フィンカンティエーリはイタリア海軍向けの新型潜水艦212NFS(Near Future Submarine)を2隻,13億5,000万ユーロで受注した。2027年と29年に1 隻ずつ納入する計画。なお,オプション契約として2隻を追加する用意もあ る。
フロレンス・パルリ仏国防相が,新型戦略原潜SNLE 3G のローンチを発表した。軍と国防調達局がスタディを実施,前向きな結論が得 られたためにローンチを決めたとしている。研究開発を2021~25年にかけて実 施した後で建造に移り,2035年から退役を開始するル・トリオンファンLe Triomphant級の後継とする。予定建造隻数は現在と同じ4隻で,2035年に1番 艦,その後は5年ごとに1隻ずつ就役させる計画。
中国海軍江島Jiangdao型(056型)コルベットのうち,最後の2隻が1月末か ら2月初頭にかけて就役した。これで056型は総数72隻が出揃ったが,その内訳 は基本型の056型が22隻,対潜能力を強化した056A型が50隻。最後の2隻も056A 型である。また,3月2日に国営メディアで,新しい旅洋Luyang III型駆逐艦の 就役が報じられた。艦名は淮南Huainan(艦番号123),ヘリ運用能力強化のた めに艦尾を延長した052DL型の4隻目。配備先は北洋艦隊。
米海軍は2月12日に,2021会計年度に予定している艦艇退役8隻のスケジュ ールを見直した。なおボノム・リシャールの退役と解体は既定路線のどおり。 作業が進む一方で,まだ火災の原因に関する調査が行なわれているほか,再利 用が可能な機器類に関する調査も行なわれている。
ハンチントン・インガルス社のニューポート・ニューズ造船所で,ヴァージ ニアVirginia級攻撃原潜の21番艦モンタナMontana SSN-794が進水した。
ハンチントン・インガルス社のインガルス造船所が米海軍海洋システム軍団 (NAVSEA)から,LHA(R)フライト1の2隻目となるLHA-9について,第4次の 先行調達契約を受注した。2020年5月に1億8,747万ドルと1,693万ドル,2020年 6月に1,456万ドル,そして今回の8,025万ドルと続いている。いずれも契約期 間は2024年2月までとなっていることから,その後に本番の建造契約を締結し て,作業を開始するものと推察される。
米海軍海洋システム軍団(NAVSEA:Naval Sea Systems Command)が,ハン チントン・インガルス社のニューポート・ニューズ造船所に,空母ジョンC.ス テニスJohn C.Stennis CVN-74の炉心交換(RCOH:Refueling Complex Overhaul)と近代化改修を29億9,424万ドルで発注した。
ロイアル・カリビアン・インターナショナル(RCI)の新船オデッセイ・オブ・ザ・シーズOdyssey of the Seasが,去る2月27日,建造所の独マイヤー・ヴェルフトを離れ,十数時間かけてエムス川を下り,オランダのエムスハーフェンに着いた。同河口から約32キロ内陸にある同所では,建造船は艤装が概成した段階で川を下り,エムスハーフェンやエムデンなどを拠点に北海での試運転に臨むのを常としており,試運転後の最終艤装を経て数週間後には引き渡しとなる。写真は河口と造船所のほぼ中間にあるヤン・ベルクハウス橋を通過中のシーン。前後にタグが付き,2ノット程度で船尾を前にして航行している。168,666総トン,船客定員4,246名。クァンタム・ウルトラ級の2番船で,引渡し後は5月からイスラエル発着の地中海クルーズに就航する予定(イスラエル居住者限定。乗組員と16歳以上の乗客全員がCOVID-19のワクチン接種を受ける)。 (RCI)
仏アトランティーク造船所が帆走クルーズ客船の開発に取組んでいる。引渡し直後のMSCクルーズのMSCヴィルトゥオーサMSC Virtuosa船上で2月に行なわれた会見で,計画を表明した。同社では縦帆設備の本格的研究を2008年から始め,すでに5分の1サイズの試作モデルによるテストを2年間行なっている。今後は原寸サイズで帆走推進装置「ソリッドセイル/エオル・ドライブ」(Solid Sail/Aeol Drive)の最初のモデルを造船所内に設置する。まず前段階として2021年秋にマスト高約38メートルの小型タイプを設置し,2022年に,実船サイズの地上約95メートルのマスト,ソリッドセイルと呼ぶ約1,200平方メートルの複合材の折畳み式セイル,エオル・ドライブと呼ぶリギンで構成された帆走装置を設置する。これらで実船設置に必要な技術的検証等を行なう。装置は全帆走ではなくエンジンとの併用を想定し,排気ガス50パーセント以上の削減を目指している。また,マストは70度まで傾けることができ,橋のかかるパナマ運河などの航行も可能という。当面,全長200メートル程度の中型クルーズ客船への導入を図っていく。
トルコに本拠を置くアネックス・ツアーのクルーズ・オペレーター,セレクタム・ブルー・クルーズが,元英サガ・クルーズのサガ・サファイアSaga Sapphire(37,301総トン,船客定員758人,1981年竣工。元オイローパEuropa)によるクルーズ事業を開始すると伝えられた。新船名はブルー・サファイアBlue Sapphireとなる。アネックス・ツアーでは2019年に同船を買船してクルーズ事業参入を表明していた。もともとクルーズツアーの販売をしており,強固な営業地盤を持つロシア,カザフスタン,ウクライナや東欧諸国を主なマーケットとして集客し,2021年5月からアンタルヤを拠点に東地中海クルーズを開始する意向という。サガ・サファイアは英サガ・クルーズのフリートとして親しまれたが,新造船スプリット・オブ・アドヴェンチャーSpirit of Adventureの就航に伴ってサガから離れた。 (SAGA CRUISES)
ノルウェーのフィヨルド・ラインの新造船フィヨルドFSTR Fjord FSTRが豪オースタルのフィリピン工場で竣工し,2月26日に引き渡された。オートエクスプレス109型のカタマラン型高速カーフェリーで,フィリピンで建造された最大のアルミ合金船である。12,500総トン,全長109メートル,幅30.5メートル,速力37ノット,船客定員1,200人,乗用車404台積載。最適化された最新の船体形状を採用し,燃費と引き波を抑え,既存船に比べて乗客輸送1キロ当たりのCO2排出量を32パーセント削減した。約4週間かけてノルウェーへ向かい,昨年売船されたフィヨルド・キャットFjord Catに代わりノルウェーとデンマークを結ぶ航路に投入される。定員が2倍にふえ,3カ所のフードコーナー,免税店,キッズルーム,車両用充電ステーションを備えている。 (AUSTAL)
三井E&S造船と川崎重工は2月26日,2015年4月から共同で運営してきたMES-KHI由良ドックにおける船舶修繕事業を,来たる4月1日をもって合弁事業終了する覚書を締結したと発表した。当初5年期限だった合弁契約を1年期間延長しており,延長期間終了に伴ってこれを終結させる。川崎重工の保有するMES-KHI由良ドックの全株式は三井E&S造船に譲渡され,同日より三井E&S造船の100パーセント子会社MES由良ドックとなる。 (MES-KHI由良ドック)
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