3月27日にフロリダ州のメイポート海軍基地で,ホイッドビー・アイランド Whidbey Island級ドック型揚陸艦フォート・マクヘンリーFort McHenry LSD-43の退役式典が行なわれた。
米海軍シー・システムズ・コマンド(NAVSEA)が,遠征用高速輸送艦のうち EPF-14以降が,医療機能を強化するフライトIIになることを明らかにした。た だしあくまで本分は輸送であり,輸送能力を損ねることなく,機能限定版の集 中治療室やその他の医療関連機能を追加する考えだという。
3月30日に,オースタルUSAで建造しているインディペンデンスIndependence 級沿海域戦闘艦の15番艦キャンベラCanberra LCS-30が進水した。
米海軍の航空戦部門を所掌するグレゴリー・ハリス海軍少将がネイビー・リ ーグのイベントで,以前に俎上にのぼったことがある小型空母案について「既 存の強襲揚陸艦にF-35Bを搭載すれば任務所要に対応できる」として,小型空 母に否定的な見解を示した。
スペイン,バレアリアの高速カーフェリー,エレノア・ルーズヴェルトEleanor Rooseveltが4月27日,スペインのアルモン造船所で竣工し引き渡された。豪船舶設計会社インキャット・クロウザーの125メートル型カタマランで,全長123メートル,航海速力35ノット,船客1,200人,乗用車450台を積載する。二元燃料機関を4基搭載し,LNG燃料で駆動する。建造費は9,000万ユーロとされる。5月1日からスペイン本土とイビザ島,パルマ島を結ぶ航路に就航した。 (INCAT CROWTHER)
スウェーデンのステナRoRoのステナ・ノヴァStena Novaが,フィリピンのチェルシー・ロジスティクス&インフラストラクチャー・ホールディングスに売却され,3月9日フィリピンに到着した。フィリピンのフェリー船社2GOの運航で国内航路に就航する模様だ。同船は元阪九フェリーの“やまと”(13,353総トン,船客定員667人,トラック229台,乗用車138台積載,2003年竣工)で,2019年2月にステナが買船(阪九フェリーが2020年3月上旬まで運航)し,その後新型コロナウイルスの影響によりマレーシアで係船されていた。ステナはヨーロッパでの使用を見込んでいたが,新型コロナによる需要変化で新たな運航先を探していた。 (阪九フェリー)
北大西洋横断定期客船として知られるユナイテッド・ステーツUnited Statesの保存団体(SS United States Conservancy)が,ホームページで無料のデジタル展示会を4月から行なっている。タイトルは「ADVERTISING THE UNITED STATES」。「印刷物,ポスター,広告を通してアメリカのフラッグシップ“ユナイテッド・ステーツ”を発見する」という副題がついている。「舞台としてのユナイテッド・ステーツ」「ジェット機時代の航海」などのテーマごとに紹介,ショップもありTシャツなどを通販で購入できる。公開は8月までの予定とされる。ユナイテッド・ステーツは1952年に就航し,1969年に引退した。その後,復活や転用の話が出ては消えしたが実現せず,2011年から団体が所有して保存活動を続けている。 (UNITED STATES CONCERVANCY)
米疾病対策予防センター(CDC)は4月28日,米発着クルーズの再開要件をクルーズ船社に対して示し,早ければ7月中旬にも再開が可能だとした。CDCが再開のための条件付き航海命令(CSO:Conditional Sail Order)の内容を更新し,乗組員の98パーセントと乗客の95パーセントがワクチン接種を受けていることなど5項目を条件として示した。要件を満たせばボランティアを乗せた事前の模擬航海などは不要になる。これまでに比べてハードルが下がり,再開へ向けて前進した。CDCが船社に求めるCSOは昨年10月に公表され,今年4月2日に更新されたものの,負担が大きすぎて実行不可能として,業界団体のCLIAやフロリダ州の議員などが解除を要求していた。
英キュナード・ラインは2023年に世界一周クルーズ継続就航100周年を迎えることから,クイーン・メリー2Queen Mary 2(QM2)とクイーン・ヴィクトリアQueen Victoria(QV)による「100周年記念ワールド・クルーズ」を実施する。QM2は102泊,QVは101泊でアジア,北米,オーストラリア,中東など各地をめぐる。特別なイベントやパーティーなど,100周年に相応しいプログラムが組まれている。全行程乗船のほか,2泊から40泊の区間乗船も設定する。 (CUNARD LINE)
英キュナード・ラインはクイーン・エリザベスQueen Elizabeth(QE)による日本周遊クルーズを2022年,2023年に実施する。日本発着初の試みとしてショート・クルーズとテーマ・クルーズを組んだ。いずれも横浜発着で,22年は4月13日~5月17日に4本行ない,4月22日~5月1日の「春の沖縄・台湾リゾート10日間」を基隆下船・乗船のショート・クルーズとしても販売する。また,5月8~17日の「新緑の日本周遊と韓国10日間」は“ベスト・オブ・ブリティッシュ~英国ミュージック&ビートルズ”と題してUKポップスやロック,映画などさまざまなイベントを繰り広げるテーマ・クルーズとしている。23年は4月19日~5月24日に4本行ない,4月19~28日の「新緑の日本周遊と韓国10日間」を釜山下船・乗船のショート・クルーズとしても販売する。
東京港の遊覧船,御座船 安宅丸が,5月31日で運航を終了する。定期クルーズの最終日は5月29日となる予定。同船は両備ホールディングスの瀬戸大橋観光船“御座船 備州”(486総トン,船客定員377人,1986年竣工)を改名し,2011年に東京に投入。東京都観光汽船が用船運航して日の出桟橋発着の港内航路を運航していた。外観は江戸時代の御座船を模しており,夜のコースでは“和”をテーマにしたショーを観覧しながら飲食でき,外国人観光客の集客にも重きを置いた。2017年3月に工業デザイナー水戸岡鋭治氏により船内外を改装している。 (編集部)
商船三井客船は“にっぽん丸”の「ゴールデンウィーク日本一周クルーズ」を途中で打ち切った。これは4月29日に横浜を出港した郵船クルーズの飛鳥Ⅱで乗客に新型コロナウイルスの陽性者が確認され,急遽横浜に帰港することになった事態を受け,横浜市が商船三井客船に帰港要請をしたもの。“にっぽん丸”の乗客,乗組員に陽性者は確認されていない。同船は4月29日に横浜を出港,5月1日の佐伯寄港でスケジュールを打ち切り,5月3日に帰港した。なお5月のクルーズは感染が拡大している社会状況に鑑みて中止され,次の出港は6月2日以降となっている(5月21日現在)。 (商船三井客船)
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