ロシア海軍太平洋艦隊向けアドミラル・ゴルシコフAdmiral Gorshkov級 (22350型)フリゲイトの一番手アドミラル・イサコフAdmiral Isakovが,9 月30日にサンクト・ペテルブルグの北方造船所で進水した。(Naval News 2024/9/30)
ロッキード・マーチンのロータリー& ミッション・システムズ部門は米ミサ イル防衛局(MDA:MissileDefense Agency)から,イージスBMD 6.0.1の開発 について,作業追加に伴う修正契約を2,556万ドルで受注した。累計受注額は3 億4,718万ドルとなっている。 BMD関連ではこのほか,極超音速飛翔体を迎撃する新型ミサイルの開発計画 GPI(Glide Phase Interceptor)について,ノースロップ・グラマン案の採用 が決まる動きがあった。GPIは,イージスBMDに対応するイージス艦やイージス ・アショアから発射する。(DoDContracts 2024/9/30,MDA 2024/9/25)
米海軍と米ミサイル防衛局(MDA)は,ミサイル防衛演習「パシフィック・ ディフェンダー2024」を実施した。この演習では,RIM-161B SM-3ブロックⅠ Aによる中射程弾道ミサイルの迎撃が行なわれた。迎撃の対象となった模擬標 的は,ARAV-B(Aegis ReadinessAssessment Vehicle-B)。 そのSM-3の発射に際して,Mk70Mod1 PDS(PayloadDelivery System)が用い られた。Mk70はMk41と同じミサイル装填用キャニスターを使用する4連装の起 倒式発射機を,40フィート・サイズのISOコンテナと同寸法にまとめたもの。 駆逐艦カールM.レヴィンCarl M. Levin DDG-120がSM-3 を発射したとのことだ がPDSでSM-3を発射した艦は明らかにされていない。(NavalNews 2024/9/16)
ノースロップ・グラマン・システムズは米海軍からCMC(Common Missile Compartment)で使用する可変エネルギー射出アクチュエーター(Variable EnergyEject Actuator)について,生産能力の認証とシップセット製造を 1,200万ドルで受注した。CMCは,米海軍のディストリクト・オブ・コロンビア District of Columbia級戦略原潜と,英海軍のドレッドノートDreadnought級 戦略原潜が装備する弾道ミサイル発射筒。(DoD Contracts 2024/9/16)
米海軍は,ジェネラル・ダイナミクス傘下のナショナル・スチール&シップ ビルディング(NASSCO)に対して,T-AO(X)ことジョン・ルイスJohn Lewis 級給油艦8隻を総額67億5,000万ドルで一括発注した。対象となるのは T-AO-214~221で,8隻の一括調達により4億9,100万ドルの経費節減になると 説明されている。 このうちT-AO-214については9月18日に,艦名をドロレス・ウエルタ Dolores Huertaとすることが明らかにされた。これは,農場労働者の労働条件 改善に努めて,全米農業労働者組合の副代表となった人物にちなむ。 また9月21日にはサンディエゴで,同級5番艦ルーシー・ストーンLucy Stone T-AO-209の命名式が行なわれた。(US Navy 2024/9/13, 同 2024/9/18,DoDContracts
9月6日にオースタルUSAで,遠征高速輸送艦(EPF:Expeditionary Fast Transport) ランシング LansingEPF-16の起工式が行なわれた。EPFの通算16 番艦,同フライトⅡでは3隻目にあたる。艦名はミシガン州の州都にちなんだ もので,その関係からミシガン州知事のグレッチェン・ウィットマー氏がスポ ンサーを務めた。 ランシングという艦は,過去に護衛駆逐艦のDE-388があったが,これは航空 機整備兵のウィリアム・ヘンリー・ランシングにちなんでおり,由来は異な る。 同じ9月6日に,テクストロン・システムズで建造を進めている新型エアク ッション揚陸艇SSC(Ship toShore Connector)の11 番艇LCAC-110 の領収が 実現した。同社はさらに,LCAC-111 ~ 123の13隻を建造中。 9月13 日に,遠征用海上基地艦(ESB:ExpeditionarySea Base)ロバート
