サーブはスウェーデン軍国防資材局(FMV:Försvarets Materielverk)から,スウェーデン海軍のヴィスビィVisby級コルベット5隻にシー・セプター対空ミサイル・システムを搭載する作業を,16億クローネ(1億5,040万ドル)で受注した。これは,同級を対象とする長期近代化計画の一環と位置付けられる案件。 シー・セプターは,MBDA製のCAMM(Common Anti-air Modular Missile)対空ミサイルを中核とする個艦防空システム。アクティブ・レーダー誘導なので誘導用のイルミネーターは必要としないが,捜索レーダーや指揮管制システムにどういった変更が加わるかは,注目されるところであろう。(Saab 2025/5/28)
NATOの装備調達部門NSPA(NATO Support and Procurement Agency)が4月25日に,ポルトガル海軍のヴァスコ・ダ・ガマVasco da Gama級(MEKO 200PN型)フリゲイトを対象とする寿命中途近代化改修(MLU:Mid-Life Upgrade)について,RfP(提案要求)を発出した。回答期限は6月24日。このMLU改修によって,2035年まで運用を継続する構想。 対象となるのは2番艦のアルヴァレス・カブラルÁlvares Cabra(F331)と,3番艦のコルテ・レアルCorte-Real(F332)。まず2026~28年にポルトガルのアルセナウ・ド・アルフェイテ(Arsenal do Alfeite S.A.)で1隻を改修する計画で,もう1隻はオプション契約扱いとしている。(Jane&
ネーバル・グループがロリアン造船所でギリシア海軍向けに建造しているFDI(Frégates de Défense et d'Intervention)の派生モデル,FDI HNの1番艦キモンKimon(F601)が,5月21日から試験航海を開始した。 また,同級3番艦のフォルミオンFormion(F603)が5月28日に進水した。翌日に艤装岸壁で,別途製作していた統合マストPSIM(Panoramic Sensors and Intelligence Module)の搭載も行なわれた。 また同級は,ネーバル・グループがギリシアのHAI(Hellenic Aerospace Industry)と組んで,HAIが開発したC-UAS(Counter-Unmanned Aircraft System)システムのCENTAURを導入する話が決まっている。 ギリシア海軍関連ではこのほか,イスラエルのIAI(Israel Aerospace Industries Ltd.)が同社の大型UUVブルーホエールBlueWhaleをギリシア海軍向けに提案するため,HAIと提携する動きがあったが,
ベルギーとオランダは共同で,新型掃海艦を6隻ずつ調達するrMCM(Replacement Mine CounterMeasures)計画を進めている。最初に完成した艦はベルギー向けで,以後ベルギー向けの艦とオランダ向けの艦を交互に建造するスケジュールが組まれている。 そのうち,ベルギー向け1番艦であるオーステンデOostende(M940)はフランスのロリアン沖で,exail製USVのインスペクター125の発進・回収試験を成功裏に終えた。これは同地で実施した試験の一環で,発進・回収に使用するLARS(Launch and Recovery System)とMHU 02(Mine Hunter 02)が対象となった。 rMCMの建造を担当しているカーシップでは5月初頭に,ベルギー向けの3番艦ブルッヘBrugge(M942)が進水した。同艦は2026年12月の引渡しを見込んでいる。(Naval News 2025/5/5,同2025/5/8)
オランダは2023年4月に,アメリカからFMS(Foreign Military Sales)経由でトマホーク巡航ミサイルを調達する計画を立てた。これを受けて米国防安全保障協力局(DSCA:Defense Security Cooperation Agency)は今年4月25日に,トマホーク・ブロックⅤの実弾163発,同ブロックⅣの実弾12発などの輸出が米国務省に承認されたと発表した(前号本欄参照)。 トマホーク搭載艦は水上艦と潜水艦の両方で,デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェンDe Zeven Provinciën級フリゲイト4隻にRGM-109E,ワルラスWalrus級潜水艦と同級の後継であるオルカOrka級にUGM-109Eを搭載する計画とされていた。 ところが,オランダ海軍の潜水艦はトマホーク用の垂直発射筒を持たないため,魚雷発射管から撃つタイプが必要になる。これは過去に英海軍向けに生産したことがあるが,すでに生産は終了している。改めて再開するには経費と時間を要するため,潜水艦にトマホークを搭載する計画は断念するようだ。(Naval News 2025/5/23)
