フランス政府が政府開発援助(ODA)案件として,フィリピン・コースト・ガードに30 ~35メートル級の巡視艇(FRC:Fast Response Craft)40隻を引き渡すことになっ た。予算は4億3,800万ドルで,納入後の維持管理業務も含む。 最初の20隻はフランスで,残り20隻はフィリピンで建造する。建造担当は,2019年 に巡視船ガブリエラ・シランGabriela Silang(OPV-8311)を手掛けた仏OCEAになる 模様。同社は2022年に,15~120メートル級の巡視船艇を建造できる施設をフィリピ ンに開設すると表明している。(USNI News 2024/11/6)
インド軍の研究開発部門DRDO(Defence Research and Development Organisation)が11月16日に,極超音速ミサイルLRAShM(Long Range Anti Ship Missile)を初めて試射した。これはロケット・ブースターで極超音速滑空飛翔体(HGV :Hypersonic Glide Vehicle)を飛ばすタイプ。諸元は,射程1,700キロ,全長14メート ル,弾体直径1.4メートル程度で,陸上・艦上のいずれからも発射可能とされる。 またLRLACMと呼ばれる巡航ミサイルの試射も実施された。DRDOがバラト・ダイ ナミクス(BDL:Bharat Dynamics Ltd.)並びにバラト・エレクトロニクス(BEL:Bharat Electronics Ltd.)と組んで開発しているもので,陸上だけでなくロシア製のUKSKに代 わるべく国内開発中の汎用VLSのUVLM(Universal Vertical Launch
11月27日に現代重工の蔚山造船所で,韓国海軍向けKDX-3バッチ2の1番艦チョ ンジョ・デワンJeongjo Daewang(995)の引渡し式典が行なわれた。イージス戦闘シ ステムを搭載しており,排水量11,000トン,全長170メートル,幅21メートル。(Jane's 2024/11/28)
オーストラリア海軍では,アンザックAnzac級の後継となる次期フリゲイト導入計画 GPF(General Purpose Frigate)を進めている。この件で,韓国の現代重工とスペイ ンのナバンティアが脱落,日本の三菱重工が提案のFFM派生型と,ドイツのティッセ ンクルップ・マリン・システムズ(TKMS)が提案のMEKO A-200派生型が候補に残っ た。計画名称はProject Sea 3000,予定建造隻数は11隻,予算は70~10億豪ドル, 2029年からの納入を求めている。(ABC News 2024/11/7)
ノルウェー海軍では,フリチョフ・ナンセンFridtjof Nansen級の後継となる新型フリ ゲイト5~6隻の建造を計画している。そこで海外にパートナーを求めることとしてお り,候補としてフランス,ドイツ,イギリス,アメリカを選定した。この中から2025年にパ ートナーを決定することになる。(Defense News 2024/11/19)
ナバンティアのカルタヘナ造船所では,スペイン海軍のS-80A型(イサーク・ペラル Isaac Peral級)潜水艦に搭載する燃料電池式AIPのBEST(Bio-Ethanol Stealth Technology)を手掛けている。10月31日から,同級3番艦コスメ・ガルシアCosme García(S-83)への搭載作業を始め,11月下旬に完了した。BESTは液体酸素とバイ オ・エタノールを使用する燃料電池で,これをセクション3に搭載する。(Naval News 2024/11/26)
RIM-116 RAM対空ミサイルを手掛けるRAMシステムが,11月14日にオランダ軍 の装備部門から,RAMの発射機を受注した。オランダ海軍とベルギー海軍が導入計 画を進めている新型フリゲイト(ASWF:Anti-Submarine Warfare Frigate)に搭載する もの。同級では,ゴールキーパーCIWSの後継となる新型CIWSを搭載するとの話が あったが,それがRAMに決まったものと考えられる。(Naval News 2024/11/20)
仏国防調達局(DGA)はタレスとエグザイルに,将来対機雷戦システム・SLAM-F (Système de Lutte Anti-Mines - Futur)で使用する自立無人艇(AUV: Autonomous Underwater Vehicle)を発注した。エグザイルの既存製品A18-Mをベ ースとする発展型で,タレス製のSAMDIS 600高解像度ソナーを搭載する。また,デ ータ分析にはMi-MAPソフトウェアと人工知能(AI)を活用するとしている。数量は確 定8基,オプション8基。(DGA 2024/11/7,Thales 2024/11/7)
ネーバル・グループは11月16日に,シュフランSuffren級攻撃原潜の3番艦トゥー ルヴィルTourvilleを仏国防調達局(DGA)に納入した。同艦は納入に先立ち,4カ月 間にわたる洋上試験を実施していた。 同級は2020年に1番艦シュフラン,2023年に2番艦デュゲイ・トルーアン Duguay-Trouinを納入済みで,予定している6隻のうち半数が出揃ったことになる。残 る3隻は,ド・グラースDe Grasse,リュビRubis,カサビアンカCasabiancaで,これらは 2030年までに納入の予定。(DGA 2024/11/18)
MTUブランドのディーゼル機関を手掛けているロールス・ロイスのパワー・システ ムズ部門は10月30日に,潜水艦向けの新型ディーゼル機関MTU 20V4000U83を発 表した。開発の背景として,電力所要の増大や,新型蓄電池の出現による急速充電 の必要性を挙げている。 既存のMTU 4000シリーズを基にして潜水艦向けに手直しを実施,発電機を直結 した構成。機関本体のレイアウトは,従来の潜水艦向けモデルから8気筒増したV型 20気筒。既存のMTU4000シリーズV型20気筒モデルの出力レンジは3,000~4,000kW 程度なので,MTU 20V4000U83も同クラスと思われる。 MTUでは,この機関が2基あれば,従来型機関3基と同じ能力を発揮でき,また NautIQ自動化システムにより,潜水艦オペレーションの統合制御が可能だとしてい る。(Rolls-Royce 2024/10/30) なおMTU 20V4000シリーズは,スペイン海軍のF-110型ことアルミランテ・ボニファ スAlmirante Bonifaz級フリゲイトの発電機でも用いられる。そのディーゼル発電機に 加えて
ポーツマスを拠点とする,BAEシステムズなどで構成する技術者チームがイギリス 南方の洋上で,XLAUV(eXtra Large Autonomous Underwater Vehicle)ヘルネ Herneの実証試験を成功裏に実施した。これは,水中での監視やインフラ保護,対潜 戦支援といった用途を想定した案件。カナダのセルラ・ロボティクスという会社が協 力している。試験ではISRミッションを想定して,事前にプログラムした内容どおりに 行動させた。そこで制御を司った自律制御システムは“Nautomate”という。(BAE Systems 2024/11/25)
バブコックがDNE(Defence Nuclear Enterprise)と組んで,退役した英海軍の攻撃 原潜スウィフトシュアSwiftsureの完全廃棄を実施することになった。これはSDP (Submarine Dismantling Project)という計画名称の下で実施する作業。退役した英 原潜で完全廃棄を実施するのは,同艦が初めてとなる。 現在,艦はバブコックのロシス造船所でドックに入れた状態。これから解体作業を 実施して,船殼を構成する鋼材など,構造物とコンポーネントの90パーセントをリサ イクルするとしている。作業は2026年に完了する予定。(Babcock 2024/11/6)
Showing 12 of 4187 total posts