4月24日,第39次派遣海賊対処行動航空隊のP-3C哨戒機2機が八戸基地を出発した。また,同29日,第38次隊のP-3C1機が那覇基地に帰投した(別の1機は帰路エンジン不具合によりベトナムで整備実施後に予定より遅れて帰投)。なお,派遣海賊対処行動航空隊が活動の拠点とするジブチでは,新型コロナウイルスの流行により,きびしい入国制限が行なわれており,今回は地上要員を含むすべての派遣要員の交代に先行するかたちで機体の交代が実施された。
4月26日,第36次派遣海賊対処行動水上部隊の護衛艦“おおなみ”が横須賀を出港した。派遣隊員数は本艦乗員ら約190名と海上保安官8名で,部隊指揮官は“おおなみ”艦長の石寺隆彦2佐。
5月10日,中東方面における情報収集活動のための派遣水上部隊(第2次隊)として,第4護衛隊群第8護衛隊所属の護衛艦“きりさめ”(部隊指揮官第8護衛隊司令横田和司1佐)が佐世保を出港した。すでに同方面では護衛艦“たかなみ”とP-3C哨戒機2機(ソマリア沖海賊対処行動部隊と兼任)が活動中で,集められた情報は日本関係船舶の運営会社等に提供されるほか,「センチネル」作戦に従事するアメリカを中心とする有志連合にも共有されている。
4月10~11日,第1護衛隊群第5護衛隊(佐世保)所属の護衛艦“あけぼの”は,東シナ海で米海軍の強襲揚陸艦アメリカAmerica LHA-6と日米共同訓練を実施した。訓練目的は戦術技量の向上と米海軍との連携強化で,訓練にはアメリカが搭載する米海兵隊所属のF-35B戦闘機も参加した。
水島海上保安部の「ことなみ」型巡視艇「おきなみ」(PC-43)が4月21日付けで松山海上保安部に、新居浜海上保安署の「ひめぎく」型巡視艇「にいかぜ」(CL-69)が同24日付けで水島海上保安部に、それぞれ配属替えとなった。
石垣海上保安部の「はてるま」型巡視船「いしがき」(PL-62)が、4月24日付けで同じ管内の中城海上保安部へ配属替えとなった。
米ロイアル・カリビアン・インターナショナル(RCI)の日本総代理店ミキ・ツーリストは4月1日,2021年春の東京発着クルーズ実施を発表した。クァンタム・オブ・ザ・シーズQuantum of the Seas(168,666総トン,船客4,180人,2014年竣工)を投入し,4月5日発,15日発の2本を実施する。今夏竣工する東京国際クルーズターミナルを起点に,11日間で函館,金沢,境港,釜山などを回る。RCIの日本発着は5年振りで,クァンタム・クラスでの実施は初となる。 (RCI)
両備ホールディングス傘下のフェリー会社2社が4月1日付けで合併し,国際両備フェリーが誕生した。合併したのは高松~小豆島航路の国際フェリー(香川県小豆郡)と,岡山~小豆島航路の両備フェリー(岡山市)で,国際フェリーが小豆島フェリーを吸収合併した。本社を岡山市に置き,両社の社長を務めていた小嶋光信氏が新会社の社長に就任した。岡山から高松へ,高松から岡山への人の流れを創出し,世界の観光地に向けての足場作りを目的にするという。 (国際両備フェリー)
米セレブリティ・クルーズの新造船セレブリティ・エイペックスCelebrity Apexの引渡式が3月27日に行なわれた。船主側と仏サン・ナゼールのアトランティーク造船所をビデオ会議システムでつなぎ,おそらく業界初となるバーチャル・セレモニーとして行なわれた。同船は約129,500総トン,船客約2,900人で,エッジ・シリーズの2番船である。5月20日のバルセロナ発から営業航海に就く予定になっている。 (CELEBRITY CRUISES)
去る3月26日,東海汽船(鉄道・運輸機構との共有)の新造ジェットフォイル,セブンアイランド結の命名・進水式が川崎重工神戸工場で挙行された。今後は艤装工事を経て6月に引き渡され,現行のセブンアイランド虹(1981年竣工)に代わって7月13日から東京(竹芝)~大島~利島~新島~式根島~神津島航路に就航する予定。同所でのジェットフォイル新造は1995年以来25年振りである。175総トン,全長27.4メートル(フォイルボーン時),幅8.5メートル,主機ロールスロイス501-KFガスタービン2基,出力7,600馬力(5,589キロワット),推進器ウォータージェット2基,航海速力43ノット,船客定員241名。 (川崎重工)
日本クルーズ&フェリー学会(会長梅田直哉大阪大学教授)は,今回のダイヤモンド・プリンセスの新型コロナウイルス禍に対応して,船内換気について勉強会を実施し,エアロゾル感染と空気感染に対する提言を発表した。それによれば,2010年以降の建造船ではファンコイルユニット方式など船室が独立空調とされており,換気系統への配慮(①感染発生時に吸排気口にHEPAフィルターを装備しバイパスラインを経由させる。②感染者の船室は排気風量を増やして陰圧とする。③非感染者の船室は新鮮空気量を増やして陽圧とする)によって拡大防止に効果的。一方,2010年代以前の建造船で船室が独立空調でない場合は船内循環の排気リターンラインを遮断する方法が必要で,このケースで感染者が出た際には感染者を船内病院併設病室に隔離し,すべての船室の排気リターンラインを乗員が速やかに遮断する方法が有効,などとなっている。
3月1日までに乗客乗員がすべて下船したダイヤモンド・プリンセスDiamond Princessでは,その後船内の清掃・消毒作業にかかった。この作業は,世界中で多くの災害復旧作業を担った実績を有する専門企業ベルフォア社により,環境衛生および感染予防管理の専門家など約150名体制で実施され,船内のリネンやタオルなどのほか玩具,ゲーム,本などの処分,人の手が触れた部分や人通りの多かったエリアの消毒,ドレープ(布製カバー),布製の装飾品,家具,カーペットなどのクリーニングなどを行なった。暖房や換気,空調システムも徹底的に消毒され,空気処理機のフィルターは高性能エアフィルターと交換した。これらの廃棄物は,厚生労働省監督下,すべて適切に運搬,処理された。写真は発表された消毒・清掃作業の模様(ⓒ CTEH, with PRINCESS CRUISES)。 なお同船は3月25日までにこれらの作業を終了,検疫済証をクリアし,同日横浜港大黒埠頭から三菱重工横浜製作所に移動した。写真下はクルーズ再開へ向けた資材搬入および改修作業中の同船。 (編集部)
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