ドイツ海軍が“Kurs Marine 2025”(海軍進路2025)と題する新たな戦力整備計画をまとめた。ハードウェアの面では,すでに計画が動き始めているF127型フリゲイト6隻に加えて,遠隔操縦式のミサイル発射プラットフォームLRMV(Large Remote Missile Vessel)を3隻,それぞれ建造するとしている。また,有人ヴィークルと無人ヴィークルを組み合わせるMUM-T(Manned and Unmanned Teaming)能力の導入,長距離打撃能力の導入,水中インフラの保護といった話も柱に挙げている。(Jane's 2025/5/19)
5月27日にネーバル・グループのロリアン造船所で,フランス海軍向けシュフランSuffren級攻撃原潜の4番艦ド・グラースDe Grasseが進水した。この後は仕上げ工程を経て竣工となろう。さらに建造中の5番艦リュビRubisと,6番艦カサビアンカCasabiancaが続く。 なおネームシップは2022年6月,2番艦デュゲイ・トルーアンDuguay-Trouinは2024年4月に就役済み。3番艦トゥールヴィルTourvilleは2024年11月に引渡しを済ませて,年内の実戦配備実現に向けて試験を進めている段階。(Naval Group 2025/5/27)
英海軍は5月15日にデヴォンポート基地で,「CETUS計画」の下で開発した大型UUVエクスカリバーExcaliburをお披露目した。プリマスに拠点を構えるMSubs社が建造したもので,規模は全長12メートル,いわゆるXLUUV(eXtra Large UUV)に分類される。これから2年がかりで,各種の試験を実施する計画となっている。(Royal Navy 2025/5/15)
NATOの演習“フォーミダブル・シールド2025”に参加していた英海軍の45型駆逐艦ドラゴンDragonが,GWS45シー・ヴァイパー対空ミサイル・システムを用いて,超音速標的との交戦を実施した。使用した標的の飛翔速度はマッハ4とのこと。シー・ヴァイパーは,サンプソン多機能レーダーを中核とするPAAMS(Principal Anti-Air Missile System)と,MBDA製アスター対空ミサイルの組合せで構成する。(Jane's 2025/5/20)
スコットランドのグラスゴーにある,BAEシステムズのスコッツタウン造船所で5月22日に,ウェールズ公妃殿下を招いて英海軍向け26型フリゲイト1番艦グラスゴーGlasgowの命名式が行なわれた。妃殿下は同艦のゴッドマザーを務められている。(BAE Systems 2025/5/22,Royal Navy 2025/5/22) また,5月8日にハンブルクのブローム・ウント・フォス造船所で,ドイツ海軍向けK130型コルベット・バッチⅡの4番艦アウグスブルクAugsburg(F268)の命名式が行なわれた。(Naval News 2025/5/12)
6月14日,スコットランドのロシスにあるバブコック造船所で,英海軍向け31型フリゲイトの1番艦ヴェンチャラーVenturer(F12)が進水した。本艦はこれに先立つ5月27日,同級のために新設された建造用建屋“ヴェンチャラー・ビルディング”から,SPMTと呼ばれる自走式の移送装置で屋外に移動しており,進水後は艤装工事に入ることになる。
海上自衛隊でも導入を決めたMQ-9Bシーガーディアンなどの無人機を手掛けるジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ(GA-ASI)が,ソノブイのメーカーとして知られるウルトラ・マリタイムとの間で,戦略的パートナーシップを構成することになった。 この提携の狙いは,MQ-9Bにソノブイ・シューターを装備してウルトラ・マリタイム製のソノブイを搭載,潜水艦の捕捉追尾を実現すること。(Naval News 2025/5/24)
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