス造船所で2003年に竣工したアクアストラーダTMV84型で,2,552総トン,全長83.3メートル,速力33ノット, 船客定員654人,乗用車58台を積載し,ヨルダン〜エジプト航路に配船されていた。M2Mはムンバイとマンドワを結ぶ航路に両頭型カーフェリー1隻を運航している。 (ARAB BRIDGE MARITIME)
カナダのマリーン・アトランティックは7月10日,投入予定の新造カーフェリーの船名をアラースーインオウAla’suinuと公表した。就航先であるカナダ東岸周辺の先住民族が用いたミクマク語で「旅行者」を意味する。船名は先住民族の文化と伝統を認識できるものを候補とし,関係者と相談して決定したという。同船はスウェーデンのステナROROがチャーター用に中国の招商局金陵船舶(威海)造船所で連続建造している4万総トン級“E-フレクサー” シリーズの一隻で,船客1,000人,車両レーン長約2,700メートル規模となり,2024年の就航を予定している。 (MARINE ATLANTIC)
スイスに本拠を置くエメラルド・ヨット・クルーズが運航する新造船エメラルド・サカーラEmerald Sakaraが8月5日,ピレウスからチビタベッキアへ向かう“イオニア海の冒険” と名付けた8日間の処女航海に就いた。夏期シーズンはアドリア海沿岸などのクルーズに就き,冬期はカリブ海,中央アメリカなどで就航を予定する。12月2日にはプエルト・リコのサンファンで命名式を行なう。同船はエメラルド・アズーラEmerald Azzurraに次ぐ2隻目のラグジュアリー船で,5,175総トン,全長110メートル,船客100人,ヴェトナムのハロン造船所で建造された。 (EMERALD CRUISES)
フェリーさんふらわあは,大阪〜別府航路で“さんふらわあからの誕生日プレゼント”キャンペーンを実施している。誕生日に“さんふらわあ くれない”と“さんふらわあ むらさき”に乗船する乗客に対し,プレゼントとしてバースデーシールと船内ビュッフェでの夕食を提供する。誕生日前後3日間を含む7日間を対象とし,片道1回限定で特典を受けられる。利用はのりば窓口で誕生日が分かる証明書を提示する。4月14日に開始して7月31日に終了の予定だったが,好評につき2024年3月31日まで延長した。 (フェリーさんふらわあ)
ノルウェーの舶用機器メーカー,コングスベルグは先頃,次世代2,000TEU型フィーダー・コンテナ船を開発し,ノルウェー船級協会(DNV)から基本承認(AiP)を取得したと発表した。デルタマリン社と提携して設計されたデザインは「コバルト・ブルー」と称し,ハッチのないオープントップ・デッキ(コスト削減,荷役の効率化),前部デッキ・ハウス(コンテナを海水から防ぐ),モジュール設計(推進システムの再構築が容易)といったフィーダー航路向けの機能を備え,搭載するLNG二元燃料エンジンは将来バイオガス,メタノール,アンモニアなど低炭素燃料に切り替えて,GHG排出を削減することを想定している。同社は完成後も進化する船にすることで,より柔軟にコンテナ船の発注が可能になると見込んでいる。 (KONGSBERG)
米ノルウェージャン・クルーズ・ラインが運航する新造船ノルウェージャン・ヴィヴァNorwegian Vivaが,伊フィンカンティエーリ造船所で竣工し,8月3日に引き渡された。143,535総トン,全長294.1メートル,船客3,100人で,2028年までに6隻投入予定の次世代船「プリマ・クラス」の2番船。8月10日にトリエステから地中海を巡る処女航海に就いた。11月には大西洋を横断して北米へ向かい,11月28日にマイアミで公式の命名式を行なう予定。その後は2024年3月までカリブ海クルーズに就航する。 (NCL)
米シーボーン・クルーズ・ラインの新造船シーボーン・パシュートSeabourn Pursuitが7月31日,伊ジェノヴァのT.マリオッティ造船所で引き渡された。ラグジュアリー・タイプの小型探検クルーズ船で,23,615総トン,船客264人,ポーラークラス6(PC6)を取得して極圏クルーズにも就く。2022年竣工のシーボーン・ヴェンチャーSeabourn Ventureの同型2番船である。就航は8月12日で,地中海やカリブ海を巡った後,来春まで南米,アマゾン,南極海域でのクルーズに就く予定。 (SEABOURN CRUISE LINE)
クリスタル・セレニティが運航を再開した新生クリスタル・クルーズ(英A&Kトラベル・グループ)について,7月に4隻の新造船投入計画が報じられた。同社経営幹部が明らかにしたもので,すでにヨーロッパの造船所と水面下で交渉中とされる。4隻のうち2隻は船客650人クラスの通常タイプの客船,2隻は船客220人クラスの探検船とし,2029年までに投入する。新造船建造は既存のクリスタル・セレニティが2003年竣工,クリスタル・シンフォニーCrystal Symphonyが1995年竣工と建造から20年以上経つこと,探検船は旧クリスタル・エンデヴァーCrystal Endeavorがシルバーシーに購入され,配下に探検船がないため計画に盛り込んだという。 (CRYSTAL CRUISES)
新体制となったクリスタル・クルーズのクリスタル・セレニティCrystal Serenity(68,870総トン,船客740人,2003年竣工)が7月31日,マルセイユ発のクルーズで営業航海に復帰し,新たなスタートを切った。同港からポルトガルへ向かい,北欧海域などを周遊して,秋には北米でクルーズに就く。ゲンティン香港の経営破綻後,英A&Kトラベル・グループがブランドと配下船を買い取り,同船は伊フィンカンティエーリで定員減,客室面積拡張などの改装工事を行なってアップグレードを図った。工事費は1億5,000万ドルとされる。 (CRYSTAL CRUISES)
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