3月中,海上自衛隊は以下の日程で米海軍と共同訓練を実施した。 ▷8日,10日,相模湾で実施。参加部隊は海自がSH-60K哨戒ヘリコプター,米海軍がMH-60R多用途ヘリコプター。訓練項目は対潜戦。 ▷17〜18日,三陸沖で実施。参加部隊は海自がP-3C哨戒機,米海軍がP-8A哨戒機。訓練項目は対潜戦など。 ▷28〜29日,東シナ海で実施。参加部隊は海自がEP-3電子戦データ収集機,米海軍がEP-3E電子偵察機。
3月24日,防衛装備庁は陸上自衛隊が令和4年度計画で調達する中型級船舶(LSV,積載量1,700トン)1隻と小型級船舶(LCU,同350トン)1隻の建造に関わる一般競争入札の公告を行なった。2隻は3自衛隊共同の部隊に配備され,島嶼防衛能力強化のため,南西諸島方面の陸自部隊などに隊員,装備品,物資などを輸送するもので,建造費は2隻合計で102億円,建造納期はいずれも令和6年3月29日となっている。
4月22日,4,900トン型油槽船の1番船YOT-01が竣工し,海上自衛隊呉基地で引渡し式が行なわれた。配属先は呉警備隊。本船は令和元年度(2019年度)計画により新来島波止浜どっくで建造されていたもので,同じく同所で建造中の2番船YOT-02も本年夏頃に就役の予定。載貨重量4,900トン。
4月7日,佐世保地方隊佐世保警備隊所属の輸送艇1号が除籍された。本艇は昭和61年度(1986年度)計画による輸送艇1号型のネームシップで,63年3月17日に就役した。現役中は終始佐世保地方隊に配属され,離島への業務輸送などに従事した。現時点で後継艇はなく,今後,その役割は陸上自衛隊の輸送船舶が引き継ぐことになるのだろう。
3月27日,東京から南に約1,130キロの位置にある海底火山「噴火浅根」が噴火した。これを受けて29日,羽田基地所属航空機が観測を実施したが,変色水域や浮遊物等は確認されなかった。引き続き航行警報により付近航行船舶に注意を呼びかけている。
4月15日,中城海上保安部の大型巡視船“みやこ”(PL-201,約3,500総トン)が宮古島海上保安部へ配属替えとなった。同管区内の異動のため船名変更は行なわない。
監視取締艇3隻が海上保安庁に引き渡された。記載は船名,番号,配属地,建造所,竣工日の順である。 びいなす SS-02 大分海上保安部 ヤマハ発動機 3.30 などである。
びいなすクルーズは4月6日,“ぱしふぃっく びいなす”の7月13日発から9月14日発までの夏クルーズ12本を発表した。“海から日本の夏を眺める”をテーマに,花火,祭,美しい海岸線を楽しむコースを揃えた。横浜,神戸,大阪,名古屋,広島,京都舞鶴,敦賀の各港から「夏休み 熱海花火と伊勢志摩クルーズ」「東北二大祭り 竿燈・ねぶたと能登輪島クルーズ」「夏休み あしずり・せとうちクルーズ」「トキめく佐渡島クルーズ」などを組んでいる。また,びいなすマルシェは“涼を味わう日本の夏”をテーマに,小豆島 島鱧の清涼ディナー,九州と本州がとけ合う海峡フレンチ,黒潮と大地の恵み御膳のいずれかをクルーズ中に1回提供する。 (日本クルーズ客船)
去る1月で新造船事業を終えた神田造船所(本社呉市)は4月1日,新会社神田ドックを設立し,修繕事業を承継,また同日付けで新会社の全株式を常石造船(本社福山市)に譲渡した。両社はこの措置により修繕ドックの相互融通,人員交流などを通じ相乗効果による企業価値の向上を図る。ハンディサイズ・バルカーや近海船などの建造を手掛けてきた神田造船所は,去る1月27日に同社川尻工場で最終船オリエンタル・マスターOriental Master(19,900重量トン型バルカー,第586番船)を引き渡し,新造船事業を終了した。川尻工場と若葉工場を今後も保有し,2工場体制で修繕事業による再生を目指す。 (神田造船所)
「青函フェリー」の商標で津軽海峡横断航路を共同運航していた栗林商船グループの共栄運輸と北日本海運は,4月1日付けで合併し青函フェリーを社名とする新会社となった。これにより一層の一体運営や効率運営による事業基盤の強化と,顧客満足度の向上を目指した運航船のリプレースを実施する意向。従来日本通運傘下だった北日本海運を,2020年9月1日付けで栗林商船が買収して子会社化し,青函航路の一体運営や得意な領域とネットワークの組合せによるシナジー効果を発揮してきた。合併によりさらなる向上を目指す。 (青函フェリー)
三井E&Sホールディングス(MESH)とIHIは3月31日,MESHによるIHI子会社IHI原動機(IPS)の舶用大型エンジンおよびその付随事業の承継について,協議・検討開始の基本合意書を締結したと発表した。詳細は協議のうえ決定し,来たる9月に契約書を締結,23年4月の実行を目指す。造船会社再編や脱炭素化に向けた世界的な燃料転換の動きなどに対応するため,経営基盤の充実と競争力強化を図る。MESHは独MANエナジー・ソリューションズからライセンスを受けて製造。IPSはスイスのウィンターツール・ガス・アンド・ディーゼル(WinGD)のライセンシー。これによりMESHにWinGD製品が加わる。なおMESHは来年4月1日,子会社の三E&Sマシナリーと三井E&Sビジネスサービスを吸収合併し,持株会社体制を解消して三井E&Sに商号変更する予定。
商船三井は3月31日,三菱造船と協働し,アンモニア(NH3)・液化CO2(LCO2)兼用輸送船のコンセプト・スタディ(概念研究)を完了したと発表した。低・脱炭素社会の実現に向け,LCO2とNH3の将来輸送需要に対応するため,マーケットで主流となり得る船型を追求。50,000立方メートル前後までのカーゴ・タンクを設定した。これは昨年11月にコンセプト・スタディを完了したLCO2船と同容量である。CCUS(Carbon dioxide Capture Utilization and Storage)のバリューチェーンの中で,LCO2を効率的に輸送する手段の一つとして重要な役割を担うほか,次世代クリーン・エネルギーとして注目されるNH3の輸送にも対応する。今後はこの船型をベースに,顧客ニーズに対応したさまざまな船型の検討に取り組んでいく。 (商船三井)
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