米海軍のイージス巡洋艦レイテ・ガルフLeyte Gulf CG-55の退役式典が,9 月20日にヴァージニア州のノーフォーク基地で行なわれた。同艦の就役は1987 年で運用期間は37年間となる。 また,1週間後の9月27日にハワイのパール・ハーバー・ヒッカム統合基地 で,アンティータムAntietam CG-54の退役式典も行なわれた。こちらも就役は 1987年。(Military Times 2024/9/27)
9月7日にフロリダ州ペンサコラで,サン・アントニオSan Antonio級ドック 型輸送揚陸艦の13番艦リチャードM.マックールJr. Richard M. McCool Jr. LPD-29の就役式典が行なわれた。同艦は対空捜索レーダーとして,AN/SPY-6 (V)2 EASR(Enterprise Air SurveillanceRadar) を同級で初めて搭載し た。そしてEASRを搭載する艦の就役も同艦が初めてとなる。 なお,サン・アントニオ級フライトⅡのうちLPD-33~ 35の3隻が,ハンチ ントン・インガルス(HII)に総額57億9,877万ドルで一括発注された。契約期 間は2035 年9月までとなっている。(US Navy 2024/9/7,DoD Contracts 2024/9/24)
11月9日にニューヨークで,アーレイ・バークArleigh Burke級駆逐艦の72 番艦ジョン・バジロンJohn Basilone DDG-122の就役式典が行なわれることに なった。 また,11月16日にマサチューセッツ州ボストンのチャールストン海軍工廠 で,フリーダムFreedom級沿海域戦闘艦(LCS:Littoral Combat Ship)の14 番艦ナンタケットNantucket LCS-27の就役式典が行なわれることになった。な お,同艦に続く15番艦のベロイトBeloit LCS-29も,9月30日に領収が実現し ており,近く就役となる見込み。母港はフロリダ州メイポートとなる。(US Navy 2024/9/12-13,NAVSEA 2024/10/1)
米ヴァージニアVirginia級攻撃原潜の23番艦ニュー・ジャージーNew Jersey SSN-796 の就役式典が,9月14日にニュー・ジャージー州のミドルタウン・ タウンシップにあるアール海軍武器施設で行なわれた。 米海軍では,士官は2011年,下士官兵は2015年から潜水艦の乗組み勤務が女 性向けに開放されている。しかし,最初から男女双方の乗組員が乗り組む前提 で設計された攻撃原潜は,今回のニュー・ジャージーが初めて。 ヴァージニア級についてはこのほか,39番艦SSN-812の艦名がボルティモア Baltimoreに決まったとの発表があった。スポンサーはカスリーン・ヒックス 国防次官が務める。(Navy Times 2024/9/13,DoD 2024/9/20)
アメリカの大西洋横断定期客船として名を馳せたユナイテッド・ステーツUnited States(53,329総トン,1952年竣工)が,人工リーフ造成のために沈められる見通しだ。米メディアによれば,フロリダ州オカルーサ郡が同船を購入し,フロリダ沖のメキシコ湾に沈める計画で,9月24日に1,010万ドルの予算措置が決議され,船の移動,環境対策,博物館建設に充てるという。建設する博物館には本船から取り外す備品の一部などが収蔵される。水深の関係で煙突は取り除かれるが,世界最大の人工リーフとなり,ダイビング・スポットとしての経済効果も想定されている。フィラデルフィアの埠頭に係船されている同船は,係船料問題で埠頭運営者と訴訟になり9月12日までの立退きが通告されたが,裁判所は船の移動交渉が進行中として期限を一時停止した。 (SS UNITED STATES CONSERVANCY)
伊達政宗による支倉常長の遣欧使節を記念顕彰する石巻の「宮城県慶長使節船ミュージアム」(通称:サン・ファン館)が,施設改修を終えて10月26日からリニューアルオープンする。老朽化により3年前に解体された復元船サン・ファン・バウティスタSan Juan Bautistaに代わる新復元船が6月に完成,加えて22年11月から休館し,展望棟やドック棟の展示内容を一新していた。新しい復元船は4分の1スケールのFRP製で,全長14.2メートル,高さ12.3メートル,幅3メートル。木造船としての質感がリアルに再現され,支倉常長や宣教師ルイス・ソテロの人形も設置した。乗船はできないがAR(拡張現実)を活用し,船内や構造を見ることができるという。 (サン・ファン館)
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