英海軍の23型フリゲイト,サザランドSutherland(F81)が,バブコックで実施していたPGMU(Power Generation and Machinery Control and Surveillance Update)改修を完了,試験航海を開始した。その内容は発電機と主機管制システムの新型化。(Royal Navy 2025/2/3) 一方,サーブ傘下のコックムスでは,スウェーデン海軍のゴトランドGotland級潜水艦3隻を対象とする延命・能力向上改修を進めているが,その3番手となるハランドHallandの作業が進み,2月13日に再浮揚した。この改修では,A26型ことブレーキンゲBlekinge級からの技術移入が図られている。(Saab 2025/2/14)
デンマーク軍の装備部門DALO(Defence Acquisition and Logistics Organisation)は,同国海軍のアプサロンAbsalon級フリゲイト,アブサロン(F341)とエスベアン・スナーレEsbern Snare(F342)に追加装備する曳航ソナーを,アトラス・エレクトロニク製の低周波アクティブ曳航ソナーACTAS(Active Towed Array Sonar)の採用を決めた。選に漏れたのはタレス案。 アプサロン級への曳航ソナー装備構想は,2020年に話が始まっていた。しかし,2022年に発生したロシアのウクライナ侵攻と,その後のスウェーデンとフィンランドのNATO加盟を受けて,要件見直しが発生した。この見直しは,当初の構想よりも北大西洋での対潜戦任務に重点を置くのが主眼で,そこで2023年6月に,いったん計画をキャンセルして仕切り直しとなっていた。 アプサロン級は,もともと多目的支援艦と呼ばれていたが,2020年にフリゲイトへの種別変更を実施した。曳航ソナーの追加装備も,同級を水上戦闘艦として再定義する動きの一環といえる。現在はバウ・ソナーし
スペイン海軍向けのF-110型ことアルミランテ・ボニファスAlmirante Bonifaz級フリゲイトに搭載する推進用電動機とコンバーターについて,試験用のバージ(Shock Test Vehicle STV02)を用いて実施していた耐衝撃試験が完了した。これで,同級の推進システムに関する耐衝撃試験はすべて完了した。F-110型の発電機は,MTU 20V4000ディーゼル機関を使用する。これを含めて昨年10月から順次,機関関連機器の耐衝撃試験が行なわれた。担当はTTDL(Thornton Tomasetti Defence Ltd.)という会社で,スコットランドのライムヒロックで試験を実施した。(Navantia 2025/2/3)
オランダのダーメン造船所が,燃料,弾薬,その他の洋上補給を担当する汎用補給艦のシリーズ,LSS(Logistics Support Ship)を発表した。特定のカスタマー向けにオリジナルの設計を起こすのではなく,造船所が定める基本仕様に則った艦とするもの。全長127メートルのLSS9000と,全長140メートルのLSS11000の2本立てで,求められる補給能力に応じて選択できる。洋上補給用機材は,NATO標準の機材を備えるとしている。 モジュラー設計を取り入れており,構成変更を行なうことで,洋上補給だけでなく特殊作戦・災害派遣・人道支援といった任務にも対応できると説明されている。 このほか,推進システムは燃費低減に配慮したものにするとしている。(Naval News 2025/2/27)
2月22日に,カタリナ=アマリア・ベアトリクス・カルメン・ヴィクトリア女公(オランダ国王の長女)を迎えて,オランダ海軍の新型補給艦(CSS:Combat Support Ship)デン・ヘルダーDen Helderの命名式が行なわれた。同艦はダーメン造船所がルーマニアで建造しており,それを本国に回航した後で所要の艤装を実施する方法がとられている。(Naval News 2025/2/25)
NVL(Naval Vessels Lürssen)傘下のペーネ造船所(Wolgast Peene Shipyard)で2月25日に,ドイツ海軍向け新型情報収集艦424型の1番艦の起工式が行なわれた。SIGINT(Signal Intelligence)収集用で,3隻を建造して2029~31年に納入する計画。全長130メートル。(Naval News 2025/2/25)
エアバス・ディフェンス&スペースとネーバル・グループで構成する企業連合が仏国防調達局(DGA)から,フランス海軍で使用しているデータ通信網RIFAN(Réseau IP de la Force Aéro Navale)のうち,ステージ3に関する契約を受注した。最大で4億8,000万ユーロ(5億400万ドル),10年間の案件となる。この契約では,すでに運用しているRIFANシステムのアップグレードや,メンテナンスも担当する。 RIFANの英訳は“Naval Aviation and Internet Protocol Network”で,インターネットで用いられているものと同じIP(Internet Protocol)で,秘匿データ通信を行なうためのシステム。(Airbus 2025/2/25)
