去る3月12日,今治造船グループの多度津造船で川崎汽船のLNG燃料PCC(Pure Car Carrier)センチュリー・ハイウェイ・グリーンCentury Highway Greenが竣工した。二元燃料の主機と補機(発電機,ボイラー)を採用し,LNG燃料使用時は従来船比でCO 2 排出25~30パーセント,SOx排出ほぼ100パーセント,LNGと排ガス再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)システムによりNOx排出80~90パーセント削減を見込んでいる。さらに船内Wi-Fiの拡充,船内カメラの設置,二元燃料補機の異常診断システムなどデジタル技術を導入し,安全性や効率性の向上を図った。なお本船はLNG燃料船の普及のため,教育訓練船仕様で建造されており,搭載人員をふやしている。73,515総トン,16,844重量トン,全長199.98メートル,幅37.2メートル,深さ36.51メートル,計画吃水9.118メートル,主機三井MAN B&W
スウェーデンのタンカー/プロダクト船大手ステナ・バルクは3月8日,新しいハイブリッド撒積船インフィニティマックスInfinityMAXのコンセプト・デザインを発表した。2050年までのゼロ・エミッション化に向けた開発の一環で,水素燃料のほか風力推進用ウイング・セイルを装備し,抵抗低減のため鮫皮(Shark Skin)の船体表面を導入,半自律運航も可能にするという。最大のポイントはモジュール化した貨物ユニットにあり,分離可能な各ユニットは,ユニット単位で風力タービンとソーラーパネルにより必要な電力を自給自足でき,ユニットごとにドライ貨物や液体貨物,液化ガス(メタン,水素など)を輸送できるので,荷役時の混雑回避と寄港時間の大幅短縮につながる。イラストでは各ユニットに違う貨物が表記されている。2035年までの就航を目指すという。 (STENA BULK)
米ヴァージン・ヴォヤージは3月8日,新造3番船の船名をリジリエント・レディResilient Ladyと発表した。約110,000総トン,船客2,700人規模で,伊フィンカンティエーリ造船所で建造されており,2022年7月にアテネからギリシアの島々やアドリア海をめぐる7泊クルーズでデビューする予定だ。1番船スカーレット・レディScarlet Ladyは2020年2月に竣工したが,新型コロナウイルスの影響で就航が延期されている。なお4番船も発注されている。 Scarlet Lady(VIRGIN VOYAGES)
SHKグループ,東京九州フェリーのカーフェリー“はまゆう”が,去る2月26日に三菱重工下関造船所で引き渡され,3月2日から舞鶴~小樽など同グループの新日本海フェリー航路に就航した。これは同社船のドック入りに対応したもの。本来の横須賀~新門司航路には,姉妹船“それいゆ”の完成(6月)を待って,来たる7月1日から就航する予定。旅客運賃は基本料金(ツーリストA)が12,000円で,上級グレード(ツーリストS,ステート,デラックス)はルームチャージを追加する設定とされた。主要目は15,400総トン,全長222.5メートル,航海速力28.3ノット,船客268名,トラック約154台,乗用車約30台積載。 (東京九州フェリー)
中城海上保安部の30メートル型(はやぐも型)巡視艇「おきぐも」(PC-114)が、本日4月15日付けで同じ管区内の名護海上保安署へ配属替えとなった。 近年名護の担任海域では密漁や海難などが増加傾向にあり、本来なら巡視艇を増強したいところではあるが予算の都合で果たせずにいた。しかし沖縄本島の東岸から西岸へ毎回支援に駆けつけるのも大変なことから、今回の異動となった。
広島航空基地への新造機(シコルスキー76D型MH921号機)配備に伴って、同日(3月26日)付けで同基地のベル412型MH-714号機が解役した。 ちなみに同機は去る3月9日付けで名古屋海上保安部(巡視船みずほ搭載機)から広島へ配属替えされた機体である。
3月26日、広島航空基地に、シコルスキー76D型MH-921号機(愛称せとたか)が就役した。
3月4~24日,自衛艦4隻が海上自衛隊に引き渡された。 各艦の概要は以下のとおり。 ▷護衛艦“はぐろ”:平成28年度(2016年度)計画による“まや”型イージス艦の2番艦で,3月19日,ジャパン マリンユナイテッド(JMU)横浜事業磯子工場で就役した。最新のイージス・システムを搭載し,弾道ミサイル防衛と対空戦の同時対処が可能で,本艦の就役により海自イージス艦8隻体制が完成した。基準排水量8,200トン。配属先は第4護衛隊群第8護衛隊で,定係港は佐世保。 ▷潜水艦“とうりゅう”:平成28年度計画による“そうりゅう”型の最終12番艦で,3月24日,川崎重工神戸工場で就役した。本艦は“おうりゅう”に続いて,AIPと鉛蓄電池に代えてリチウム・イオン電池を搭載したことが特徴。基準排水量2,950トン。配属先は第2潜水隊群第6潜水隊で,定係港は横須賀。 ▷掃海艦“えたじま”:平成29年度計画による“
2月16日,岸防衛大臣は,今中期防において島嶼部への輸送機能強化のため,2,000トン程度の輸送能力を持つ中型級船舶1隻と,島嶼部の港湾にも輸送実施可能なサイズで浅吃水の小型級船舶(搭載能力数百トン程度)3隻を取得すると明らかにした。 陸海空3自衛隊共同の部隊として「海上輸送部隊」を令和5年度末(2024年3月)までに新編し,これらの船舶を配備する予定である。
2月26日および3月1日,護衛艦“ありあけ”はパキスタン海軍フリゲイト,アラムジルAlamgirと海賊対処共同訓練を実施した。 訓練はアラビア海北部西方海域およびアデン湾で行なわれ,主要訓練項目は戦術運動,写真撮影,近接運動,小型船近接対処訓練,クロスデッキであった。
海上自衛隊の外洋練習航海部隊(部内)が以下のとおり外国海軍と訓練を実施した。 ▷2月26日:グアム周辺海空域で,護衛艦“ゆうぎり”とスペイン海軍帆走練習艦ファン・セバスチャン・デルカノJuan Sebastián de Elcanoと親善訓練を実施。訓練項目は通信訓練および戦術運動。 ▷2月28日:グアム周辺海空域で,護衛艦“ゆうぎり”,練習艦“はたかぜ”“せとゆき”が,米原子力空母セオドア・ルーズヴェルトTheodore Roosevelt CVN-71,ミサイル巡洋艦バンカー・ヒルBunker Hill CG-52と共同訓練を実施。訓練項目は通信訓練および戦術運動。 なお,当初予定していたミクロネシア連邦(バルキール沖およびウエノ島への錨泊)への訪問は中止された。
3月3日,海上自衛隊は不審船対処に係る海上保安庁との共同訓練を実施した。 訓練海空域は九州西方で,参加部隊は海上自衛隊が護衛艦“さわぎり”,ミサイル艇“おおたか”,SH-60J/K哨戒ヘリコプター2機,海上保安庁が巡視船“あそ”“ほうおう”,巡視艇1隻。重要施設等に向かう不審船を想定し,情報共有訓練,共同追跡・監視訓練,停船措置訓練が行なわれた。
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