2019年2月28日からピュージェット・サウンド海軍工廠で入渠整備を実施し ていた米空母カール・ヴィンソンCarl Vinson CVN-70が作業を終えて,8月23 日にブレマートンを出航,試験航海を開始した。一方,ノーフォーク海軍工廠 で入渠整備を実施していた空母ジョージH.W.ブッシュGeorge H.W. Bush CVN-77は8月29日に出渠した。こちらは18カ月がかりの作業だった。
8月中,以下のロシア軍機が相次いでわが国の防空識別圏に飛来した。 ▷14日:IL-20情報収集機1機が日本海に飛来,▷19日:Tu-95爆撃機2機および推定ロシア機6機が日本海に飛来。これらに対し,航空自衛隊は戦闘機を緊急発進させるなどして対処した。
9月13日,第37次派遣海賊対処水上部隊の護衛艦“ありあけ”が,佐世保を出港した。同艦には乗員約190名のほか,海上保安官8名が乗り組んでいる。
このほどのフィリピン空軍と三菱電機の間で,同社が開発・製造した警戒管制レーダー4基を約1億ドルで納入する契約が成立した。これまで防衛省は,平成26年(2014年)に防衛装備移転三原則が策定されたことを受けて,防衛装備品の移転に取り組んできたが,今回はわが国が新たに開発・製造した完成装備品が海外に移転された初めてのケースとなった。
8月28日,練習艦“かしま”が令和2年度遠洋航海(後期)のため呉を出港した。同艦には第70期一般幹部候補生課程修了者約110名(うち女性約10名)が乗艦している。期間は8月28日〜10月21日(55日間),総航程約22,000キロ。 寄港予定国はアメリカ(ノーム,アンカレジ,パール・ハーバー,サイパン)。
防衛省・自衛隊は,防災週間(8月30日〜9月5日)に際して,大規模地震発生時に迅速かつ効果的に自衛隊の災害派遣を行ないうるように,9月1日「防災の日」総合防災訓練を実施した。 訓練は「防災の日」政府本部運営訓練と連動して,南海トラフ地震発生を想定した防衛省災害対策本部の運営要領を演練するかたちで行なわれ,今年度は新型コロナウイルス対策として,テレビ会議システムを活用した対策本部の運営を検証した。
8月31日,護衛艦“てるづき”は,関東南方海空域で,米陸軍のUH-60Lヘリコプター2機と,日米共同訓練を実施した。訓練項目は発着艦訓練であった。
海上自衛隊は,令和2年度インド太平洋方面派遣訓練に,護衛艦“かが”“いかづち”,潜水艦1隻,搭載機3機を派遣している。目的はインド太平洋地域の各国海軍などと共同訓練を行ない戦術技量の向上を図るとともに,各国海軍などとの連携強化を図るもの。 派遣期間は9月7日〜10月17日,寄港予定国(補給)はスリランカ,その他調整中。主要訓練項目は各種戦術訓練など。
8月29日,第36次派遣海賊対処水上部隊の護衛艦“おおなみ”は,アラビア海北部西方海域で,英海軍のフリゲイト,アーガイルArgyllと海賊対処共同訓練を実施した。主要訓練項目は戦術運動,写真撮影,小火器射撃であった。
海上自衛隊は,令和2年度第1回米国派遣訓練(潜水艦)のため,潜水艦“うんりゅう”をハワイ諸島方面に派遣している。派遣期間は8月27日〜11月28日で,訓練海域は日本からハワイ諸島にいたる海域。訓練は米海軍の協力を得て行なわれる。訓練項目は対潜戦訓練など。
8月24日〜9月10日,北海道全域の演習場,駐屯地などにおいて,「令和2年度方面隊実動演習(北部方面隊)」が実施された。この訓練は離島侵攻対処を演練するもので,陸上自衛隊の北部方面隊を主体に,陸上総隊(水陸機動団および第1空挺団),東北方面隊に加え,海空自衛隊も参加した。 海自は,8月17〜30日,佐世保から天塩沖および苫小牧に至る海域および天塩周辺海空域で,護衛艦“かが”,輸送艦“しもきた”をこの訓練などに参加させ,天塩への水陸機動団AAV-7の着上陸とその支援などを行なった。
海上自衛隊は,8月26日〜9月11日と10月12〜23日の2度に分けて,令和2年度(2020年度)海上自衛隊演習(総合図演)を実施する。目的は平時から有事に至るまでの情勢推移に応じた上級指揮官の情勢判断およびそれに基づく後方業務と部隊運用要領の演練。訓練統裁官は山村海幕長で,参加部隊は海幕,自衛艦隊,各地方隊,システム通信隊群,幹部学校,補給本部など。
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