ブラジル海軍は3月17日に,潜水艦の造修施設EMIM(Estaleiro de Manutenção da Ilha da Madeira)の稼動を開始した。場所は,潜水艦建造所のICN(Itaguaí Construções Navais)があるマデイラ島の一角。ワークショップ8カ所と,8,000トンまで対応できるシップ・リフトを備える。ここでは,スコルペヌScorpène型(リアシュエロRiachuelo級)通常動力潜4隻に加えて,攻撃原潜アルヴァロ・アルベルトÁlvaro Alberto(SN10)も担当する。将来は他の艦にも対象を拡大する構想。(Jane's 2025/3/27)
HD現代重工の蔚山造船所で3月28日に,フィリピン海軍向けのフリゲイト,ディエゴ・シランDiego Silang(FFG-07)が進水した。2023年6月18日に進水したミゲル・マルバーMiguel Malvar(FFG-06)に続く同級2番艦。その1番艦は,予定より5カ月も早く3月31日に引き渡された。排水量3,200トン,全長118.4メートル,幅14.9メートル,巡航速力15ノット,航続距離4,500浬。(Naval News 2025/3/29)
インドネシア海軍が戦力整備の一環として,イタリア海軍のSTOVL空母ジュゼッペ・ガリバルディGiuseppe Garibaldi(C551)と,同艦の搭載機だったAV-8BハリアーⅡ30機の取得に関心を示しているとの報道がある。同艦は1985年に就役,2024年に予備艦となった。AV-8BもF-35Bへの代替が進みつつある。(Jane's 2025/3/6)
シンガポール政府は3月3日に,2025年度の国防予算を234億シンガポール・ドル(174億ドル)に増額すると発表した。対前年度比で12.4パーセント増となる。これを受けて装備面も増強するが,その一環としてティッセンクルップ・マリン・システムズ製のインヴィンシブルInvincible級(218SG型)潜水艦を2隻追加調達するとした。同級は現在,1,2番艦が就役済み,3,4番艦が建造中。(DefenseNews 2025/3/7)
3月15日に武昌船舶重工集団有限公司(Wuchang Shipbuilding Industry Group Co.,Ltd.)で,パキスタン海軍向けハンゴルHangor級(S26型)潜水艦の2番艦,シュシュクShushukが進水した。 S26型は,中国海軍で運用している元Yuan型(039A/041型)の輸出モデルで,パキスタン向けに8隻の建造が決まっている。このうち4隻を中国で,残り4隻をパキスタンのカラチ造船所(KS&EW:Karachi Shipyard & Engineering Works Ltd.)で建造する計画。(Naval News 2025/3/17)
ゴア造船所でインド海軍向けの新型フリゲイト,タヴァシャTavasyaが進水した。1番艦のトリプットTriputは2021年1月に起工して2024年7月23日に進水しており,それに続くもの。これらはロシアのアドミラル・グリゴロヴィッチAdmiral Grigorovich級(11356M型)がタイプシップで,ロシアのヤンター造船所で2隻,ゴア造船所で2隻を建造する。排水量4,035トン,全長124.8メートル,幅15.2メートル,吃水4.5メートル,速力28ノット。(Jane's 2025/3/25)
3月12日に東部地中海で,トルコ海軍の209/1400型潜水艦プレヴェゼPreveze(S353)が,トルコ国産の対艦ミサイル,アトマカ(鷹の意)の潜水艦発射型を初めて試射した。アトマカはロケットサン製で,すでに水上艦への搭載は実現している。全長4,800~5,200ミリ,射程220キロ+,弾頭は250キロの高性能炸薬,誘導方式は中間誘導がGPSと慣性航法の組合せ,終末誘導がアクティブ・レーダー。(Naval News 2025/3/13)
ウルトラ・マリタイムはBAEシステムズ・マリタイム・オーストラリアから,オーストラリア海軍向けのハンターHunter級フリゲイトに搭載する2150型ハル・ソナーを受注した。これは英海軍フリゲイト23型と26型,カナダ海軍フリゲイト,リバーRiver級が搭載するものと同じソナー。(Naval News 2025/3/10)
カナダ政府は3月8日にアーヴィン造船所に対して,カナダ海軍向けの新型水上戦闘艦,CSC(Canadian Surface Combatants)ことリバーRiver級の建造契約を発注した。まず1~3番艦を建造する計画で,総経費は222億カナダ・ドルを見込む。そのうち,今回の初期契約分は6年間,80億カナダ・ドル(55億ドル)。艦名はそれぞれ,フレイザーFraser,サン・ローランSaint-Laurent,マッケンジーMackenzieに決定済み。 また,ウルトラ・エレクトロニクス傘下のウルトラ・マリタイムは,リバー級に搭載する対魚雷自衛システム(SSTD:Surface Ship Torpedo Defense)3隻分を,総額8,900万カナダ・ドルで受注した。発注元は,同級の戦闘システム構築を担当しているロッキード・マーチン・カナダ。(Naval News 2025/3/8,同2025/3/20)
イスラエルのエルビット・システムズとラファエル・アドバンスト・ディフェンス・システムズは,ヨーロッパの某NATO加盟国から,艦載用のデコイ投射システムを受注した。エルビット・システムズのDESEAVER Mk4デコイ投射システム(CMDS:Countermeasure Dispensing System)と,ラファエル・アドバンスト・ディフェンス・システムズの各種デコイを組み合わせて納入する案件で,4年契約,5隻分。発注国を明らかにしていないが,ヨーロッパで水上戦闘艦5隻の建造計画というと,英海軍の31型フリゲイトとスペイン海軍のF-110型フリゲイトがある。(Elbit Systems 2025/3/17)
3月19日にグダニスクのレモントヴァ造船所で,ポーランド海軍向けコルモランⅡKormoranⅡ型(258型)掃海艦の5番艦リビトヴァRybitwa(605)が進水した。 コルモランⅡ型は,1960年代に建造され2019~21年に退役した206FM型掃海艇3隻の代艦。まずバッチ1としてコルモランKormoran(601),アルバトロスAlbatros(602),メワMewa(603)の3隻が2017~23年に就役して,グディニアの第8沿岸防衛戦隊麾下第13掃海隊に配備された。続いて2022年6月にバッチ2として3隻を発注,通算4番艦のヤスコウカJaskółka(604)が2024年6月に進水,2026年の納入を予定している。その後に今回のリビトヴァ,そして建造中の6番艦チャイカCzajka(606)が続く。 レモントヴァ造船所はPGZ(Polska Grupa Zbrojeniowa)ならびに傘下造船所のPGZ海軍工廠,それと海洋技術研究機関のOBR CTM(Osrodek Badawczo-Rozwojowy Centrum
コングスベルグ・グループのコングスベルグ・ディフェンス&エアロスペースは,デンマーク軍の装備調達部門DALO(Defence Acquisition and Logistics Organisation)から,デンマーク海軍向けのRGM-184A NSM(Nytt Sjønomålsmissil / Naval Strike Missile)対艦ミサイルを21億クローネで受注した。イーヴァル・ヒュイトフェルトIver Huitfeldt級フリゲイトに搭載する。 NSMはすでに,ノルウェー,ポーランド,マレーシア,ドイツ,米海軍と米海兵隊,ルーマニア,カナダ,オーストラリア,スペイン,イギリス,オランダ,ベルギー,ラトビアが導入を決めており,デンマークは14カ国目のカスタマーとなる。(Kongsberg Gruppen 2025/3/6)
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