11月10日,砕氷艦“しらせ”が第63次南極地域観測協力のため,横須賀を出港した。今次観測支援協力では新型コロナ対策として,10月27日に出国行事を実施した後,横須賀で14日間の停留隔離を実施したが,途中無寄港だった第62次と異なり,往復路に補給と休養のため豪フリーマントルに寄港(往路:令和3年11月24〜26日,復路:4年3月14〜16日)を計画している。総行動日数は141日(うち南極行動日数99日),総航程18,000浬で,横須賀への帰投は4年3月30日の予定。
11月8日,ロールス・ロイスは“もがみ”型護衛艦2番艦“くまの”に搭載のMT30ガスタービン・エンジンが,試運転において40メガワット(約53,600馬力)を超える最大出力を達成したことを公表した。“くまの”はMT301基とMAN 12V28/33D STC ディーゼル・エンジン2基の組合せによるCODAG推進を採用しており,8月24日から海上公試を始めている。
6月24日,三菱重工長崎造船所で,令和2年度計画による“もがみ”型護衛艦の5,6番艦の起工式が行なわれた。今後,5番艦は4年1月からドック内でブロック搭載を開始し,同年6月に進水,5年12月に引渡し,6番艦は4年6月にブロック搭載開始,同年12月に進水,6年3月に引渡しの予定である。
10月29日,防衛省は現中期防で4隻の建造を計画している新艦種の哨戒艦について,調達に向けた企画提案の公募を実施した。これによると哨戒艦は基準排水量1,900トン程度,全長90メートル程度だが,これらは提案希望者からの提案によっては変わりうるともされる。 公募の参加申込期限は12月1日で,企画提案契約の納期は令和4年3月31日。この提案で防衛省から最高評価を得た事業者が,1番艦とその引渡しまでの間に予定されている艦の調達について主契約者となる。また2番目の評価を得た事業者は,主契約者の下請けとして2番艦および1番艦の引渡しまでの間に建造を開始する艦のうちの最後の艦の建造を行なうという。 なお,海上自衛隊は令和4年度の概算要求で哨戒艦の基本設計費として4億円を計上しており,順調に進めば,5年度以降に建造要求の運びとなるのだろう。 ちなみに海上自衛隊はこの哨戒艦について,将来的な無人化も視野に入れているようだが,現実問題としてこの大きさの艦を公海上で無人運用するのは,技術・安全面から非常にハードルが高く,今後の動きが注目される。
10月16日,アデン湾で,第39次派遣海賊対処水上部隊の護衛艦“ゆうぎり”が,EU海上部隊(スペイン海軍)のフリゲイト,ビクトリアVictoriaと共同訓練を行なった。主要訓練項目はクロスデッキ,小火器射撃訓練,乗船訓練。
11月2日,沖縄県および同周辺海空域で,令和3年度離島統合防災訓練が実施された。参加部隊等は統幕が人員約10名,陸上自衛隊(西部方面隊)が人員約150名,航空機2機(UH-60JA多用途ヘリコプター1機,CH-47JA輸送ヘリコプター1機),海上自衛隊(自衛艦隊,佐世保地方隊)が人員約180名,艦艇1隻(輸送艦“くにさき”),航空自衛隊(航空総隊,航空支援集団)が,人員約60名,航空機2機(CH-47J輸送ヘリコプター1機,K/C-130H輸送機1機),在日米軍が人員約100名。訓練項目は主要部隊間の連携,防災関係機関などとの連携。
10月21日,東シナ海で,海上自衛隊は海上保安庁と不審船対処共同訓練を実施した。参加部隊は海自が佐世保地方総監部,護衛艦“あぶくま”,海保が第10管区海上保安本部,巡視船“あかいし”“とから”“かいもん”“たかちほ”,固定翼機。訓練項目は重要施設に向かう不審船への対処を想定した,①情報共有訓練,②共同追跡・監視訓練,③停船措置訓練。
10月25日,沖縄東方海空域で,日米豪共同訓練が行なわれた。参加部隊は海自が護衛艦“あきづき”,米海軍が駆逐艦ベンフォルドBenfold DDG-65,オーストラリア海軍が駆逐艦ブリスベーンBrisbane。訓練項目は各種戦術訓練。
11月4〜5日,関東南方海空域で,海上自衛隊はドイツ海軍と共同訓練を実施した。参加部隊は海自が護衛艦“さみだれ”,独海軍がフリゲイトのバイエルンBayern。訓練項目は各種戦術訓練。なお,バイエルンは同5日,東京国際クルーズターミナルに寄港している。
10〜11月,護衛艦“かが”を中核とする令和3年度インド太平洋方面派遣訓練(IPD21)部隊は,以下の日程で各国と共同訓練を行なった。 ▷10月 15〜18日,ベンガル湾で実施。参加部隊は海自が護衛艦“かが”“むらさめ”,米海軍が空母カール・ヴィンソンCarl Vinson CVN-70以下5隻,P-8A哨戒機,オーストラリア海軍がフリゲイト1隻,英海軍が空母クイーン・エリザベスQueen Elizabeth以下5隻。訓練項目は対抗戦,防空戦,対水上射撃,洋上補給など。 ▷10月19〜24日,南シナ海で実施。参加部隊は海自が護衛艦“しらぬい”,米海軍が駆逐艦1隻。訓練項目は各種戦術訓練。 ▷10月26日,ベトナムのハイフォン沖で実施。参加部隊は海自が護衛艦“しらぬい”,ベトナム海軍が哨戒艇1隻。主要訓練項目は戦術運動,通信訓練。 ▷10月28日〜11月4
10〜11月,海上自衛隊は以下の日程で,米海軍と日米共同訓練を実施した。 ▷10月8日,海上自衛隊保全監査隊(市ヶ谷地区)で実施。参加部隊は海自が海上自衛隊システム通信隊群(中央システム通信隊,横須賀システム通信隊および保全監査隊),米海軍が海軍情報作戦コマンド横須賀(NIOC-Y:U.S. Navy Information Operations Command Yokosuka)。訓練項目はサイバー攻撃等対処。 ▷10月12〜16日,四国南方から関東南方に至る海空域で実施。参加部隊は海自が護衛艦“こんごう”,米海軍が空母ロナルド・レーガンRonald Reagan CVN-76以下2隻。訓練項目は各種戦術訓練。 ▷10月19〜23日,南シナ海で実施。参加部隊は海自が護衛艦“あきづき”,米海軍が駆逐艦1隻。訓練項目は各種戦術訓練。 ▷10月28日,房総半島南方空域で実施。参加部隊は海自がSH-60J/K哨戒ヘリコプター,米海軍がMH-60R多用途ヘリコプター。訓練項目は対潜訓練。 ▷10月28日,南シナ海で実施,参加部隊は海自が護衛艦“
10月20日,新来島波止浜どっくで海上自衛隊の新型油槽船YOT-01が進水した。本船は令和元年度(2019年度)計画による4,900トン型油槽船2隻の1番船で,海自史上最大の支援船である。就役は令和4年春頃の予定。載貨重量4,900トン。
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