フランス海軍が1月25日に,ツーロン沖合の地中海で,ラファイエットLa Fayette級フリゲイトのクールベCourbet(F712)を対象とする耐衝撃試験を実施した。 同級は1995年に,ネームシップで耐衝撃試験を実施した。この時には250キロのTNT火薬を深度30メートルと40メートルで爆発させ,艦がその衝撃に耐えられるかどうかの検証をした。しかしそれ以降,この種の試験は絶えて久しかった。(Naval News 2025/2/26)
フランス海軍は昨今の安全保障情勢を受けて,第一線の水上戦闘艦戦力を15隻から18隻に増勢する意向。ただし実現には,内閣と議会の承認が必要である。 15隻の内訳は,FREMM(Frégate Européennes Multi-Missions)計画の下で建造したアキテーヌAquitaine級が8隻,ホライズン計画の下で建造したフォルバンForbin級が2隻,それと第一線戦力とは見なされていないがラファイエットLa Fayette級が5隻ある。ラファイエット級は,同数のFDI(Frégates de Défense et d'Intervention)ことアミラル・ロナルクAmiral Ronarc'h級で代替する計画が進んでいるが,全艦が出揃って代替が完了するのは2032年の予定であり,しばらく先の話。そのため当面は,ラファイエット級の能力向上改修を実施してつなぎとする。 今回,追加の話が出た3隻は,アミラル・ロナルク級の追加建造となる模様。(Naval News 2025/2/25)
英海軍の23型フリゲイト,ランカスターLancaster(F229)が,艦載回転翼無人機ペリグリンを,中東での対麻薬作戦に投入した。ペリグリンとは,タレスとシーベル・エアクラフトが組んで納入したカムコプターS-100のことで,搭載するセンサー機器をタレス,機体をシーベルが担当する図式。船舶自動識別システム(AIS:Automatic Identification System)の受信機や電子光学/赤外線センサー,タレス製I-Masterレーダーを搭載する。このレーダーは,合成開口レーダー(SAR:Synthetic Aperture Radar)と洋上移動目標識別(MMTI:Maritime Moving Target Indication)のモードを備えている。(Naval News 2025/2/21)
米国防総省の国防イノベーション・ユニット(DIU)と米海軍が,コングスベルグ製のAUV(Autonomous Underwater Vehicle)HUGINスペリオールを対象とする領収試験を実施,完了した。この試験は,年初からノルウェーで実施していた。 HUGINスペリオールは,大型UUV(LDUUV:Large Diameter Unmanned Underwater Vehicle)のカテゴリーに属し,HISAS 1032デュアル・ロール・レシーバーやカメラ,レーザー・プロファイラー,海底プロファイラー,磁力計など,多様なセンサー機材を搭載できる。最大潜航深度は6,000メートル,重量2,200キロ,全長6.6メートル,直径875ミリ。容量62.5kWのリチウム・ポリマー電池を電源とする電動推進で,速力は2~5.2ノット。3ノットで72時間,4ノットで52時間の運用が可能。(Naval News 2025/2/24)
先月号の本欄で,米海軍のインディペンデンスIndependence級沿海域戦闘艦(LCS:Littoral Combat Ship)サンタ・バーバラSanta Barbara LCS-32が,対機雷戦ミッション・パッケージをフル装備した件を取り上げた。このパッケージに関する新たな動きとして,LCS計画を所掌しているPEO USC(Program Executive Office unmanned and small combatants)が,新たに3件の契約を発注した。 まずボリンジャー造船所に,対機雷戦用USVに関するAMO(Advanced Material Order)を770万ドルで発注,契約期間は2025年9月まで。運用試験の結果をフィードバックし,対機雷戦用USVの改良を図る案件。 レイセオンに,機雷掃討用のMH PDS(Minehunt Payload Delivery System)5セットを1,830万ドルで発注,2026年度中に納入の予定。 テクストロン・システムズには,掃海用のMS PDS(Minesweep
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